うさぎ部うさこさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.1

シェークスピアの「リチャード三世」を観劇したことがきっかけで、リチャード三世に興味を持ったフィリッパが最終的に発見したものとは…。シェークスピアによるリチャード三世像を鵜吞みにせず、真の人物像を探ろう>>続きを読む

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.1

原作は未読。働く女性にぜひ観てもらいたい作品。予告編から「日常生活に疲れた専業主婦が南極に逃避行する話」だと思っていたが、主人公バーナデットはただの専業主婦ではなかった! 物語自体は爽快なエンディング>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。アニメというより、動く漫画を観ているような感覚に、『THE FIRST SLAM DUNK』を思い出す。音楽のノリが良いのは言うまでもなく、レオナルド、ドナテロ、ラファエロ、ミケランジェ>>続きを読む

私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター(2022年製作の映画)

3.8

予告編を見た印象ではコメディー調なのかと思いきや、ガチで憎しみあう女優の姉と作家の弟の物語。しかも仲違いの原因がなんだかなぁというもので、家族のほかのメンバーや周囲の人々が二人をとりなすこともできたは>>続きを読む

“敵”の子どもたち(2021年製作の映画)

3.8

2021年のドキュメンタリー。スウェーデン在住のミュージシャン、パトリシオ・ガルベスの娘アマンダは、同国で最も悪名高いISISメンバーと結婚し、シリアへ密航する。が、娘は夫とともに殺されたため、パトリ>>続きを読む

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

パリ・オペラ座バレエで、エトワールをめざしていた主人公が、恋人に裏切られたうえにケガを負い、新しい生き方を模索していく物語。「ラ・バヤデール」から007ばりのオープニング クレジット、美味しそうな料理>>続きを読む

小さな火の歴史/くすぶりの年代の記録(1975年製作の映画)

3.7

1975年製作のアルジェリア映画。1930年代終盤の干ばつから1954年のアルジェリア独立戦争の始まりまでを、ある男の人生を通して描いた壮大な物語。178分という長尺、説明はほとんどないので、アルジェ>>続きを読む

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.0

実話に基づく作品。就寝中に医療用通報装置を誤作動させた主人公ケネスと、彼の安否確認にやって来た3人の警官。ケネスがドアを開けることを拒否したことから警察が取った行動とは…。日本ではおそらく起こりえない>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.8

原作『ハロウィーン・パーティ』は未読。第二次大戦の数年後のベネチアでハロウィーン・パーティ? しかも、子供を含めなぜほぼ誰もイタリア語を話さない?というツッコミはさておき、殺人事件の謎解きだけでなく、>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

3.7

夫との関係が冷え切り、別の男性と外出を重ねる主人公に突然起こった出来事とは…。とにかく、田村健太郎さん演じる夫のあまりにも事務的で冷たすぎる話し方に驚いた。私の周りにはこんな男性はいない(と願う)が、>>続きを読む

死の棘(1990年製作の映画)

3.6

北千住シネマブルースタジオにて鑑賞。原作は未読。舞台は1950年代(映画自体は1990年の作品)。夫、敏雄の浮気を知ったことにより、神経が狂ってしまう妻ミホ。松坂慶子さん演じるミホの、まるで二重人格の>>続きを読む

6月0日 アイヒマンが処刑された日(2022年製作の映画)

3.3

留置場(刑務所?)のアイヒマンを監視する刑務官、裁判の調査官、絞首刑後の死体を火葬するための焼却炉(イスラエルでは火葬は行われないため)を作る人々などを描いた物語。ミハの話には感銘を受けたが、それ以外>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

1955年、砂漠の街「アステロイド・シティ」で、ジュニア宇宙科学大会が開かれるが…。かなり物騒な出来事が起きるが、それでも、まばゆいばかりの青空、音楽はノリノリで、「古き良きアメリカ」が描かれている。>>続きを読む

伽揶子のために(1984年製作の映画)

3.7

北千住シネマブルースタジオにてフィルム鑑賞。1984年公開の作品で、南果歩さんのデビュー作とのこと。主人公の相俊と伽倻子は、確かに普通の日本人とは異なる生い立ちであり、それだけに二人の距離が縮まるのも>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライブ「ベスト・オブ・エネミーズ」(2023年製作の映画)

3.9

トークイベント付き先行上映にて鑑賞。ドキュメンタリー映画『ベスト・オブ・エネミーズ』(1968年、アメリカの保守思想家ウィリアム・F・バックリー・Jr.と彼に反目するリベラル作家ゴア・ヴィダルが出演し>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

関東大震災後の直後、香川県からの薬の行商団15名が千葉県東葛飾郡福田村で地元の自警団に暴行され、9名が殺害された事件を描いた作品。100年前の事件なのに、昨今の世界情勢を考えると、当時と今の人間はそれ>>続きを読む

私たちの声(2022年製作の映画)

3.3

原題は Tell It Like a Woman で、女性を主人公とした7つのショートストーリーで構成された作品。7つの作品にはあまり関連性が見られず、正直まとまりは感じられないが、『声なきサイン』と>>続きを読む

春に散る(2023年製作の映画)

3.8

原作は未読。横浜流星さん演じる、ボクシングに賭ける翔吾と、佐藤浩市さん演じる、トレーナーとして翔吾を支える元ボクサー。トレーニングの様子はもちろん、二人の過去や周囲の人物、ボクシング界の現実等も丁寧に>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.6

