ユカリーヌさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ユカリーヌ

ユカリーヌ

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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

4.0

ジャズピアニストで、エッセイストの南博の若き日の一夜を描いたもの。

池松壮亮演じる博は、
1988年、銀座の場末のキャバレーでピアノを弾きながら、
ジャズピアニストを目指していたという話から、シック
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.9

劇場版ゆえ、キャスト陣が豪華で、存在感がありすぎて、
皆が怪しく見えるのが効果的。

原作に忠実なので、
ストーリーがしっかりしているし、整くんのキャラは十二分に
堪能できた。

町田啓太はかっこいい
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アナログ(2023年製作の映画)

4.0

ビートたけしの原作で、
港岳彦の脚本。

ストレートな恋愛物語であり、
人間ドラマでもあり、最後は
号泣した。

二ノが演じる水島の人物を
きちんと描いているからこそ、
波留演じるみゆきとの
出逢いや
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.3

「オリエント急行殺人事件」、
「ナイル殺人事件」に続く
シリーズ3作目。

前2作は映像映えするけど、
今作はやや地味かな。

思ったほど、オカルト色は
濃くなかったし、ストーリーも
良かったけど、全
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.8

100年前、さぬきの行商人が
千葉県で殺された事件。

あの時代の背景をきっちりと
描き、被害者側と加害者側と
間にいる側と多方面から
見せていたので、より深いもの
になっていた。
 
人種差別だけで
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

4.4

永井愛の戯曲を
91才の山田洋次監督の
90作品目として、
隅田川沿いの昔ながらの町並みを舞台に描く。

吉永小百合様の123作目。
恋するキュートな女性として
描かれていて、小百合様の
新たな魅力が
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春に散る(2023年製作の映画)

4.8

佐藤浩市と横浜流星の
W主演は、私的には嬉しすぎる。

年老いた元ボクサーと
若いボクサーとの運命的出逢いから二人が夢を叶えるまでを
春夏秋冬を通して、丁寧に描く。

良かった。
とても胸に響いた。
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海辺のリア(2017年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2017.8.13
   
仲代達矢にあて脚本を書いた映画だけに、俳優 仲代達矢ありきで、役柄とご本人がオーバーラップする。
   
まるで、舞台を観ているような映画。
   
引き
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.7

【過去に観た映画】2014.8.14

評判通り、とてもよかった。
    
この映画の話をする時の男性の幸せそうなこと。
みんな少年のようになっちゃうのね。
これだけたくさんの人をワクワクさせられる
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2019.6.29

岡田准一のアクションが
絶賛されているけど、
前半、彼に笑わされた。
声を出して笑ったほど。

でもまあ、何人も死んじゃうから、血とか暴力かダメな方は、
見ない
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ザ・チャイルド(2012年製作の映画)

3.0

【過去に観た映画】2013.7.11

メキシコ映画ということで、風景や島は変わっているものの、
オリジナル版にほぼ忠実。

昔は、自分が子供だったこともあり、子供が残虐なことを
するという設定だけで
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ザ・チャイルド(1976年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2013.7.11

1976年の作品で、スペイン映画。
公開当時、このスペインの海と島、白壁の家の印象深かった。

そして、衝撃的な内容。
かなりのトラウマ映画。

今の時代だった
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トラック野郎 男一匹桃次郎(1977年製作の映画)

3.6

【過去に観た映画】2017.7.7

1977年の作品で
マドンナは夏目雅子!

冒頭の警官役の歌丸と小圓遊の飲尿ネタで大爆笑してしまう。

桃次郎の行きつけのソープが毎回、模様替えして、ソープ嬢の衣
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トラック野郎 度胸一番星(1977年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2017.7.7
シリーズ5作目(1977)

マドンナが片平なぎさ。
対立するジョーズ軍団のリーダーは千葉真一。

冒頭で婦人警官役のあき竹城がトップレスになる。
形のいいおっぱい
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トラック野郎 爆走一番星(1975年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2017.7.7
 
菅原文太と愛川欽也が歌う「一番星ブルース」は
作詞が阿木燿子で、 作曲が宇崎竜童だったんだね。
編曲はダウン・タウン・ブギウギ・バンド。
    
シリーズ2作
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猫は抱くもの(2017年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2018.7.21

実景パートと舞台パートが出てくるという変わった構成に心情がなかなかのせられなかったが、切ない話だった。

猫を擬人化した舞台部分は、
正に演劇的でおもしろいのだ
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すもも(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【過去に観た映画】2017.7.29

幕末、侍だった慎一郎は、大砲の爆発で大怪我を負い、
仕事も婚約者も失い、城下から山里へ移り、
寺子屋で子どもたちを教える。


顔に火傷、動かない右手の
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.9

【過去に観た映画】2019.7.7

最初、時系列があっちこっち
して、分かりにくかったかな。

実話を元にした告白本を映画化。

牧師の父と母と息子の家族。
息子が同性愛者だと知った父は、矯正施設へ
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スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

