強烈な印象を与える冒頭の音楽と映像。『悪は存在しない』ことを証明してくれるのかと思い鑑賞したのに、終盤、タイトルは真逆(!?)の展開になって驚愕。上映館が極端に少ないのはこの展開が原因?主演の大美賀均>>続きを読む
1992年の飯塚事件の概要、報道、捜査、犯人逮捕、死刑判決および執行、そしてその後の冤罪を訴える再審請求について、弁護士、警察官、新聞記者へのインタビューを中心に描いたドキュメンタリー。飯塚事件のこと>>続きを読む
AP通信のウクライナ人記者が、ロシアによるウクライナ侵攻開始からマリウポリ壊滅までの20日間を記録したドキュメンタリー。正直、トラウマになってしまうほど凄惨な映像もあるが、これは決して対岸の火事ではな>>続きを読む
いろいろ盛り込みすぎて、既視感満載(『ア○ター』!?『○の惑星』!?)なのと、コングたちの表情や仕草が類人猿というより、ほぼ北米人男性なのが残念。ゴジラもキャラに似つかわしくなく妙にアスレティック&ア>>続きを読む
私にとって生まれて二度目のペルー映画(一本目は『フィツカラルド』)。南米ペルーの市民権と差別をめぐる闘いを描いた上質なドキュメンタリー。ペルー革命からベラスコ政権の瓦解までの社会の変化をとらえたさまざ>>続きを読む
ミャンマーで指名手配された映画監督が、ジャングル等での潜伏生活を自ら記録したドキュメンタリー。監督自らの裸や食事など必要性のないシーンや、選曲のセンスがなく、ボリュームも大きすぎる音楽など、ドキュメン>>続きを読む
私が心から敬愛するエンニオ・モリコーネが音楽を担当したという理由だけで、「エンニオ・モリコーネ特選上映 Morricone Special Screening×2」にて鑑賞。あらすじすら知らなかったが>>続きを読む
鑑賞前に監督や出演者の舞台挨拶があり、監督のコメントに期待値がかなりあがっていたのだが、異性愛者と同性愛者の二元論で描かれている(=ある意味、あてはまらない人を排除している)点で違和感。しかし、同性愛>>続きを読む
私が大学生の頃ヒットしたペット・ショップ・ボーイズ の「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」でまさか号泣するとは! っていうか、刺さるセリフだらけでほぼ泣きどおし。アンドリュー・スコット、ポール・メ>>続きを読む
タイトルの「貴公子」は、キム・ソンホ演じるミステリアスなスーツ男だと思いきや、想像とはかなり違う意外な展開。前半の舞台が韓国ではない別の国、そしてそのこと自体が大きな意味を持つ点も非常に興味深い。日本>>続きを読む
エルビス・プレスリーの元妻プリシラが1985年に発表した回想録「私のエルヴィス」に基づいて描かれた物語。ソフィア・コッポラ監督作品ということで、どんなメッセージが込められているのか期待度はかなり高めだ>>続きを読む
あらすじも知らずに鑑賞したら思わず号泣。正直、この作品で描かれている死後の描写も、生まれる前の世界にもほとんど共感できなかったし、終わり方もちょっと納得がいかないが、22番の心情はよく理解できた(何な>>続きを読む
ウサギらしからぬビジュアルのウサギ(なので、うさぎ飼いとしては若干の失望感は否めない)が主人公の短編アニメ。日本の漫画やアニメを彷彿とさせる、登場キャラクターの仕草とリアクション。セリフはほぼないが、>>続きを読む
アイアンクローを得意技としたアメリカのプロレスラー、フリッツ・フォン・エリックと、彼と同じくプロレスラーになった息子たちを描いた物語。「ザック・エフロンはともかく、ハリス・ディキンソンがプロレスラーな>>続きを読む
クリストファー・ノーランが監督・製作・脚本だけでなく撮影も務めた1998年の長編デビュー作。他人の尾行を繰り返す男が巻き込まれてしまった事件とは…。モノクロ映像に、いつの間にか変わっている画角、シャッ>>続きを読む
予告編からは想像もできなかった壮大かつ爽快な物語。精神科医の妻を持つ、現代オペラ作曲家のスティーブンが散歩中に出会った女性とは…。マリサ・トメイの演技が素晴らしい。住んでいなければわからないアメリカを>>続きを読む
本作関連のYouTube動画をいくつか見ておいたのが大正解。予習なしでは、たぶんついていけなかった。ほぼ完璧な脚本(でもトップレスは必要ない気がする)、俳優陣の緊迫感のある演技、抜群のカメラワーク、劇>>続きを読む
デンマーク統治下にあった19世紀後半のアイスランド、そこに教会を建設するためにやってきたデンマーク人牧師ルーカスとアイスランド住民たちを描いた物語。ルーカスを送り出した教会の人の見る目のなさ、そしてア>>続きを読む