正直、物語は退屈で、なおかつ男性の視点中心で描かれており、「欲求不満の作家が、思春期にしたかったことを妄想した作品?」かと思いきや、ラスト5分で劇的に印象が変わる作品。こういうシチュエーションって日本>>続きを読む

マシュー・ボーン IN CINEMA/眠れる森の美女(2023年製作の映画)

4.4

同日公開のロイヤル・バレエの『眠れる森の美女』とどちらを観るか非常に迷ったが、結局こちらを選択。アシュリー・ショーによる大胆で表情豊かなオーロラ姫は言うまでもなく、ライラック伯爵役のパリス・フィッツパ>>続きを読む

キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る(2023年製作の映画)

3.9

関東大震災直後、倒壊した建物、激しい火事、混乱の中逃げる人々、そして焼け焦げた死体…これらの映像を撮影した3人の男性に焦点を当てたドキュメンタリー。音がなくても、緊迫の映像だけで、怒号と騒音が聞こえ、>>続きを読む

君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

3.5

イランの中年夫婦と二人の息子、一匹の犬が車でトルコ国境近くに向かう理由とは…。まるでミュージカルのように昔の歌謡曲を歌いながら感情を表現する演出に違和感。旅の目的は理解したが、なぜ羊の皮? 一番印象的>>続きを読む

エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.7

オーストリア皇后エリザベートの40歳の1年を描いた物語。ドイツ語、英語、フランス語(ハンガリー語も!)を流暢に話し、スタイル抜群の40歳前後の女優となるとヴィッキー・クリープスは確かに適役。印象的なシ>>続きを読む

ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.1

終盤のあの展開をどう捉えるかで評価が大きく分かれそうな作品。個人的には、拍手喝采どころか、一気に気持ちが冷め、真剣に音楽を愛する人々に対する裏切り行為だとすら感じた。公○混○、職○乱○など、醜悪な慣習>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.2

まさかの号泣! 良くも悪くも振り幅がすごすぎて、不愉快に感じたり、違和感を覚えるシーンもあるが、それらを差し引いても絶対に観るべき映画。アメリカ・フェレーラのあの長台詞は噂に違わぬ素晴らしさ。観る前は>>続きを読む

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)

3.8

文字通りアウシュヴィッツから生還した実在のボクサー、ハリー・ハフトの収容所での生活とその後の人生を描いた物語。主人公ハリーを演じたベン・フォスターの骨と皮だけの体に衝撃を受けるも、それ以上にハリーが避>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。ツッコミどころが多すぎて序盤はいまいちノレなかったが、すぐカッとなるエンバーが自分と重なったのと、彼女の声を演じたリア・ルイス(エンドロールを見るまでフローレンス・ピューかと思っていた)>>続きを読む

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.9

自分の居場所を求め、ゲイであることを隠し、海兵隊に志願した主人公がブートキャンプで経験したこととは…。うすうす予想はしていたけれど、正直見たくなかった、知りたくなかった「ブートキャンプあるある(たぶん>>続きを読む

夢みる校長先生 子どもファーストな公立学校の作り方(2023年製作の映画)

3.7

公立学校にもかかわらず、通知表や時間割がない学校、校則がない学校、宿題がない学校等、独自の取り組みを行う学校・校長先生を描いたドキュメンタリー。特に未成年のお子さんを持つ親御さんに観ていただきたい内容>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.9

いやー、やっぱりトランスフォーム(特に疾走中の車からの)する場面はアガる! 設定としてはこれまでのトランスフォーマーシリーズよりさらに昔だけど『バンブルビー』の7年後ってこと!? シリーズ間のつながり>>続きを読む

猫と、とうさん(2022年製作の映画)

3.7

猫好きな男性に対して私自身はまったく偏見はない(どちらかと言えば好ましい)が、どうやらアメリカではネガティブなイメージがあるらしい。そんな偏見を吹き飛ばすような猫好き男性9名と彼らの美しい猫たちの日常>>続きを読む

シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.1

これは絶対観るべき映画! フランスの女性政治家シモーヌ・ヴェイユの一生を描いた物語。幸福な子供時代、第二次世界大戦中の壮絶な強制収容所生活、戦後の学業再開、結婚、出産、法曹としてのキャリア等が非常に丁>>続きを読む

プレジデント(2021年製作の映画)

3.8

ジンバブエ共和国の2018年の大統領選挙を描いたドキュメンタリー。若きカリスマのネルソン・チャミサが人々の心をつかむ様子を描き、国の将来に一瞬希望を抱く一方、現職のムナンガグワと与党による子供だましと>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

なんだろう、こんなに終始 evil さを感じる映画は初めて。最後まで観てもこんな作品に子供たちを出演させること自体、evil だと思ってしまった。彼女たちにトラウマが残らないか心配になったほど…。イー>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.4

やっぱりトムは観客の期待を絶対に裏切らない! マジすげぇ!としか言いようがない。アクションがあまりに危険すぎて、何度か演技ではなく完全に「素」になっていたように見えたほど。グレース役のヘイリー・アトウ>>続きを読む

ナチスに仕掛けたチェスゲーム(2021年製作の映画)

3.8

原作のタイトルは『チェスの話』なので、『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』という邦題は若干盛りすぎな気もするが、非常に興味深い作品だった。特に主人公がまったく興味を持っていなかったものが、のちに彼の生きが>>続きを読む