3.9

【過去に観た映画】2019.11.2

「カメ止め」の上田慎一郎監督ということで、大評判の作品。

無名の役者、低予算ながら、
細かく丁寧に作られ、
役者愛、映画愛を感じる
作品でおもしろく、最後に
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.6

【過去に観た映画】2018.7.11

1977年の少年ベンの世界と
1927年の少女ローズのモノクロ映像が交互に表れていき、ある時点で、その二人が“リアル”で交錯する。
そのシーンは素敵で、切ない。
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2019.7.4

冒頭は、テンポが悪く感じられたが、こんなものか。

おもしろかったけど、
ドラマを見ていないので、キャラの把握ができぬまま突き進んで、やや、おいてきぼり感。

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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

4.0

舞台挨拶ライブビューイング付きで観る。

公開できるのか、やきもきしたけど、無事公開できて、良かった。

キャストはもちろん、
スタッフの熱量も熱すぎる。

そして、今まさに旬の若手俳優たちのかっこい
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ルーム(2015年製作の映画)

4.2

【過去に観た映画】2016.6.28

ジャック少年は、その「部屋」の中が彼の知る「世界」だった。
その小さな部屋は天窓だけがあり、ジャックは母親と二人でそこで暮らしている。
   
でも、5歳になっ
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2016.6.2

脚本、監督がクドカンということで、大人計画の舞台っぽい感じ。
絵コンテも監督自ら全て描いたというだけあって、
細かい部分もとてもこだわっていた。

地獄の造
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ザ・トライブ(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【過去に観た映画】2015.6.29

字幕も吹き替えもなく、言語は「手話」だけの映画である 
というテロップが流れた後、
静寂に襲われるのかと思うと、
車の音、階段を上がる音、鳥の声など、生活音は聞
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2019.6.24

何ですか、このファイナルファンタジーⅩⅣ洗脳映画は!と思っていたけど、父と息子がだんだん解りあえていく過程に心
揺らされ、最後には涙してしまう。

「おっさんず
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焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

3.7

【過去に観た演劇】2018.6.24

痛い、本当に心が痛くなり泣いた。
会場からもすすり泣きが聞こえた。

笑いもあり、人情にあふれ、感情にあふれる映画であり、心に響く、いい映画であった。

役者は
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春を背負って(2014年製作の映画)

3.6

【過去に観た映画】2014.6.22

山岳モノは、あまり観ないけと、豊川悦司が出てるので。

景色が主役という感じで、人間ドラマ部分が弱く、葛藤や試練が少ないかなと思ったら、やはり、後でパンフを読む
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渇水(2023年製作の映画)

3.7

生田斗真見たさだけど、
ずっと死んだような目を
している。

妻子と別居し、水道料金滞納者と接触し、停水を執行する水道局員。
淡々と仕事をこなす日々。

水不足の中、多くは語らないが、金魚鉢の水、ひま
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怪物(2023年製作の映画)

4.8

最初はある視点で見せ、
次に別の視点で見せ、
そして最後にもう1つの視点と
三章からなる見事な構成。

計算されつくした巧みなシナリオは、チラチラ見せた断片が、
後からじわりじわりと
効くようになり、
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.0

負の連鎖が次々と起こり、
ハラハラのノンストップ。

藤井道人監督は、役者の見たことない一面を見せるのが、得意で、 今回も役者たちが最高だった。

切羽詰まったら何でもやっちゃう慌てっぷりがおもしろい
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.9

原作漫画もドラマも未見だけど、ルーヴル美術館ロケとのことで観る。

だから、最初にその世界観に
戸惑うが、やはり高橋一生の
キャラにハマっていく。

美術、音楽、衣装、役者と
全てクオリティが高く、
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メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.5

1953年のパリが舞台。
全編薄暗い雰囲気。

ミステリーということで観たが
謎解きというよりは、
ヒューマンドラマの部分が
大きかったかな。

あえて盛り上げたりせず、
淡々とした感じではあったが、
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.8

武家育ちだが、今は父と貧乏長屋に暮らし、寺子屋で読み書きを教えている おきく(黒木華)。

糞尿を売り買いする兄ィ(池松壮亮)と紙屑拾いの中次(寛一郎)。

寺の廁のひさしで、雨宿りする
3人がいつし
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.7

【過去に観た映画】2019.5.15

イギリスの小さな港町で、戦争未亡人が、古い家で、小さな本屋を開く話。

文芸作品が原作で、静かながら、いい話であった。

イギリスの古い街並みやファッションは趣
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2015.5.15

1996年、大財閥の御曹司が、レスリングの金メダリストを射殺するという奇妙な実話に
基づいた映画。
   
これも結末が解っている映画であるが、人物関係の変化、
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