レインウォッチャー

ユーフォリア/EUPHORIA トラブルはずっと続かないのレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

3.5
ルー(ゼンデイヤ)と、断薬会の先輩アリ(コールマン・ドミンゴ)がイブのダイナーで交わす会話を映す。
S1の後に配された、幕間的な位置付けの特別篇だ。

アリの言葉はカウンセラーのようにルーに寄り添いながら、どこか確かに自分にも向けられている。長生きするつもりなんてない、と口にするルー、しかしそれでも人は思うように死ねないし、ひとりで過ごすにはあまりに生は、夜は、長すぎる。

離れたジュールズからメッセージと共に届いた、テーマソングのように流れるのはモーゼス・サムニーの『Me in 20 Years』。
「あなたが残したベッドの窪みが消えない」、「20年後も自分は同じことを繰り返してるの?」。自身もクイアなソングライターであるサムニーの霊的な歌声は、ルーとジュールズの揺らぎを痛いほど露わにしている。

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ゼンデイヤの眉間と下唇は国宝。