ルッキオさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.8

変な映画好きにはたまらない映画。
超ありふれたジャンル映画なのに強烈な作家性をこれでもかと打ち出し、それでいてメッセージ性もある。
カウボーイが解決方法となり、カウボーイがラストカットになる、最高のア
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劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えて(2022年製作の映画)

4.2

地球へレコンギスタしようとする勢力、人類を絶滅させようという思想、格差への恨みを闘いに持ち込む人、地球で争う人たち。

禁断のテクノロジーを目にし、遠く金星まで足を運び、宇宙移民の終焉を目にし、
地球
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劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛(2022年製作の映画)

4.3

大体4話分とのことなので観やすい。
それでも混乱するのは登場人物が多すぎるからでしょうね。

新登場ジット団はキャラ立ちメンバーが多くて印象に残る(髪型のクセが強い!死に方がエグい!)

色んな勢力が
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

心地良い塩梅。
変に感動話にもしないし、人間的な葛藤とか大きなドラマもない。
映画としては間違ってるのかもだけど、さかなクンだからこれが良い。

のんちゃん、サイコーすぎる。超ハマり役だった。

劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産(2021年製作の映画)

4.2

いよいよ混沌としてくる富野ワールド。とにかくスピーディ展開すぎて混乱するしかない。
前二作よりも総集編を強く感じる。

さっきまで共闘していたはずが次のシーンではまた仲間割れして戦ってる。
新しい用語
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狂武蔵(2020年製作の映画)

4.5

素人には分からない殺陣の凄さがこれを観れば一発で分かる。

これだけハードな殺陣をやって、最後までバランスが崩れない体幹の強さ。撮影当時45歳。拓さんスゲエ~~~~~!
※追記;違った、全国公開が20
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劇場版 Gのレコンギスタ II ベルリ撃進(2020年製作の映画)

4.3

ガードとアーミーの対立。自衛隊のいる国ならではのアニメですよね。

大きな戦争ではない組織同士の戦い(殺し合いではなく交渉上の衝突)
地球人が不慣れな宇宙空間で戦うという、リアルロボットアニメの原点に
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劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019年製作の映画)

4.3

50話近くあるシリーズの総集編とは違い全26話の総集編なので、これまでの富野映画とは段違いに交通整理されてると思う。
空中戦にフォーカスした展開で詰め込み過ぎもないので、頭が混乱しないのだと思う。
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アイアン・シーク(2014年製作の映画)

4.2

あの頃の全日本プロレスのシークしか知らない人には、「えええ!!!」ってことだらけだった。
プロレスラーとしての記憶は一切なくて、仲間だったブッチャーに火炎攻撃をしたという事だけが幼心に記憶に残ってる。
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

4.5

無印ドラゴンボールと「神と神」だけしか知らないけど、良かった。

「神と神」は原案だけ鳥山先生で正直イマイチに感じたんだけど、脚本ガッツリ絡んでる今作は鳥山ワールドを満喫できて原作世代も楽しめる作品で
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テトリス(2023年製作の映画)

4.2

テトリスが映画化されるの聴いたのかなり前のような気がするんだが、何でこんな時間かかったんスかね?

テトリスと言えば権利問題ややこしいらしい、というのを聞きかじったことがあるんですが、それを分かりやす
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.5

定期的に政敵を毒殺する、でお馴染みのロシア。
彼らの国の当たり前に、ちょっと慣れ過ぎてしまっていたなあと反省。

こういう生々しいドキュメンタリーは昨今増えつつあるんだが、やはり命の危険性をはらんでい
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X エックス(2022年製作の映画)

4.1

う~ん、こじらせてるなあ。

昨今のネオホラーとは逆行するかのようなオールドスクールホラー。
ホラー映画好きにはくすぐらるシーンのてんこ盛りだけど、ビックリするような真相やオチは薄い。

70年代の雰
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

WOWOWもIMAX方式で放送してくれた。やるじゃんWOWOW。

クライマックスに至るまでは正直、全然ノレない。
「クリード」みたいに世代交代を描くのが普通なのに、トムの現役感が消えないからこうなっ
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トップガン(1986年製作の映画)

4.1

あらすじ一行で足りる系。

公開当時観たっきり。
相棒はERのグリーン先生だったのか!
メグ・ライアンとか出てたのか!
教官はBTTFの校長先生だ。

サントラをカセットテープにダビングしてMA1を着
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パーフェクション(2018年製作の映画)

4.3

最近割と見るようになった、ツイスト&ツイスト(?)系展開。

映画としてのルックも良いし、悪くはないんだけど胸クソでもあるからそこは好みじゃなかった。
ゲロ、グロ耐性も必要。

個人的にはスカッとした
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スマホを落としただけなのに(2023年製作の映画)

4.3

これはオリジナル版を観てる人ほど相対的にスコアが上がる気がする(チョン・ウヒ好きにも💕)

脚本家の仕事とは何か?ということをまざまざど見せつけられた気がした。
ブラッシュアップ、リライト、脚色の重要
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五匹の紳士(1966年製作の映画)

4.4

日本のハードボイルドを見直そう、という事で録画していた今作を。

五社英雄監督のハードボイルド。超カッケー。
拳銃の出てくるこの年代の邦画と言えば宍戸錠とか小林旭とかの無国籍なイメージだったけど、俳優
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.3

