yaaaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

牛首村(2022年製作の映画)

4.0

何かがガーッと出てきてギャーッと驚く即決系の怖さでなく、チラチラ何か見えたようで見えてない?とモヤモヤする嫌な感じの怖さ?が続く。心霊ビデオのような怖さなのかも知れない。
自分の田舎に帰って聞きたくな
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

4.0

脚本上のアイディアの勝利を感じる。「きさらぎ駅」は他のものにでも置き換えれるが、この「きさらぎ駅」という食い付きやすいワードだから成立したと思うし、やっすいフォロワー生み出しそう。
映像は貧弱ながらそ
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ほんとうに映した!妖怪カメラ(2015年製作の映画)

4.0

さらなる恐怖映像を消費したい観客と、未知なる物を「見世物」として搾取するだけの作り手。これぞ、日本版「ノープ」!とか言いたいけど、そんな恐怖映像ないなら作っちゃえ!のゆるゆる「やらせ」もの。
これがな
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

語り口が賢すぎて、毎度一回観ただけではそのテーマはすんなり理解出来ないけど、やっぱり表の物語になる今回ではUFO話だけでも十二分に面白い。
荒野に空だけの映像なのになんか決まってる。
寄せ集めチームで
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堕靡泥の星 美少女狩り(1979年製作の映画)

4.0

東映の鈴木則文監督がわざわざ日活で日活ロマンポルノとして撮った映画。どんなねっちこいエロが展開されるのかと期待するが、全方向にアウトな映画で驚いた。
大金持ちのおにいちゃま。彼は「夜と霧」を愛読書とし
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ヒューマン・ハイウェイ(1982年製作の映画)

4.0

ニール・ヤングってこんなにお茶目なの!ってニールさん初心者には思ってしまう。
放射線のだだ漏れの原発近くのカフェでのドタバタ。
内容的にはよくわからない感じなのだが、セットの奥にミニチュア配して遠近感
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浮世絵残酷物語(1968年製作の映画)

4.0

江戸時代。日光東照宮の彩色修理を任された浮世絵絵師に起こるあれやこれや。
そんなことがあったんですかぁとまあまあ観てられる。それらに面白いドラマがあるとかではないけども。
二部構成で最初は見た人がビン
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

主人公をリクルートするCIAのお姉さんが派手なぐらいで、ちょっとソ連に商談に行ってウォッカ飲んできますわ!みたいな内容で地味なんだが、なかなか緊張感はある。
銃撃戦なんか皆無なので、カンバーバッチさん
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

攻めすぎて呑気に観てるとちょっと後退りしそうになる。
企画や脚本上では考えられるけど、実際に映像化するにはかなりの作り手の胆力が必要だと思う。そして、それらを具体的な画に還元していく役者さん達。重苦し
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

4.0

主人公の過去のトラウマ脱却や悪人から逃れる少年とのふれあい等の重厚な人間ドラマを主軸にアクション色付けの映画と思ったが、逆で少年を守る主人公のアクション物に人間ドラマ風の味付けだった。
これはこれでひ
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華魁(1983年製作の映画)

4.0

変な映画ってまだまだあるんですね。と一息つきたい。
谷崎潤一郎原作だが、もう芸術とかすっ飛ばして笑って見たらよいのだと思うが。
明治の遊郭を舞台に花魁と貧乏絵描きの話が軸にあるが、なんやかんやで最後は
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

五話もあるおっさんの生い立ちからの歴史も含むアクション過多のロマンスとして観ればこうゆう着地なんだなぁと思う。
が、やっぱりド派手なアクション映画の王様としてのスパイ映画を観たかったという本音もある。
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ノーザン・リミット・ライン 南北海戦(2015年製作の映画)

4.0

2002年サッカーワールドカップ3位決定戦の裏で北朝鮮が韓国に領海侵犯を仕掛けてきた!の実話の映画化。
海軍の映画でもあるので、軍隊のきびきびした行動のように物語の展開の進行、死亡フラグの前振りが過剰
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ポエトリーエンジェル(2017年製作の映画)

4.0

「詩のボクシング」という互いに詩を披露しあってその勝敗を決めるという判定基準のゆるゆるの闘いを軸にしながら、映画もゆるゆるなのだが、決して嫌いになれない謎の映画。
主演が岡山天音さんで彼の魅力のひとつ
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パンドラ(2016年製作の映画)

4.0

タイトルにひねりないが、ストレートにそのまんま。怖すぎる。
韓国の老朽化した原子力発電所が地震による被害を受けて壊滅的になる。さぁ!どうする?!のパニック映画。
何もわからず地震の被害から逃げる町の人
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ヨンガシ 変種増殖(2012年製作の映画)

4.0

突然、水を欲して川に飛び込む人多発の謎の事件が蔓延していくパニック映画としては「どうゆうこと?」と引きは強い。冒頭に株価と製薬会社のなんちゃらこうちゃらがあるので大体の展開わかるのだが、家族愛、サスペ>>続きを読む

歌え!ロレッタ愛のために(1980年製作の映画)

4.0

カントリーの伝説的歌手ロレッタ・リンの伝記映画でサクサク進む。
14歳からシシー・スペイセクさんが演じるわけだが、最初の炭坑の町並みが西部劇みたいでセットの良さで風景に埋もれるように年齢の誤差が気にな
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日本の夜 女・女・女物語(1963年製作の映画)

