ユカリーヌさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ユカリーヌ

ユカリーヌ

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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

5.0

ミステリ好きに超オススメ!
おもしろかった。 
事前情報を入れずに見て、
ヤられてみて。

とある殺人事件を偶然目撃して
しまった13才の少年2人と少女1人。

この3人と殺人者が、接触することで、物
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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

3.3

レディースデーなのに、
女子はゼロでおっさんばっかり。
と、思っていたら、
元アイドルの実話を
元アイドルが演じている話だった。

おっさん役の井浦新目当てで
見たけど、おっさんは
公安でもなく、
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パレード(2024年製作の映画)

3.9

藤井直人監督で、長澤まさみ主演。
横浜流星、坂口健太郎、寺島しのぶとキャストもそそられる。

死んでもなお未練を
残した者たちが集う場所。
会いたい人に会えたら、
あっちの世界へ行ける。

各々の未練
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.6

2019年に新宿で起きたホスト殺人未遂
事件にインスパイアされ、
創ったという愛の物語。

多くを語らせず、映像で解らせる
作品もあるが、この作品は逆に
多くを語らせるけれど、
解りにくい。

愛につ
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盆栽ラップソディー(2024年製作の映画)

-

さぬき映画祭2024での
初上映会で観る。

香川県の盆栽が盛んな町での
お話。 

消極的な楓が、祖父の頼みで
盆栽のイベントを行うことで、
少しずつ変わっていく。

初々しい役者さん達の
一生懸命
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.2

原作未読で、事前情報入れずに
みたので、真実が見える中盤から涙が止まらなかった。

先日観た「市子」に続き、
杉咲花が主演で、ヤングケアラー。

辛い思いを抱えた人達が登場し、観るのが、とても苦しくな
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マッチング(2024年製作の映画)

4.2

金子ノブアキ目当てだったが、
思いの外、おもしろかった。

サスペンススリラーであるが、
張り巡らした伏線、
ミスリード要素もちりばめ、
安堵させては、また揺るがし、
二転三転する展開で、
思考を回転
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.5

眞栄田郷敦目当てで、原作未読だが、
とてもおもしろかった!

アクションも特殊メイク、美術も
クォリティが高いし、
豪華な役者陣が、皆最高で
北海道の景色も美しい。

主役の不死身のを演じる
山﨑賢人
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劇場版 君と世界が終わる日に FINAL(2024年製作の映画)

3.9

ゴーレムというゾンビのいる世界。
ワクチン開発する科学者たちと
富裕層が住む2つの高いタワー。

特殊な抗体を持つ為に囚われた
娘ミライを救うために響(竹内涼真)は
立ち向かう。

愛する女を探すヤマ
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市子(2023年製作の映画)

4.3

三年つきあった男から、
プロポーズされた翌日に市子は失踪。

残された男は、彼女の関係者を訪ねながら、行方を追いかけるという謎解き。

「羅生門」のように視点により
変わる証言、「砂の器」、
「ある男
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

評判通り、おもしろかった。

クラシカルなのに
ファンタジックで、
個性的なファッションや
独特の世界観。

胎児の脳を移植して蘇生した
ベラは、女版フランケンシュタイン。

カラダはオトナで
心は赤
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身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.9

最初の方は、福田雄一監督だったかしらと思うほど、ギャグがあり、どう観ていいのか戸惑ったが、原作者による脚本で
安定の時代劇エンタテインメント。

笑ってしんみり泣けて、
見事な着地で楽しませてくれた。
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.8


中学時代の罪が、各々の人生を
変えていく。

かなり既視感のある設定では 
あるが、中学時代を丁寧に描き、伏線をはったミステリーである。

地方の田舎町の閉鎖的な人間関係や組織の闇の嫌な部分もえぐり
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花腐し(2023年製作の映画)

4.7

ピンク映画への鎮魂歌にふさわしい哀愁漂う映画で、とっても良かった。

綾野剛の退廃的なキャラと
飄々とした中にも不思議な
魅力のある柄本佑の色気あふれる二人の男が昔の女の話をする。

綾野剛は撮れなく
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.9

笑いに取り憑かれ、
ネタを考え続ける男を
岡山天音が怪演。

笑いがテーマなのに笑えない。

「人間関係不得意」という
ツチヤの生きづらさに
胸がつまり、痛々しく、
苦しくなっていく。

それでも、そ
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彼方の閃光(2022年製作の映画)

4.2

3部構成で、169分もの長尺。

幼少期のヒカリは視力を失って
いる為、画面は黒い。
音と匂いを楽しむヒカリ。

10歳で手術をし視力を取り戻すも色彩が感じられない。
だから、画面はモノクロ。
美大生
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.4

笑って、泣けて、じんとした。
いい映画だった。

ヤクザと合唱部の男子中学生の
交流というある種のファンタジーを思春期のリアルを取り入れ、おもしろく見せてくれた。

原作漫画の世界観を壊すことなく、聡
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.5

現代の女子高生が、
戦時中にタイムスリップし
特攻隊の青年と恋する話。

映像美は良かったけど、
タイムスリップに関しては
方法も戻り方もかなり雑。

百合と彰(水上恒司)の
二人の間に愛が感じられな
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.3

難しい構造のミステリーを
現代にアレンジして、
上手く構成していたが
役者が役者を演じるということの難しさも感じた。

活字で楽しむミステリーながら、山荘の間取りを俯瞰で見せたりの映画ならではの演出も
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やまぶき(2022年製作の映画)