母親に育児放棄され、過酷な環境で暮らすヤジッドが、少年の頃からの夢をかなえ、最高のパティシエになるまでの軌跡。原題は À la belle étoile (英語のタイトルは Sugar and Sta>>続きを読む
ベネさんがヴィクター・フランケンシュタイン、ジョニー・リー・ミラーがクリーチャーを演じるバージョン。とにかくジョニー・リー・ミラーの演技がすごすぎて、逆バージョンでベネさんが演じるクリーチャーがまった>>続きを読む
原作は未読だが、読んでいたら絶対に劇場には足を運ばなかったと思う。まるで恋愛経験がまったくない人が書いたようなうすっぺらでリアリティゼロな物語。人としてやってはいけないこと、超非現実的なことも美男美女>>続きを読む
1960年代後半から70年代初頭にかけてアメリカで推定1万2000人の中絶を手助けしたとされる団体「ジェーン」の実話をもとに描いたドラマ。まず、中絶を希望する女性の多さに驚くが、中絶が必要な理由もさま>>続きを読む
1999年製作だということを知らずに鑑賞(本作はデジタルリマスター版)。かつてドイツで施行されていた同性愛を禁じる「刑法175条」によって人生を狂わされた人々へのインタビューを中心に構成されたドキュメ>>続きを読む
Past Lives ってそういうことか…うーん、期待したほどではなかったな…。輪廻転生をまったく信じていない私には共感できるところが少なかった(ユダヤ人のアーサーには違和感はなかったのか?)。何より>>続きを読む
貧しさゆえにビニールハウスで暮らすシングルマザー、ムンジョン。彼女が訪問介護士として働く家で起こった出来事とは…。彼女が参加するグループセラピー(?)もなんだか怪しげだし、意外な相手から搾取されてもい>>続きを読む
10月12日の夜、女子大学生クララは誰によって殺されたのか? 刑事たちの聞き込みによりクララの人物像が明らかになるとともに、浮かび上がる刑事たちの偏見や先入観。『落下の解剖学』と同様、グルノーブル近郊>>続きを読む
期待をはるかに超えた面白さ! 原作は未読、ドラマも未見、でもこれは原作がすごいに違いない! わりと序盤に誰が一番悪い奴かわかるが、それでも「どうなるの、どう着地するの?」とハラハラドキドキ。「リサーチ>>続きを読む
字幕版を鑑賞。原題は Migration(渡り)。主人公マックを演じたのはクメイル・ナンジアニ。見た目にぴったりの、まさにアニメ声。パム役のエリザベス・バンクス、チャンプ役のオークワフィナも実に表現豊>>続きを読む
アウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る家族の日常とは…。観客の「関心」をも試す作品。映写ミスかと思った冒頭から、エンドロールの終わりまで不穏な空気が続く105分。登場人物の表情よりも、言葉・背>>続きを読む
「ドッグマン」と呼ばれる男が語った自らの半生とは…。私は主人公ダグラスのように虐待されたことも、身体の障害もないが、本作ほど主人公の心情に共感できた映画はかつてなかった。ダグラスを演じたケイレブ・ラン>>続きを読む
IMAXレーザーで鑑賞。とにかくすごすぎる映像と音楽、音響!特に砂の映像がリアルで、口の中に砂が入ってくるかと思うほど圧倒的な没入感。レベッカ・ファーガソン演じるジェシカの暴走(!?)と彼女の出自に驚>>続きを読む
なんだろう、かなり豪華なキャストなのに驚くほどの「コレジャナイ感」とケミストリーのなさ。予告編から想像したとおりの展開だし、何より親たちが年寄りすぎる…。くすっと笑えるところはあっても、心に残るセリフ>>続きを読む
物語は悪くないが、ひと昔前であればサンドラ・ブロックが完璧に演じたであろうエリー役がブライス・ダラス・ハワードだったことにどうしても納得できなかった。サンドラ・ブロックは無理だとしても、せめてエミリ>>続きを読む
ロンドンを舞台に、インド系のヒップホップダンスグループ「ストリートダンサー」と、パキスタン系のグループ「ルール・ブレイカーズ」のダンスバトルは意外な展開に…。主人公を演じたバルン・ダワンのムキムキすぎ>>続きを読む
おなじみピーター・ラビットの妹カトンテール…ではなく、疎遠になっていた父と息子が、妻(息子にとっての母)の死をきっかけに関係を取り戻していく物語。監督・脚本のパトリック・ディキンソンは日本語が堪能との>>続きを読む
元ネタの『ソウルメイト/七月と安生』は未見。小学生からの大親友、ミソとハウンの友情と、彼女たちのある秘密を描いた物語。成長するにつれて価値観が変わることはあっても、時間や空間の壁を超えられるのが本当の>>続きを読む