本日の巣ごもり鑑賞。
アメリカ社会に深く根付く反ユダヤ感情、ユダヤ人排斥の暗黙の了解=「紳士協定」の存在とそれへの対応について、鋭く世に問う作品。
世界大戦の際のホロコースト直後、イスラエルの独立宣言>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
一見すると、1950年代の典型的アメリカン・ホームドラマ「Pleasantville」にハマっている冴えない男子の、タイムスリップ・ファンタジー・コメディの様相。
しかしそこには>>続きを読む
「松方コレクション」について知った時からより身近になった国立西洋美術館、おそらく日本最高の常設展示に魅了されて、訪れるたびにほぼ半日を過ごしている。
建物の世界遺産登録を機に行なわれた改装・休館中の美>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
真珠湾攻撃翌年の1942年制作のアメリカ映画、冒頭の一曲目は米軍の戦意高揚の歌詞、戦時の気配が全く描かれない余裕のミュージカル・ラブコメディ映画、と、同時期の日本公開は絶対に無理>>続きを読む
20代の若い監督、これからの映画界、演劇界を担っていきそうな若い才能ある俳優たち、希望と期待が持てる作品。
10年間の淡いぼんやりとした、けれど確実な気持ちが正直に醸し出されていて、誰もがきっと部分的>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
戦前の作品、フィクションにもかかわらず、シューベルトの楽曲が上手くストーリーに組み込まれながら展開していく。
『未完成交響曲』の誕生の背景はこうだったのか、と誤解してしまいそうに>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
「固定電話」「電話回線の共同利用」と、70年くらい前の時代感たっぷりのラブ・コメディ。
衣装や車、オフィスや部屋の調度が1950年代アメリカを表しているが、この時代のキャリアウー>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
30年も前の映画とは思えない先進性と映像美。 衣装も素晴らしい。
一人生き続けることは、本来は相当な悲劇だと思うのだけれど、暗く描かれることなく、むしろ、次のターンの行方が気にな>>続きを読む
相手をどれくらい理解しているのか、実は知ったつもりで、虚構の上に安住しているのではないか、と繰り返し突きつけられていく感じ。
表面的には平穏な生活の、底流で渦巻く虚構と欺瞞と深層心理が、時にはくどく感>>続きを読む
「東京国際映画祭2023」にて(監督、主演5人の舞台挨拶付き)。
『多様性』の言葉に含まれる「多様」について、その広さと深さと複雑さについて考えさせられた。
全く同じ人間は、これまでもこれからも一人と>>続きを読む
自己承認欲求がエスカレートしていく過程の、「焦燥」「妬み」と「誇張癖」「虚言癖」との絡み合いがあまりに恐ろしい。
程度の差はあれ、メディア内や意外な身近にも同じような性癖の人が居ると思うと、ますます恐>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
時代設定が1957年というのが絶妙。
上空、宇宙空間には冷戦最中のソ連の衛星スプートニクしか飛んでいない中、宇宙に出遅れたアメリカの不安と焦り、一方で原子爆弾への依存と無知とが織>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
人生の黄昏時、夏の終わりを過ごす二人の老姉妹の物語。
何がおきるわけでもなく、夏の日がゆっくりと過ぎていく中で、姉妹の間の距離感、空気感が微妙に変化し伝わってくる。
観終わった後>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
実話に基づく作品。
つい四半世紀前までアイルランドにあったおぞましい修道院。
歪んだ道徳観で理不尽に強制収容され、外部から閉ざされた中で「更生」の名の下に行われる非道な行為が恐ろ>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
ヒッチコック監督のラブコメディ。
作品としては普通だけれど、この映画の公開後一年で主演のキャロル・ロンバートが亡くなってしまうとは、と考えると少し寂しい。
本日の巣ごもり鑑賞。
評判の台湾映画なので、観るのを楽しみにしていたが、消化不良のまま。
それぞれが魅力的な登場人物達の群像劇に、終戦時の悲恋と届かない手紙の物語が絡み合う。
残念なのは、登場人物一人>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
日本未公開作品。
妻子ある中年男との不倫に走る15歳(と11ヶ月)の小悪魔少女を、当時18歳のオリビア・ハッセーが演じている。
ストーリー的には単調で盛り上がりには欠け、ラストも>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
あまりに有名すぎる表題曲とともに、クリスマスシーズン定番のミュージカル映画。