3.6

岡山の天神文化プラザにて、
「やまぶき」上映会。

岡山県真庭市を舞台に採石場で
働く韓国人が不幸な事故に巻き込まれていく話と刑事の父と二人暮らしの女子高生 山吹の話が交錯していく。

山吹は、戦場ジ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

今年の劇場での初映画。

役所広司が主演でドイツと日本の合作映画。
東京の渋谷の公共トイレを
清掃する男の日常が描かれる。

元々はトイレメーカーの短編企画から始まったものなので、
トイレが主役な感じ
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ほかげ(2023年製作の映画)

4.3

戦後、焼け残った居酒屋で、
身体を売り生きる女を趣里が
死んだような眼差しで演じる。

訪ねてくる復員兵、
戦争孤児の少年。
戦争は彼らにも傷を刻み、
それに悩まされるが、
必死に生きようとする。
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.7

精神病院に拘束され、閉じ込め
られていたモナ・リザは、
赤い満月の夜に覚醒して、
人を操る特殊能力を持つようになり、施設を抜けニューオリンズに向かう。

最初は、B級ホラーかなと
思うけど、サイケ街に
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たかが世界の終わり(2021年製作の映画)

3.8

シネリーブル梅田の
藤原季節映画特集で、
舞台挨拶つき。

演劇企画ユニット「第7世代実験室」のコロナ禍で、演劇の場を模索する
配信企画の第二弾。

フランスの戯曲「まさに世界の終わり」を無観客上演で
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

同じ1週間を何度も繰り返す
タイムループものであり、
小さな広告代理店が舞台の
お仕事モノでもある。

コンパクトで、
低予算ながら、巧みな展開で、
最後に向けて感動もあった。

同じシーンの繰り返し
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.5

坂元裕二脚本で、
吉沢亮主演となると期待は高まる。

三谷幸喜脚本だったっけと
思わせるような序盤で、
ミステリーとしてはかなり、
ゆるくて、ドタバタ感が
強いけど、ラブストーリー
としては台詞が坂元
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続・深夜食堂(2016年製作の映画)

3.9

【過去に観た映画】2016.12.8記。

前作もドラマも観てないけど、
おもしろかった。

3つのドラマ各々に料理名が
ついていて、その料理にまつわる人情話。

身近な素材なのに、調理方法で
とても
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

4.0

【過去に観た映画】2017.12.9記。

ファンタジーなのに、昭和の香りがし、魔物も出るのに、人間味あふれ、全面に優しさがあふれ、すごくよかった。

堺雅人の先生と高畑光希の新妻の年の差夫婦は、かわ
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

リビングで寝ている男の家を
出て、別の男(染谷将太)と
旅に出る女(門脇麦)。

グランピング場で、
楽しそうに過ごす男と女。
男は女に指輪を贈り、
パートナーとのをつけていない
方の右手の薬指に互い
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.0

予告だけでもこってりしていて
見た気になるけど、
ラブリン見たさに観る。

前作よりパワーアップし、
しょーもないとこにもお金かけてるし、コネタ多いし、暑苦しい演技増えてるしで、声に出して笑うとこが多
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.0

ロースクール同級生の三人の
法廷を舞台にしたミステリー。

短いながらも張り巡らせた伏線、過去の事件と現在の事件が
交錯しながら、真実と事実が
暴かれていく。

リーガルサスペンスと
本格ミステリーと
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正欲(2023年製作の映画)

4.4

4人の群像劇が、少しずつ重なりあっていき、巧みな構成にうなる。

普通じゃない性欲を持ち、
生きづらい人たちが
理解し合える人に出逢えて、
自分が開放される。

繊細な役柄を役者たちが、
自然に体現し
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

1945年の戦時中から始まる。

ストイックで、大人の
神木隆之介が良かった。

芸達者な役者ばかりで、
ドラマ部分に入り込み過ぎて、
ゴジラ映画だったことを
しばし忘れる。

でも、ゴジラパートも凄
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(2023年製作の映画)

5.0

ズシーンと響く、重すぎるテーマで、ガツーンと感情が揺さぶられ、熱量がありすぎる作品。

実際の事件をモチーフにしているが、それをセンセーショナルに扱うのではなく、オリジナルキャラを主人公にして、多面的
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.8

新人女性映画監督のお話。
前半は、映画制作や創作活動を
する人にはグサグサ刺さる。

自身の家族の話を映画にする
のだから、好きにしたいのに、
「そんなことする人はいない」だの 「意味がないものはいら
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春画先生(2023年製作の映画)

4.2

春画を研究する変わり者の
先生を内野聖陽が演じると
あれば、観ねばなるまい。

春画が、性愛と笑い絵と
言われるようにエロティックであり、笑え、愛にあふれた作品だった。

春野弓子が春画先生によって、
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