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ニック・ホーンビィ原作・脚本の映画にハズレなし!
アヴァンタイトル(タイトルが出る前のシークエンス)からもう、ホーンビィ節全開。ダンカン(クリス・オダウド)という男の一人語りを聞いていると、「ハイ・フ>>続きを読む
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ラストに触れていますので未見の方はお読みにならない方がいいと思います。
アンドロイドは理想の伴侶たり得るか?ロボットは人間を幸せに出来るか?という実験のハナシ。
主人公アルマが3週間、一緒に暮ら>>続きを読む
最後に流れるニーナ・シモンのfeeling goodがこの映画の全てを語っているかなぁ。
「新しい夜明け 新しい1日 新しい人生 とてもいい気分・・・」
トイレ清掃員のおじさんが淡々と日々を過ごして>>続きを読む
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あー楽しかったー!
個人的にチョコレートは世界でいちばん幸せを与えてくれる食べ物だと思っているので、美味しいチョコレートさえあればこの世は万事うまくいくのさ、みたいなイイ加減なオハナシで大変よかった>>続きを読む
かつての大スターがメンタル病んで薬と酒におぼれて晩年は凋落する、というのは完全なるクリシェ。でも、そういう彼女を見ていて自然に涙がこぼれ、最後の輝きに愛おしさを覚えてしまうのは、そこに人の姿の(ある種>>続きを読む
アニエス・ヴァルダは本作について「男性社会における夫婦の機能と妻の位置の脆さを描いたもの。夫にとって妻はいくらでも代替可能な付属品であることを示した」と言っているらしい。
な~んだ、観たまんまではない>>続きを読む
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あの辺りの歴史を概観できてウィキ読むより楽しくお勉強できる、ぐらいの感覚で観ました。
ただ、ナポレオンってそんなにジョセフィーヌ一筋だったのかねって納得いかず。あの時代だからしょーがないのかもだけど閨>>続きを読む
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先日、初めて行った歯医者さんで診察室で待っていたら、女性が入ってきて「よろしくお願いします」と問診票の確認を始めた。あーこの人は歯科衛生士さんでこれが終わったら歯科医と交代するのだなと思っていたらその>>続きを読む
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「おじさんの自分探し」が映画のテーマで登場するようになって、すでに30年は経つだろうか。おそらく「シティ・スリッカーズ」(1991)あたりが嚆矢だと思う。
で、この「ダウンサイズ」という作品も、その系>>続きを読む
4月に映画館で観たときの感想。(思い出し書き)
音楽青春映画は楽曲の出来で決まると思っているので本作はその点で文句なし、ってか賛辞しかない。とにかく音楽がサイコー。それに尽きる。
地元のシネコンで1>>続きを読む
ジャケ写の通り、オッサンのくせにエルフの恰好(グリーンの可愛らしいジャケットに黄色いタイツ!)で、純真な子どものごとく無邪気という、ウィル・フェレルお得意の“お子ちゃま”演技を堪能する作品。
「異文>>続きを読む
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ケリー・ライカートの初監督作というので興味津々で鑑賞。
フツーの主婦が家庭を捨てて行きずりの男と逃避行、というプロットはとても「映画的」だけど、実際に展開されている物語は全然そうじゃない。
登場す>>続きを読む
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タイトル通りスクールカースト底辺のJK2人組のお話。ノリで作った女子だけのファイトクラブに憧れのチアリーダーたちも入部してきて、さぁ彼女たちの下心の行方は?みたいな青春おバカ映画。
本家ファイトクラ>>続きを読む
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「秘密の森の、その向こう」(2021)が今一つピンと来なかったので、セリーヌ・シアマ監督の他作品を観てみようとこちらをチョイス。長編デビュー作とな。
ミドルティーンの女子の物語。女の子たちがワチャワ>>続きを読む
アマプラでよく見かけるので気になってた作品。意外と健全な青春モノとのレビューを目にして、気を強くして鑑賞しました。はい、フツーの青春おバカ・コメディでしたね。実は自分の大好物ジャンルなので(えっ?)つ>>続きを読む
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タクシードライバーだなぁと思って観ていた。孤独と狂気。タクドラはつくづく男の子の映画だなぁと思っていて、中二病こじらせたトラビスに同期してテンション上がる感じはなんとなく分かる。鬱屈した内面を暴力に転>>続きを読む
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旧約聖書がモチーフらしいが、シャマランの「ノック 週末の訪問者」(2023)もそうだったけど、聖書の内容をパッチワークの布切れみたいに利用してるだけって気がする。宗教風味で禍々しさを演出したかったのか>>続きを読む
恋愛映画に障害は付き物。それを乗り越えて愛を貫けるか?というドラマになる訳だけど、この作品の場合はそれがパーキンソン病という難病なのでちょっと重たい。病気が進行すると介助なしでは身の周りのことが出来な>>続きを読む
車で旅行中の夫婦がヒッチハイクの青年を拾ったら、そいつが逃亡中の強盗殺人犯だった!という物語。普通にクライム・サスペンスとして描けばいいものをアモーレの国イタリア人の血が騒いだのか(知らんけど)、無駄>>続きを読む
