ヤマトさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ヤマト

ヤマト

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死にぞこないの青(2007年製作の映画)

5.0

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【 もうひとりの青い影 】

 教師やいじめっ子たちも真っ青な展開に“ブルブル”します。青、ブルーなだけに。ちなみに真っ青(まっさお)にさせる主人公の名は“マサオ”。
 舞台は小学校ですが、大切なのは
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いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

5.0

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【 ひと暴れするので、次とまります 】

 ジャスとロックの融合が強烈な化学反応を生む。邦画の中でもトップクラスの激しいアクションではなかろうか。最高にロックな男たちが暴れて暴れて暴れまくる。
 とに
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夜明けまで離さない(2018年製作の映画)

5.0

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【 赤い夜 】

 夜といえば、“青”というイメージが一般的だが(いやホントか?ヤマト)、本作に限っては真っ赤なんだ。
 薄暗い夜(夜明け)に飛び散る血。
 真っ赤に染まる男と女の情熱的な夜。R指定と
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純平、考え直せ(2018年製作の映画)

5.0

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【 死ぬことよりも愛すること 】

 柳ゆり菜さん、素敵な女優さんですね。演技に引き込まれてしまいました。ラストの涙は結末の全てを物語っていました。換言すると、ナミダひとつで、そう悟らされる力があると
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冷静と情熱のあいだ(2001年製作の映画)

5.0

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【 愛の修復 】

 数多の芸術作品を復元させていく修復士の話。まずこういう職業に目を向けられる映画の素晴らしさに感謝。そしてこの作品自体が藝術作品である。もちろん本作に限っては修復不要。ずっとこのま
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アナログ(2023年製作の映画)

5.0

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【 愛の木曜日 】

 号泣必至。本当の愛と温もりがここにある。
 観ているコッチが恥ずかしくなるくらい、二宮和也さんのアプローチが微笑ましい。愛しの人と毎週木曜日に会えるというのは、それだけで生きる
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GO(2001年製作の映画)

5.0

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【 ボーダーレス万歳 】

 窪塚洋介さんのカリスマ性は天性のものだと思う。オーラ・雰囲気が際立っている。本作においてはその思想や発言の切れ味が凄まじい。時には冷静に淡々と語りかけ、時には情熱的に熱く
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GONIN(1995年製作の映画)

5.0

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【 五致団結(ゴッチダンケツ)】

 一致団結ならぬ、“五”致団結。もっと言うと、五“血”団結だった。もう血まみれだ。敵も味方も。
 最後ひとり残って、仲間の想いを紡ぐと思いきやそうはいかなかった衝撃
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不夜城 SLEEPLESS TOWN(1998年製作の映画)

5.0

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【 シン・トウキョー・エラ 】

 トウキョーがスキ。ニホンがスキ。
『不夜城』がスキ。
 またひとつ、愛すべき邦画に出逢ってしまった。
 ストーリー云々じゃなくて、タイトル、雰囲気、映像、音楽、舞台
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

5.0

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【 万物の根源は水なり。人もまた水なり 】

 静かで深くて良い映画でした。音楽がほとんど流れないのもまた良く、水と風の音が主流でした。あ、ヤマ“サキ“さんの歌声も良かったです。
 人は苦くて辛い現実
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シックス・センス(1999年製作の映画)

5.0

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【 死んでも生きる矛盾の具現化 】

 最初に結末を観て、登場人物のやり取りを味わい、最後にガツンと喰らうこの爽快感は何だろう。
 場面の切り替わりや鏡越しや上からのアングル撮影。先述の圧倒的なシナリ
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ハードロマンチッカー(2011年製作の映画)

5.0

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【 下関⇄小倉 グルグル・“グー”グル 】

 まだスマフォやグーグルが黎明期であったこの時代。グー(松田翔太さん)がガラケーを弄っているのが時代を感じられてイイ。

 グーは、下関と小倉をグルグル回
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

5.0

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【 ランランウィーク 】

 刺激がてんこ盛りの一週間。まるで人の一生と錯覚するくらいに濃密だった。「あれ?これで一週間?!」というように。こんな息つく暇ない一週間も見方を変えれば、充実となると思うん
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

5.0

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【 海(解)なし 】
 もう“一海”観たいと思えるくらいにおもしろいです。“航海”先に立たずな展開、素晴らしいです。
 海江田(大沢たかおさん)と深町(玉木宏さん)の凄腕船乗りのやり取りがたまらないで
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青い春(2001年製作の映画)

5.0

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【 赤くて黒い、青春 】

 松田龍平さんはじめ、ほんわかした雰囲気からトンデモないことが次々に起こっていくんですよね。これらの対極の一致がまた面白いんですが…。

 舞台は学校のみです。一見、そんな
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凶気の桜(2002年製作の映画)

5.0

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【 白い闇 】

 過激な愛国思想をもつ“白い”若者たちが、渋谷を“クリーン”にしていく話。平成最高のアクションといっていいだろう。
 当時の日本が存分に溢れ出ていて、もうたまらない。映像、音楽、雰囲
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

5.0

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【 ラリっクマ 】

 アニマル系ホラーと言えるし、アニマル系アクションとも言える傑作。これは、「森の『ジョーズ』」にあたる作品だ。
 “ぶっ飛ぶ”くらい面白かった。しかも実話ベースなところが一層“ヤ
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BLUES HARP ブルース・ハープ(1998年製作の映画)

