冒頭の料理シーンは圧巻。19世紀末のフランス料理はこんなに手間暇をかけて作られていたのかと感銘を受けた。特にデザートの「ノルウェー風オムレツ」が本当に美味しそうで、あれをどこかのレストランで食べるのが>>続きを読む
お子様にもぜひ観てほしい作品。原作を読んだのは40年以上前で、内容はあまり覚えていなかった。一番驚いたのは、1940年代の自由が丘周辺がこんなにのどか(牛‼)だったのかという点。トモエ学園でのほほえま>>続きを読む
号泣。豊かな想像力(と信じる力)は過酷な現実に打ち勝つことができるか? 舞台設定はイギリスだが、(ある程度仕方ないとしても)日本語表記や日本的な描写(家のインテリアやイマジナリたちの見た目、千羽鶴等)>>続きを読む
号泣。日常生活では交流がなく、互いのことをほとんど知らないイスラエル人とパレスチナ人の子供たちを描いた2001年のドキュメンタリー。日本人の大学生でもこんなにちゃんと話せないのではないかと思うほど、自>>続きを読む
西オーストラリアで生まれ育った主人公アビーと環境活動家の母、そして彼女たちが愛した海と生物を描いた物語。サンゴ礁に生息する最大の硬骨魚類、グローパー(興味がある方はこの映画の公式サイトを見てほしい)の>>続きを読む
これこそ劇場で観るべき映画!1972年のウルグアイ空軍機571便遭難事故を描いた物語。序盤の事故からラストまであまりにもリアルな映像、撮影自体も過酷を極めたと思うが、何より骨と皮になるまで体重を落とし>>続きを読む
『ハンガー・ゲーム』の64年前(遡りすぎやろ!)、第10回ハンガー・ゲームを描いた作品。『ハンガー・ゲーム』を観ておく方が、「あの人が若い頃はこうだったのか…」とより衝撃を受けることができる。主人公コ>>続きを読む
ティルダ・スウィントンが年老いた母親と映画監督の娘の二役を見事に演じ分ける姿を堪能する作品。あと、ルイ(犬)が異様にティルダ・スウィントンに懐いていて、本当にティルダ・スウィントンが飼っているんじゃな>>続きを読む
「今日が勝負なんですよー」は英語・ドイツ語でそれぞれどんな字幕がつくんだろう…。評判どおり素晴らしい作品…かと思いきや、終盤で超ガッカリ。東京に住んでいるか、あるいは土地勘がある人、何よりも空をちゃん>>続きを読む
これは非常に考えさせられる作品。女性、特にすでに子供がいる方、あるいは将来子供を産む可能性がある方にぜひ観てもらいたい。アイルランドの漁村で起こった1つの事件をきっかけに生じる、ある家族と村の人々の中>>続きを読む
西部開拓時代のオレゴン州。アメリカンドリームを求めて未開の地へ移住した二人の男が、一攫千金を狙って始めたビジネスとは…。ジョン・マガロ演じるクッキーが、まるで人間の女性に対するかのように、牛に優しく話>>続きを読む
アッシジのフランチェスコと、彼を慕う修道士たちのいくつかのエピソードをまとめた1950年の作品。修道士たちは実際のフランシスコ会修道士たちが演じているとのこと。「道化師」という表現は、フランチェスコよ>>続きを読む
字幕版を鑑賞。主演のアリアナ・デボーズも素晴らしかったが、何よりもマグニフィコ王を演じたクリス・パインの表現力がすごすぎた! ただ、もう少しクライマックスを長引かせた方が良かったかも…(若干物足りなか>>続きを読む
これぞ、ディズニー100年の集大成! アニメでなければ実現しえない、超豪華キャラの競演! でも、結局一番存在感が大きかったのはまさかの○○○○○‼ ただ、難を言うなら、字幕版が観たかった! 本編(『ウ>>続きを読む
まさかの号泣。幼なじみの医師カズが見合い結婚をすると聞き、なぜ親が選んだ相手と結婚するのか疑問を抱いたドキュメンタリー監督のゾーイ。カズの結婚までの軌跡を追うドキュメンタリーを制作しようとするが…。今>>続きを読む
監督名を知らずに観たとしても、誰が監督かはっきりわかるアキ・カウリスマキ作品。予告編を観た時は1960年代が舞台なのかと思いきや、時代設定はガッツリ現代。フィンランドのラジオからなぜか流れる竹田の子守>>続きを読む
恥ずかしながら、初鑑賞。ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を基に描かれた物語。4Kデジタルリマスター版だけあって、20年以上前の映画とは思えないほど美しく繊細な映像>>続きを読む
これ必見! 1955年、14歳の黒人少年が拉致され、凄惨なリンチの末に殺された「エメット・ティル殺害事件」を映画化。ほんの些細なこと(当時はそう捉えられなかったわけだが)で犯人が少年にあれほどひどい暴>>続きを読む