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シェイクスピアのマクベスに絡んだ話かと思いきや、『ムツェンスク郡のマクベス夫人』という小説の映画化でした。ウィキであらすじ読んだら、原作のヒロインは弱さもあってもっと人間的だった。対する本作のフローレ>>続きを読む
ふと思ったのは酪農家である彼らは羊の所有者なので、生まれた子羊の養育権も、飼っている羊の生殺与奪の権も持っている。だから当たり前のようにアダを引き取り母羊を殺した。そういう人間サイドの物語を羊目線で問>>続きを読む
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大富豪が女優に恋をして、彼女に近づくために貧乏役者のフリして一緒に舞台稽古をやりながら、裏では金にモノ言わせて彼女を手に入れようと画策するラブコメ。
骨格は「美女と野獣」ですよね。男は仮の姿で女と出>>続きを読む
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没落貴族の侍女が、女王の寵愛を受けている側近の性悪女を押しのけて下剋上を果たす、「日曜劇場」的な痛快エンタメかと思ってたのですが。違いましたね。女たちの可笑しくも哀しいドラマでした。
人にもよるだろ>>続きを読む
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何かと気遣いが必要な今日この頃。政治的にも文化的にも問題なく恐怖の対象(=敵)に出来るのがゾンビだと思う。昨今のソンビ映画の興隆はそういうことではないだろうか。でも、もうちょっとリアリティが欲しい、本>>続きを読む
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悲恋と名曲、これぞハリウッド映画という感じのメロメロメロドラマでした。
第二次世界大戦直後の香港が舞台。ヒロインは中国人とイギリス人のハーフ。恋人のジャーナリストは朝鮮戦争勃発により従軍記者として戦地>>続きを読む
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タイ東北部で霊媒師の取材をするという体のフェイク・ドキュメンタリー。
相当うさん臭い話なのにNHK-BSのドキュメンタリーか?ってぐらいの説得力がある。タイの田舎の風景も女神バヤンの祭壇も、とても神秘>>続きを読む
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チェコのドキュメンタリー。12歳を装った大人の女優たちがSNSに偽アカウントを作って発信を開始。すると、スケベ心ダダ洩れの成人男性らがワラワラと群がってくる。コンタクトしてきたのは2000人以上。その>>続きを読む
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レイプ被害にあった娘が相手の男を誤って殺してしまった。娘を守るために父親が完全犯罪をもくろむ。なんの取り柄もない平凡な男が「映画好き」という唯一の強みを生かし、これまでに観た犯罪映画のトリックやアリバ>>続きを読む
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私学の女子高が舞台の青春コメディで途中まではホントに馬鹿馬鹿しいのだけど、終盤、生徒たちが自治に立ち上がる展開でちょっと泣きそうになった。
あれだけ賢いヒロインがしょーもないボーイフレンドとの初体験が>>続きを読む
『最貧困女子』(鈴木大介著)というルポルタージュを読んだ時、生活苦からセックスワークに取り込まれていく若い女の子の実態を知って驚愕した。コロナ禍で女性の自殺が増えたという事実がすんなり呑み込める。こち>>続きを読む
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オープンカーが田舎道を走っている。バックに流れるのはフレンチ・ポップス調のショパン。この70年代の匂いがプンプンするオープニングに昭和な自分はガツンとやられた。
ハンドル片手に走りながら、旦那(ブラピ>>続きを読む
モラハラ夫とセクハラ男の決闘なので、相討ちでどっちも〇ねばいいのにって思ってしまった。
いえ史実なので話の内容に文句言うつもりはありません。ただ、えらく胸糞な物語で観ていてしんどかったですね。人妻レイ>>続きを読む
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とても面白い心理劇だった。
タイトルロールを演じるケルヴィン・ハリソン・Jrが魅力的でしたね。「私に近い6人の他人」(1993)のウィル・スミスを思い出した。見た目の爽やかさとスマートな話術で大人たち>>続きを読む
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「代理ミュンヒハウゼン症候群」のお話。自己満足のためにケガや病気をねつ造するのがミュンヒハウゼン症候群で、傷つける対象が自分ではなく他者(多くは子ども)に向うのが代理ミュンヒハウゼン症候群。
本作に>>続きを読む
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近未来SFなのにノスタルジックな雰囲気。地球温暖化の影響で水没しかけたマイアミはまるでヴェネチアのよう。「人々がそこで生きてきた証」もいつか消えてしまうのか、という哀切を感じさせる。「沈みゆく都市」は>>続きを読む
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閉鎖空間で人間が壊れてっちゃう「シャイニング」(1980)みたいなホラー。
モノクロの映像はそれっぽいけどコントラストが中途半端に思えた。ここはハイ・コントラストで禍々しい画にしてほしかったなーと。>>続きを読む