5.0

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【 オレたちの青春ブルース 】

 男たちの“青春の風”が吹き荒ぶ傑作。これぞ、ジャパニーズ・ルノワール。
 まず、映像がどストライクなんだ。90年代の時代を色鮮やかな映像美で味わえる贅沢。クリックと
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 奴隷じゃなくて友達 】

 まず、ジェイミーフォックがキマりすぎています。特にワインレッドスーツにサングラス、タバコを口に咥えてのダイナマイトのラストは映画史上屈指のキマり具合です。ケリー・ワシン
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グリマーマン(1996年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 眩しすぎるグリマー(光)】

 コールとジムのコンビがたまらない。強くてカッコよくておもしろい。“シカ”という言葉は間違いなくキーワードになるだろう。

『グリマーマン』のグリマーとは、光という意
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沈黙シリーズ第3弾/暴走特急(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 最強の男が乗っていた 】
 
 もう最高におもしろい。
 とにかく、スティーヴン・セガール。黒スーツを身にまとい、一人で頭脳派テロを駆逐する。料理から爆弾まで作る万能な腕前に加え、圧倒的な体術で敵
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

5.0

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【 伝説のスナイパーの生き様 】

 祖国のために命を賭けた伝説の狙撃手。
 大切な家族ができてもなお、戦地に向かう姿は、戦争に取り憑かれたかのようだった。国のために、仲間のために仇を“撃つ”優しき鬼
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スターリングラード(2000年製作の映画)

5.0

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【 凄腕狙撃手という使命 】

 とにかく容赦ない。敵だろうと味方だろうと、女性だろうと子どもだろうも容赦ない。いつ命を落とすかわからないという絶望的状況。夜の宴で、「今日も生き残れた。ボーナスだ」と
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ひとよ(2019年製作の映画)

5.0

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【 思い殺り 】
 母の深い思い遣り。母が残した思い殺り。
 この究極の葛藤を日本屈指の役者たちが演じるものだから、これまた深く考えさせられる。なんという贅沢だろうか。白石監督には脱帽である。

 母
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セナのまわり道(2020年製作の映画)

5.0

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【 ここがワタシの通る道 】

 セナ(木下愛華さん)の魅力が存分に出ている作品です。
 セナは最高に強い女性です。そして美人です。少し口が悪いですが、彼女ならまたそこもいい(笑) 広島弁というのもま
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不法滞在(1996年製作の映画)

5.0

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【 愛と正義の強制送還 】

 入国審査官(ニュウカン)のお話です。
 普段関わりのない職業の人たちの世界や悩みを覗くことができるのは映画の大きな魅力ですね。本作は、中国の人たちが日本で不法滞在をして
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女の子ものがたり(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 どこまでも続く、私たちの友情 】
「愛しさと切なさと心強さ」を凝縮したような青春ムービー。喜怒哀楽が存分に詰まってる。幼少期に出逢って以降、親友となった3人の女子のやり取りは観ていて微笑んでしまう
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怒り(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 伝えたいことの行末は… 】

 伝えたい人に限って伝わらない。
 伝えたいことほど、伝わらない。
 伝わってほしいことが伝わらない。
 伝わってほしくないことが伝わる。

 言葉と感情が目まぐるし
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向田理髪店(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 故郷の葛藤 】

 私も田舎生まれ田舎育ちだから、物語がすごく身近だった。床屋での人と人が話しているシーンなんか、すごく心が温まって懐かしさを感じた。故郷っていいね。田舎っていいね。

 閉鎖的と
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葛城事件(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 生き続けるという罰 】

 重くて、胸が苦しくなる悲劇の話。
 家族一人ひとりが闇を抱えていて、歯車が噛み合わない。それどころかすれ違いの連続で、溝は深まるばかり。愛と理解が決定的に不足していたの
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黒い家(1999年製作の映画)

5.0

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【 保険にすべてを賭けている 】

 ピシッとした色彩が印象的な映像。
 ギクっとなる犯行に壊滅的な物語。
 ドキッとする恐怖で絶望的な展開。

 多額の保険金のためなら、指や腕など何のその。身近な人
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

5.0

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【 全能ウーマン、ユマ・サーマン 】

 ユマ・サーマンが圧倒的。
 とにかくユマ・サーマン。
 そう、ゴージャスなのだ。
 世界一の殺し屋として、無慈悲さと賢さも備える設定。もちろん、それを演じるだ
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

5.0

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【 斬るオンナが美しい 】

 一瞬で終わった。物語の復讐も、ボクの視聴も。
 色とりどりの美しい映像。ニヤけてしまうほど最高な音楽。
 日本へのリスペクト、良さが全開。アニメの描写にも舌を巻いた。
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 神様のお計らい 】

 物語が温まってきて面白くなってきた途端、急激に冷え切るあの感じ、好きです。「さぁ、いまから始まるぞ」という冷徹なオープニングにドキドキしてしまいます。

 そしてその本編。
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楽園(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 自分にとっての楽園に行きたい。生きたい 】

 “もがき”と“あがき”が凝縮した作品。
 長野県の良さが存分に活かされている作品。場所について考えさせられる作品。
 終始霧がかかったようにモヤモヤ
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メランコリック(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 昼間は汗の流し場。夜中は血の流し場 】

 面白すぎて衝撃受けた。質素な演出で、有名な役者さんが出ているわけではないけれど、またそこがいい味出していてよい。たまらない。
 シンプル、スタイリッシュ
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