レインウォッチャー

ユーフォリア/EUPHORIA シーブロブじゃない人なんて**くらえのレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

3.5
『トラブルは〜』と同じくS1後の特別篇。あちらがルー(ゼンデイヤ)サイドだとするなら、こちらはジュールズ(ハンター・シェイファー)サイドといった位置付けだろうか。ジュールズ視点からS1をざっと振り返る機能も持っている。

ジュールズの存在は、ルーにとってドラッグを断つ支えであると同時に、それがジュールズにとってのプレッシャーにもなっている。
共依存になりかねない危うさに気付いているジュールズ、しかし離れることもまた傷を伴うジレンマ。
S2に引き継がれる、この桃色の薄皮を剥がし続けるようなひりつく痛みを、直視できるだろうか。

ビリー・アイリッシュとロザリア!というアイコニックな二人がデュエット曲を書き下ろしている。
『Lo Vas A Olvidar』=Can you let it go?、忘れられると思ってるの?とは二人の関係そのものでもあるし、お互いが各々抱えているドラッグや体に対する依存にも重なっている。