miさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

何一つ余計なものがない、非常に洗練されたストーリー。確かに、この世界には階層があると思う。違う階層同士の女が交わる時にありがちな“対立し合う構図”は今じゃ時代錯誤。私たちは違う場所で生きているけど、同>>続きを読む

天然コケッコー(2007年製作の映画)

4.0

ぽつりぽつりと紡がれる日常と一定したあたたかさ。尖ったり、藻掻いたり、観ていて息苦しくなる青春映画に倒錯していたけど、このくらいゆるくてかわいい青春映画も良いな

ごめん(2002年製作の映画)

3.5

“好き”と“性欲”が混ざらないところに究極を感じる

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.4

思い上がりかもしれないけど、表情や仕草一つで相手のことが分かってしまうことってあるよね

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『黒猫・白猫』同様、死体をジャケ写にするというセンスが好き

モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.0

主人公のシャイな性格がいわゆる典型的なアメリカ人ではないこと、その主人公が恋に落ちる男の子が日系アメリカ人であることが2020年代の革命的プロットだと思う

余命10年(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

“たられば”のカットをラストシーンの盛り上げに使われると何でも「ララランドじゃん…!」と思ってしまう

架空OL日記(2020年製作の映画)

3.5

日常を見落とさない優れた脚本家として、わたしの中でミシェル・ゴンドリーと坂元裕二とバカリズムがスリートップ

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

2.0

ドラマを経てシロちゃんと賢二というキャラクターは大好きになったが、ストーリーは前時代的だし映画とは言えない気がする

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.5

ここ数年ぶりにハートを貫くOP
死が無であってもいいのだ、と思ったらすごく安心した

流浪の月 エピソード0(2022年製作の映画)

-

映画本編を観て、原作を読んで、それからこのエピソード0を観た。もう一回映画本編を観たくなってきた
あと、今、私自身が仕事に悩んでいるので、どの仕事をしていてもプロフェッショナルであることは大変なんだな
>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

1.0

もうこの世にはいない原案の雨宮まみが観たら、この出来に満足するのだろうか?と思わずにはいられない

真っ赤な星(2017年製作の映画)

3.5

真っ赤なのは股から流れる血、燃える煙草、あの星、彼女たちの魂
ハタから見ると“狂っている”、でも彼女たちの主観では多少なりとも“真っ当”であり、わたしは女として共感が出来てしまう。それから何となく仄め
>>続きを読む

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

2.0

監督が何に影響を受けてこの映画を制作したのかが分かりやすい。模倣を悪とは言わないが、特に『台風クラブ』のストーリーラインをなぞっている気がする。もう少しオリジナルティがほしい。えらそうなこと言っていま>>続きを読む

恋する遊園地(2020年製作の映画)

2.0

映像演出の新しさを見る
主人公の『周囲に理解されない自分』を受け入れ、大切な人と対話しようという姿勢が何より良かった

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

計算され尽くされた物語の運び、そしてそれが永遠になって幕が閉じる、、、これも一つのわたしの思い出になった

あしたのパスタはアルデンテ(2010年製作の映画)

3.6

よく分からない邦題になってしまっていて残念だが、これは紛れもなく“ノンナ”のお話
終盤にかけて“人生”を見せつけられた

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.0

障がい者が障がい者を馬鹿にするシーンが印象的だった。この間、ヘルスで働く自閉症の女性が問題としてニュースに取り上げられていた。何百年も前からこういう人たちはいるのだと思うし、何百年経っても彼らを完全に>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

2.5

そういえばわたしも14歳の頃は好奇心から色んなトークアプリで成人男性と話をしたし、下半身を見せつけられたり、隠語を囁かれたりした。今では成人した男が未成年の女の子を“女”として認識し、コミュニケーショ>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

異食症という題材だけでも興味深い映画だが、21世紀の女の立ち位置を明確に捉えたフェミ色の強い映画だと感じた
何と言っても様々な人種の女がトイレで入れ替わり立ち替わり入退場するエンディングが良いね

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.5

10年くらい前に観た時の感想は「画面がひたすら可愛い映画、しかしどうやら色んな人から酷評されているらしい」。本作品をフェミニズムの観点から批評している北村紗衣の文章を読んで観直してみたら、なかなかにい>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

作為的な行動とそれによる死という結果をもって、本懐が成就される流れが何となく『セブン』を想起させた
良い脚本であるのは間違いないが、キャシーに生きてて欲しかったな

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

絶対後悔すると思う、って言いながら新しい場所へ移ろうとする気持ちがとてもよく分かる。いくつものたらればを引っ提げていくのが人生なのだとしたら、わたしはいつかはそれらを全て振り切って、”I’m the >>続きを読む

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.8

自分の中学生の時を思い出した、退屈で退屈で退屈な毎日。全部ノスタルジー、だけど感傷的な気持ちには全然ならなくて、むしろ良い映画観れてよかった!ってすごくハッピー

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

この愛を気持ち悪いと吐き捨てることなんて出来ない

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

モノクロだからこそ余計に集中出来る音、人の顔、セリフ
映画のストーリーを追いながら、子どもたちに投げ掛けられた質問をわたしだったらなんて返すか自問自答をしていた。てんでばらばらに思うことが浮かんでいく
>>続きを読む

詩季織々(2018年製作の映画)

-

技術面で言ったら文句無しなのに、それでもジブリ飯に敵わないのは何故なのか

ブロークン・イングリッシュ(2007年製作の映画)

3.0

ブロークンイングリッシュでここまで人と関係築けるのはまるで奇跡
恋に億劫になっていた主人公が自ら動き出す展開にドラマを感じたけど、最後の最後に現実に引き戻すジュリアンの冷静な台詞が一周回って良かった

BURN THE WITCH(2020年製作の映画)

2.5

ハリーポッターのお陰かイギリスは魔法がよく似合うね

スティルライフオブメモリーズ(2018年製作の映画)

1.0

最後に映されるわざわざモザイクをかけた陰部の写真は、この映画が伝えたい芸術に関すること全てを無に還すナンセンスな演出だった