ルッキオさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

お早よう(1959年製作の映画)

4.2

新年と言うことで昭和の邦画を。

デジタルニューマスター版の方を鑑賞。

白黒時代の小津作品は好きなんだけどカラー作品は良さが分からず、以前観た時途中で止めちゃったんだよなあ、確か。

山田玲司先生の
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.0

ナ・ホンジン作品の脚本家という触れ込みだけど、正しくは脚色だけですね。

脚色家らしいジャンル映画のあるある要素詰め込みました、みたいな内容。
目新しさは皆無だけど、突進してくる車にジャンプして飛び込
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

2.0

映画秘宝が存命なら※はくさい賞ランクインしそう。
※日本版のラズベリー賞みたいなもの。

すべてを言葉で説明するからチープになっちゃう典型だと思う。
観客に想像させる余白をくれないので真相を与えられて
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.7

1回「ファッ?」ってなって、もしかしてこういうこと?と考えたけどハズレ。
再び「ファッ?」ってなって、「こっちか?」となるけどハズレて、ああ、そういう事かと気づく。

伏線張りまくり系映画は途中で分か
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声もなく(2020年製作の映画)

4.4

感動とか泣かせは無く、不思議な雰囲気の漂う作品。
終わり方もそこで?という感じで、不思議な余韻を残す。
普通はもっとスリリングに、あるいはメロに行きそうだけど、そうはならない。
非常にドライな観点を持
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少年の君(2019年製作の映画)

4.3

防犯カメラが見てるから、彼らの距離は埋まらない。

ストーリー的に切ないラストショットであるのとともに、監視国家の中国ならではの痛烈な批判をも含んでるようでより印象的だった。
この手の映画はラストショ
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アワ・ボディ(2018年製作の映画)

3.0

韓国インディームービー。
アカデミーの卒業制作とのこと。

自堕落な生活が精神をも堕落させるのか、その逆も真なり。

アラサー女子の就職問題と母子家庭になった時の暮らしの問題。
世代的には公務員になれ
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.2

予備知識なしにwowowオンデマンドを立ち上げてポチっと再生するスタイル。

観終わって感じたのは一遍の小説を読み終わった感覚。原作は小説なので納得。
会話劇を中心に進むので映画的とは言えないですが、
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

クリシェだけどコレジャナイ感。

こちとら、昭和ウルトラマンのリブートを観たい訳じゃないのよ。
庵野秀明の、樋口真嗣の、ウルトラマンが観たいと強く思う。

長澤まさみのあのシーンとか、ファンが作ったパ
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小公女(2017年製作の映画)

3.5

オフビート韓国映画。
心に刺さるドラマ性やメッセージは薄いです。
タイトルが「小公女」なので過酷な現代社会のサバイバルライフを想像してしまいますが、深刻さはなく寓話的。
住む所をなくしたネカフェ難民的
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.6

観直し(過去のレビューは上書き)
「ブラックパンサー」予習&「ファルコン&WS」復習。

ソコヴィア協定でヒーローの立場が危うくなってきたのに、バトルロイヤルで空港大破壊。ますますヒーローへの風当たり
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

4.3

「ワンダビジョン」復習(ちょっとだけ「ブラックパンサー」予習の要素もちょっとだけある)

観直して思ったこと。
ヒーローの存在意義。
トニーは家業で市民を殺戮、自制できないハルクとの格闘で街を破壊。
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

4.3

スペイン映画リメイク。

観る人によってはただの午後ロームービーになりそうだけど、個人的には演技モノとして堪能できた。
ドラマをこねくりまわさず、父と娘の絆にスポットを当てたのが割かし良くて、ご都合主
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

4.2

ガンダムが時代劇の影響を受けてることは富野さんが言ってたけど、富野イズムを受け継ぐ安彦さんだけあってチャンバラ演出がされていて嬉しい。
時代劇みたいなストーリーのククルス・ドアンには似合うバトル演出だ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.0

ガーディアンズに合流したソーが作風までガーディアンズになっちゃった。
つまらないとは言わないが、コレジャナイ感を感じるシーンもチラホラ。
流石に小籠包の神はやりすぎです。

マルチバースなフェーズにし
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.2

トニー・レオン超美男子。

観ようと思い続けてウィッシュリストに入れたまま、公開から20年経ってしまいました😣

この辺りから香港ノワールの傑作群が生まれるわけだ。
血生臭い表現やスリリングな展開こそ
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香川1区(2021年製作の映画)

4.5

前作を観た感想は、好感こそ生まれるもののこの人政治家には向かないよなあという感想で終わったんだが、今回の選挙はフィクション的構図が出来すぎていて映画として超面白かった。

前作の影響で知名度が格段に上
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カトマンズの男(1965年製作の映画)

4.3

THE荒唐無稽。細かいことは気にすんな!
ジャッキー映画の原点これじゃん!

全編コミカルアクション。
香港からカトマンズを飛び回る鬼ごっこシチュエーション。
陸海空でのノースタントシーンがたっぷりで
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牛首村(2022年製作の映画)

3.5

前作の不評に素直にゴメンナサイしていた制作陣(確か)
前二作よりは割と前のめりに観れたけど、それも謎が残る一時間まで。そこからは長い!