4.0

60年代の女性のまつわる強烈エピソードで構成されたモンド(やらせ)映画。公開当時は刺激的であったろうが、今見るとノホホンとして笑えないコント見てるみたい。兎に角、質より量なのだが胸焼けしてくる。
で、
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

4.0

邦画のインディー系でそこそこ映画自体の面白さを底上げするぞってクセある芝居を披露する女優さんが大集合なフェスティバルみたいな映画。古い言い方すれば見本市。
もちろんトリを務めるヘッドライナーは伊藤沙莉
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ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)

4.0

確かにカルトな人気もわかる。
そんな事実はないが、35ミリカメラで三脚据えてじっくり撮るべき映画を、16ミリカメラを持って街中へ出向いてぶんまわしながら撮ったみたいな感触。
ゴジラ映画としては雑なんだ
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クリフハンガー フォールアウト(2022年製作の映画)

4.0

邦題は名作詰め合わせでC級感マシマシだが、殺人現場を目撃した女性クライマーが犯人から逃れる為に崖を登っていくというシーンはまあまあハラハラする。高所というのはそれだけで怖い。
中盤でリアリティからいえ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.0

始まって30分の殺人ゲームあるあるが展開する中、誰をメインに観ていったらいいの?の観てる側の落ち着きなさを煽る不安定感はなかなか新鮮な感触。
生きるか死ぬかの単純なことでなく、都市伝説無いなら作っちゃ
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

舐めてた奴が実は…で、地道な復讐劇と内容たくさんでチャカチャカスピーディーに進むと思いきや、ゆっくり重く進行する。
そのくせアンディ・ガルシアって何?とかの舌足らずの所もあるが、禿げたおっさんを主役に
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

アメコミのヴィラン(悪役)に詳しくないので、あのキャラが実写化!の喜びはないが、サメ男と普通の人間が並んでいても違和感ない世界観や斜に構えた人でも引き込まれる冒頭の過激な殺戮ショー。でいて結構ポップな>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

淡々とお上品に進行していくが、なかなか面白く引き込まれる。最初の「この人で間違いない!」の貴族の人に出逢うまでの門脇麦さんの右往左往は頑張れよーな感じも後押して楽しい。
配役が先入観も手伝ってドンピシ
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サイレンス(2016年製作の映画)

4.0

やっぱりポツンと一軒家は怖いという話。
襲われる主人公が耳が聞こえないというギミックを備えているが最大限に活用されてるとは言い難い。
もう、最大のビックリはこのような展開での謎の襲撃者が被っていた面的
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スリー・フロム・ヘル(2019年製作の映画)

4.0

「映画」としての世界の中だからむちゃくちゃ残虐非道でもヒーローになる。
と常識から外れて飛ばしすぎるのかと思ったら、前半のニセドキュメンタリー調は丁寧に作ってあってロブ・ゾンビは監督としては結構真面目
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

4.0

シリーズ三本目の展開としては、要望には十分に応えてると思う。
街中で殺し合いが激化して、大統領候補もそれに乗っかるという嫌~な設定は健在だが、意外とストレスなくトントン拍子で進む(是非はあると思う)ス
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

4.0

舞台を一軒家から街へと移行して、「あーこれが観たいのよ」の要求には応えてくれて清い続編のあり方に好感持てる。
その分「あなたそんなこと考えてたの!」の人間のいや~な感触は減る。
監督の「要塞警察」推し
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パージ(2013年製作の映画)

4.0

パージ法なる一晩だけどんな犯罪も許されるというトンデモネタで社会風刺をやりたいのかと思ったが、結局はマイホームで不法侵入してくる奴らと籠城戦をしたいジョン・カーペンターの「要塞警察」を成立させるための>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

4.0

人がいないはずのビルに逃げこんだのに、色々と人がやって来てひたすら「アートザクラウン」なるピエロにぶち殺されるだけの映画だが、そのぶち殺されるだけという突き放し方が「ホラー」にしか興味ない!って感じで>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

「シン」(大衆寄り)なのか「珍」(庵野節全開)なのか、よくわからなかったが予想以上に「緑川ルリ子」(浜辺美波)映画だったのは得した気分。
池松壮亮さんの心優しき本郷猛は「ごめんライダー」だったのは衝撃
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ゼイラム(1991年製作の映画)

4.0

廃工場で着ぐるみと闘うなんて安さ爆発のテンプレなんだが、これがなかなかイケる。「ターミネーター」にも似た出来ること一杯詰め込んで魅せてやるって!気概も感じられる。
凶悪な宇宙人が地球にやって来て、それ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

YouTubeなんて秒速で古びそうなネタなのにと思ったが、成功への妬み、嫉みに重点置くことで古典的な成功者とそうでない者の話で見易い。吉田監督なので勿論、過去を改めるなんてぬるいことなく、平行線のまま>>続きを読む

ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)

4.0

街中を「うぉーー!」と叫んで駆け巡るのが、石井聰亙監督らしいと言うのであれば一周回ってそんな感じ。観念の世界に手を伸ばそうとする映画も嫌いではないけど、原点回帰みたいな勢いだけの映画もよいな。面白いか>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

敢えての安いホラー映画みたいなタイトルの出し方とホットドックから垂れるケチャップに「おっ!」となる。女性が体を張って戦いを挑むジャンル映画が展開されるわけでもなく、よくある復讐劇を期待してること自体へ>>続きを読む