ただ、正直、『White Christmas』の流れる2シーン以外の印象は薄かった。
今回、真剣に観>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
1936(昭和11)年から2009(平成21)年までの、女性たち6人・三代の人生を、6人の豪華女優が演じる。
それぞれの時代背景と女性を取り巻く社会環境、美しい日本の四季の映像で>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
アメリカ映画だけれどパリが舞台のラブコメディ。
ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの二人が自然でいい空気感を出しているし、娼婦とヒモの話なのに、何故か純愛物語?と思える清潔>>続きを読む
この稀有な007作品をスクリーン上映してくれた4Kレストアに大感謝。
007映画では稀なラストと本作限りで降板したジョージ・レーゼンビーが地味なこともあって、007作品の中では観た回数がおそらく最少だ>>続きを読む
ソ連の崩壊を象徴するレーニン像が多出するタイトルバックから、東西冷戦終焉後の新たな脅威と危機の物語に繋げている。
やはり圧巻は戦車でのカーチェイス。
破壊の圧力がやはり桁違いで、これだけでも爽快。
そ>>続きを読む
この映画観るたびに、影響されてエジプト・カイロに行った時、『ギザの音と光のショー (Giza Sound & Light Show)』をつい予約して見に行ったこと、ロータス エスプリと主題歌に一目惚れ>>続きを読む
007映画の中でもトップクラスに好きな作品。
この映画観たことで、トルコ旅行の際にイスタンブールの『地下宮殿』にもわざわざ行ってしまった。
ボンドガールのダニエラ・ビアンキは美しすぎるし、オリエント急>>続きを読む
誤解も含めて、1960年代の日本をどう見ていたのか、どう見えていたのかが少しわかる、今では考えられない007映画のオール日本ロケ。
ショーン・コネリーが日本人に変装、にはやはり無理があったけれど、若林>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
モノクロ画面の中で投げたナイフの音が、緊張感と昂りを増幅させていく。
ロードムービーでありながら、旅の過程ではなく舞台上のナイフ投げに神経が集中。
愛を直接的に表現しない、けれど>>続きを読む
原作のストーリーをかなりうまく組み立てて描いてあり、艦隊離脱、独立宣言に至る過程での、日米と潜水艦内の緊張感を共感できた。
今回作、長編の原作の中のほんのわずかの冒頭部分のみで作られ、しかもかなり良い>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
『××(著名な俳優、監督などの名。女優の場合が多い)の⚪︎⚪︎(本来の映画の題名)』の邦題ネーミングの映画は、一般的に面白くない、たいしたことはないが、本作はまさにそんな一本。>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
1942年8月にアメリカで公開されたこの映画、劇中の『White Christmas』や『Easter parade』が後の同名映画を生んだこと、ホテル「ホリディ・イン」がこの映>>続きを読む
今最も期待している女優・山田杏奈主演。
まさに「熱演」でお見事。
年齢的に女子高生役が続き、助演・共演としても上手さが光っていたが、一転、差別、貧困と重く苦しいテーマの主役を堂々と張っている。
このま>>続きを読む
避暑地の夏の湖畔で再会した14歳と16歳の男女、淡い切ない夏の恋と予想外のラスト5分。
大人へと少し背伸びする微笑ましい二人と、巧妙に張られた伏線が、夏の避暑地の想い出を彩って心地良く、そして緊張させ>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
岩井俊二監督らしい映像と切り取り方の妙。
Vespa、衣装、携帯電話、小物、オフィスは時代を感じさせる古さ。
この映画はやはり絵(映像)で楽しむのが一番。
本日の巣ごもり鑑賞。
イングリッド・バーグマンの作品も、ケイリーグラントの作品も、二人の共演作もチェックしていたつもりだったけれど、この作品は知らなかった。
主演の二人の美貌と甘いストーリーに頼る従来>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
超豪華キャスト、才能あふれる監督、脚本、原作、スタッフ達なのに惜しい。
キャスト個性が強すぎたのか、マジックのネタへ近づかないようにという忖度なのか、テスラやエジソン一味まで登場>>続きを読む
ナチスのオーストリア併合で全てが変わってしまった男の、極限状態の中で手に入れた本。
精神の完全な破壊の一歩手前で踏み止まることができたのか、それともすでに破壊されてしまっているのか?
フラッシュバック>>続きを読む
強制収容所を生き延び、女性への社会的差別に抗い、自国とEUの人権問題に立ち向かい勝利。
驚異的な意志力と実行力、突破力を2時間余りの映像からだけでも感じることができた。
翻って、海外研修問題や金銭的不>>続きを読む