OPのエレベーターシーンの見せ方だったり、水溜まりに何度も映る
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.5

「ワンダビジョン」を観てから鑑賞。その他解説動画も見漁りました。

これからはなるべく予習復習、予備知識を入れてからの鑑賞スタイルで行こうと思う(面倒くさい💦)

「シャンチー」がおもくそファンタジー
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ビースト(2018年製作の映画)

4.0

うわ、またリメイクと気づかないパターンの韓国映画。
バーのマダムという韓国ぽくない描写は元がフランス映画だからか。

オリジナル版は警官二人が善と悪で対照的に描いていたんだろうけど、韓国版は正義の側が
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

4.1

やっぱ、プレデターはこの形式がベスト。
銃火器の知識を持たない部族とのバトルという設定が良い。
若干ご都合展開はあるものの、アイデアで見せようという心意気は伝わる。

監督はジャッキー・チェンが好きら
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ストレンジ・シスターズ(2019年製作の映画)

2.0

「マッハ」のピンゲーオ監督。
タイのメジャー妖怪ピー・ガスー(首だけ女)は伊藤潤二先生が描く化けものチック。
BNK48のアイドルが出演(高校生くらいなんだけど、小中学生にしか見えない)
チープなCG
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ニューイヤー・ブルース(2021年製作の映画)

4.0

昨日に続き、何故かニュースキャスター役がキム・ユリだった。(←どうでもいい)

恋愛模様が四組あるので飽きずには観られるけど、これと言ってドラマチックなことは起きません。

アルゼンチンの二人はアルゼ
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

2.0

ダメでした。
こういうのキライなんですよね、ハラハラよりイライラして。
とにかくクドい。
お兄ちゃんがあそこで(×3回)警察と連携すればもっと早めに解決したのに!

彼女の車に先に乗ってるの何で?ティ
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茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

4.2

韓国の時代劇と言えば王宮絡みのお堅い話が多いイメージだけど、これは市民の目線が入っていて観やすかった。

白黒シネマスコープでワンシーンだけ黒澤映画っぽいBGMが入ります。
至って地味~なお話を、古き
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.8

全く長く感じない168分。
こうの史代先生の絵柄とのんちゃんの声がパーフェクトにマッチしていてずっと観ていたいと思わせる。

増えた42分はりんさんとの関係性の深堀りだったり、テルさんと出会いだったり
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.2

ある日、国を追い出される恐怖。

過去の制度は今では通用しませんよ~、って理由だけで。

何という理不尽。

言葉の分からない母国への強制送還。考えただけで恐怖だ。

警官の心変わりはもう少し丁寧に描
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

4.7

原作の偉大さ。
2021年に作られたことの意義と、今だからこそストーリーの重さが全然変わって見えます。
改変部分もとても良い。理想的なリメイクでした。

リアルな政治闘争に巻き込まれた感が強い演出は現
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偽りの隣人 ある諜報員の告白(2020年製作の映画)

4.0

これ、「七番房の奇跡」の監督だったんだ。割と中盤までコメディなの納得。
娘ちゃんに惚れちゃうシーンとか家政婦に見つかるか見つからないかのシーン、80年代香港コメディか!ってくらい古臭いんだよなあ🤣
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.6

好き嫌いが別れるタイプの作品みたいですね。
僕は好き。

展開が読める、ご都合主義なのは目を瞑り、これ、描き方によってはアンチフェミニストな作品になっていたような気がする。暴力に屈する女性にしなかった
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いとみち(2020年製作の映画)

4.0

駒井蓮のコスプレ、方言、三味線プレイ全部のせ。
いやあ、九ヶ月の特訓であそこまで超絶テクニックは流石にすごい。

主人公は内気だけどそれをコンプレックスに感じてないのは現代的でいいなと思う。
ただ、そ
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.5

設定諸々は面白いんだけどねえ、乗り切れないところもある。

男の方が運命を感じるのはともかく、女性からしたら運命でも何でもなくない?最後に涙するほどの想い出あったっけ?
詐欺師の一件は彼女の中でどう解
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イルマーレ(2001年製作の映画)

4.5

超久しぶりの再鑑賞。

雨の日。センチな気分に浸りたい今日のムードにピッタリ。
こういう切ない系にグッとくる感覚は久しぶり。
20年前の一人暮らししていた頃を思い出してグッとくる。
ムーディな音楽もと
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告白(2020年製作の映画)

4.0

「告白」タイトル多すぎ問題。韓国版リメイクではありません。
韓国発音が~コベク~で英題が~go back~って韻踏んでる?

閑話休題。
ツッコミ所やご都合主義には目を瞑って観るタイプの作品かな、と。
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さがす(2022年製作の映画)

4.0

ジャケットの雰囲気から「空白」を連想。娘役は「空白」のあの子だったのか!

それぞれのアングルで描くのもいいけど、少女の主観で描いた方が胸がキュウとなるような感覚は味わえたような気がする。
実際、視点
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