プロポーズを受けた翌日に、突然姿を消した女性の過去とは…。正直、「映画って本当に見せ方次第だな」と思った。主人公の市子が過酷な境遇に翻弄されてきたことはもちろん理解できるが、だからと言って彼女が何をや>>続きを読む
ガザに住む普通の人々の日常を描いた、2019年のドキュメンタリー。昨今しきりに報道されているとおり、「天井のない監獄」と呼ばれ、住民の多くが難民で貧困にあえぐ場所。一見きれいな海も魚が少なくなり、街は>>続きを読む
リピート確定! この季節にぴったりの心温まるストーリー、超豪華なキャスト、素晴らしい美術、楽しくて心地よい音楽で、期待をはるかに超えた秀逸なミュージカル! ティモシー・シャラメの魅力全開、そこまでやる>>続きを読む
世界的指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと、彼の妻フェリシアの人生を描いた物語。バーンスタインが指揮あるいは作曲したさまざまな曲が流れ、ブラッドリー・クーパーが彼の指揮を完コピした、マーラーの「交>>続きを読む
元ネタ『暴走車 ランナウェイ・カー』(2015)は未見だが、ドイツ版『タイムリミット 見知らぬ影』(2018)はとても良かったので、本作も鑑賞。冒頭のクレジットで出演者の誰が犯人役が即座にわかったw >>続きを読む
原作は未読。連続猟奇殺人事件の犯人(怪物の木こり)と、彼のターゲットの一人である、サイコパスな弁護士との関係とは…? キャスティングを見た時にどの出演者が「木こり」なのかだいたい予想はできた。でも、本>>続きを読む
ブラジルのアニメを観たのはたぶんこれが初めて。「太陽の王国」から来た秘密エージェント、クラエと、「月の王国」から来たブルーオは、彼らのミッションである「ペルリンプス」を見つけ、「魔法の森」を守ることが>>続きを読む
チェチェン紛争で「テロリストの巣窟」と呼ばれた東ジョージアの山岳地帯パンキシ渓谷で暮らすチェチェン系ジョージア人「キスト」の人々(日本語ウィキペディアでは「キスティ人」と表現されている)を3年間にわた>>続きを読む
キャッチフレーズ「英雄か、悪魔か」は正しくは「狂人か、愚か者か」の方が良かったのではないかと思うほど、戦争(と権力をめぐる闘争)の狂気と愚かさが、ナポレオンの人生を通して余すところなく描写された物語(>>続きを読む
1982年のシチリアを舞台に、16歳のニーノと17歳のジャンニがともに過ごしたひと夏を描いた物語。原題は Stranizza d'Amuri、つまり Strangeness of Love。登場人物の>>続きを読む
戦後、焼け残った小さな居酒屋に1人で住む女の物語。自分でも驚いたのだが、塚本晋也監督作品は『KOTOKO』以来2回目の鑑賞。戦争孤児を演じた塚尾桜雅さんの目がとても印象的。たまたま舞台挨拶の後に鑑賞し>>続きを読む
悪天候のなか、落雷でコントロールを失った東京行き(でも日本人の乗客ゼロ)の航空機が不時着した島は…。まず、LCCってこんな気象でも飛んじゃうの?と驚愕。不時着した島もヤバすぎて、日本人の機長や客実乗務>>続きを読む
茶番にこれだけの熱量をかけられる日本の映画産業w(いちおう褒めてる)! ディテールにこだわりまくった衣装さん、美術さん、小道具さん、メイクさんに拍手! 演者の出身地を考慮したキャスティング、脚本も地元>>続きを読む
1991年の映画『JFK』のオリバー・ストーン監督が、その後機密解除された膨大な文書を検証し、自身で「答え合わせ」を行ったような印象。事件の調査に携わった人々や専門家等の数々の証言に驚愕の連続。つい最>>続きを読む
アメリカ国家機密リーク事件で逮捕された、米国家安全保障局(NSA)女性契約社員リアリティ・ウィナーのFBI尋問記録を、緻密に再現した作品。突然家までやってきたFBI捜査官の、何が狙いなのかわからない(>>続きを読む
字幕版を鑑賞。飼い主に捨てられたボーダー・テリアのレジーが取った行動とは…。2023年に私が観た映画のワースト3に入る作品。お金を払って観に来たことを序盤から激しく後悔しつつ、できるだけ笑おうと努めた>>続きを読む
1960年代のイタリアでの実話を元にした物語。詩人で劇作家、蟻の生態研究者でもあるアルド(ルイジ・ロ・カーショ)と彼を慕う若者エットレ(レオナルド・マルテーゼ)。彼らの関係を引き裂いたものとは…。強烈>>続きを読む
2015年のパリ同時多発テロ事件で最愛の妻を失ったジャーナリストを描いた物語。突然愛する人を失った時の絶望や喪失感は当事者にしかわからないと思うが、本作では主人公が受けたショック、怒り、苛立ち、悲しみ>>続きを読む