あまりにも駆け足過ぎて登場人物の掘り下げなんか出来ていないのでストーリー的にはかなり不満なんだけど、このスピード感だから描ける原田監督の強み。

そもそも二時間強でこの原作を語れ、という無茶ぶり。
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フォーガットン(2004年製作の映画)

-

いわゆる、話のネタ的映画。
いやあ、ここまで酷い映画でしたっけ?
よくもまあこれを劇場公開させたもんだ。
脚本家の人、この作品を最後にフィルモグラフィがない、、、、

こんな脚本でも、ドゥニ・ヴィルヌ
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仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル(2022年製作の映画)

-

これは評価が大変、難しい。
作品的にもそうだけど、感情の部分においても難しい。

10th企画は何のためにあるのか。
綺麗にまとまった完成度の高いシリーズ作品なだけに、それをやる意義・ハードルはとてつ
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ホワイト・バレンタイン(1999年製作の映画)

3.0

なぜかこのタイミングでチョン・ジヒョンのデビュー作がHD放送。
ナイスWOWOW👍だけど、キュン度は低い(おっさんの感想です)

あるようでなかった(?)伝書鳩の文通。
デビュー作も文通だったのね。
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ヒッチハイカーKAI:手斧のヒーロー、その光と影(2023年製作の映画)

4.0

「彼に幸せになって欲しかった」と言うニュースキャスターの言葉。
余計なお世話、お為ごかしとはこの事か。

幸せの定義は他人が測るものじゃないし、与えるものでも無い。彼の本性よりも、他人の人生に介入する
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

映画好きには割と評価の高い本作。
自分にはあんまりだったなあ。

後で知ったけど、スティーブン・キングの息子さんが原作。
作風がパパ・キングぽい。

キング原作のホラー映画ってあんまり好みじゃないんだ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

プロデューサーにはプロデューサーの、制作進行には制作進行の、アニメーターにはアニメーターの物語がある。声優にも。
監督主観で進んで行く話なのでその他の人たちを悪く描き過ぎな気が。
群像劇にしてそれぞれ
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カーター(2022年製作の映画)

4.1

冒頭のほぼ全裸大浴場殺し合いシーンが面白い。

「悪女」のクセ強カットアクションを更にパワーアップさせての、全編ノンストップハイテンションアクション。
さすがに130分は着いて行けないよ。
80分くら
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

同じ設定、同じセット、同じ構図、同じ俳優。

岩下志麻さんが娘役というのがないと他の作品と見分けがつかない!
毎度毎度の小津ワールドに岡田茉莉子さんがやっぱりアクセントになってて楽しい。この夫婦の話を
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呪詛(2022年製作の映画)

4.4

監督が名を挙げてる「リング」「着信アリ」「呪怨」。
でも一番影響受けてるのは白石晃士作品のはず。

観客を目撃者にさせる、見てはいけないものを見させられる感覚。
povの特性をちゃんと理解した構成はオ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.5

これぞ吉田恵輔ワールド。やっぱり好き。

嫉妬や名声欲を持たない人があるきっかけで土壇場に追い込まれて崩壊していく、ある意味ホラー。

全部のシーンが痛々しい。
ムロツヨシのこういう演技、もっと観たい
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ワーニング その映画を観るな(2019年製作の映画)

1.0

むしろ「この映画を観るな」←みんな思いつきそうだけど言ってみた、、、

各国ホラー作品は山のように作られるけど監督名とセットで思い出せる作品はごくわずか。
ホラーとは作家性だと強く思わされる。
デビュ
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フィーゴ事件:世界を揺るがせた禁断の移籍(2022年製作の映画)

-

サッカービジネスが騒がれ始めたのも、ラ・リーガ人気が上昇したのも、この一件から。

サッカービジネスに巻き込まれた最初の被害者(目に見える形で)かも知れませんね。

フィーゴの果たした功労よりも、この
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秋日和 ニューデジタルリマスター(1960年製作の映画)

4.2

カラーの原節子。
40歳にして26歳の司葉子さんのお母さん役。

父娘モノから母娘モノへ。
ストーリーラインは過去作と似たようなものだけど、喜劇性が増してる。
女同士という事で家族のあり方もよりフラン
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彼岸花 ニューデジタルリマスター(1958年製作の映画)

4.0

小津安二郎カラー一作目。
鉄道シーンで始まり鉄道シーンで終わる(小津さん電車好きだなあ)
そして他作品と同じセット同じ構図。
作風は前二作と変わって波風立たない系の作風に。
若者向けは諦めて自分の撮り
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

小津安二郎最後の白黒作品。
パケ写が市川崑作品みたいでモダン。劇中こんなシーンはなかったような気が、、、、

セットが他作品と同じなので一目で小津作品だと分かる。これって小津専用セットがあったんでしょ
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早春(1956年製作の映画)

4.3

「東京物語」から三年のブランク。
原節子三部作の後のガラッと変わる作風。
成瀬巳喜男作品ぽい小津映画でした。

今作の淡島千景さん最高❤
煮え切らない男池部良の情けなさもあってか、成瀬作品と同じく強い
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お早よう ニューデジタルリマスター(1959年製作の映画)

4.2

昨日書いたレビュー(DVDパッケージ版の方)ではストーリーには触れなかったので、こちらで深読みしてみます。

この作品は小津監督にとってはカラー二作品目。
これまでの作品と大きく違うのは子供たちの存在
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