Mashiraheさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.9

アホみたいにめんどくさい男とアホみたいにわがままな女がアホみたいな距離を移動していく話
1300マイルとかなのでだいたい本州を縦断するぐらいの距離を走行するバスでの隣人は確かに運命共同体ってやつなのか
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羅生門(1950年製作の映画)

4.3

原作読んだら途中までまんまで芥川の文章がいかに優れていたか痛感する
でこれは映画だから最後にまとめ編みたいなまあ言ってしまえば蛇足部分が追加されて、お客さんに満足を与えるようになっているがここも素晴ら
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

この映画の主人公が大嫌いだ
特に根拠もないのに自分の正しさを信じ切り、自らの魅力と技術でもってまわりの空気を変革してしまう
彼こそまさに真のヒーローというべき存在で、だからこそこんな奴が一番嫌いだ ア
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

映画の半分ぐらい群衆か巨大なものから重低音が鳴り響いててもはやボヘミアン・ラプソディみたいだった
見せ場の奔流に呑まれて物語はすげえダイジェストだけどこれはこれで良いのかもしれない
ハンス・ジマーがま
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パディントン(2014年製作の映画)

3.9

ものすごく丁寧に作られた80年代ノリの洋画
みんな頑丈すぎるし有能すぎる できの良い児童書

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

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いつ何度見ても意識を奪ってくる魔法のような映画
ビジュアルは好きだからこれからも俺の意識を奪ってくれ
前見たときはドミニク?のシーンが好きだった気がするが今見ると変に騒がしくて浮いてるような気がした 
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.9

ちゃんと終わってくれて良かった
記憶にないシーンが映画オリジナル要素か記憶から抜けてるのか分からずじまいで終わった
ただ多分橋のシーンなんかは劇場要素だろう あそことか気持ち良すぎたな
最後の決まり手
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

デカい劇場でバカな映画を見ると元気が出る
一般人が英雄になる話だと俄然輝くマシュー・ヴォーン
これで4回目か?今回もそんなストーリーが展開されていく
またこの話かと辟易するもよし 名人芸と喝采するもよ
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.4

今回はメンツ総入れ替え、犯罪の構図も対決の構図もあまり綺麗じゃないので中盤の転換点以外見せ場があんまり無いと言っていい出来
怪力ギャグも短い間に天丼されていてなんかツボに入らなかった
ただ結局ムキムキ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

こういういい加減でわかりやすさ重視のSFものって昔量産されてたよな
フィリップKディックものとか原作者が死んでるせいか量産されて基本出来がヤバかった それらに比べると結構ウェルメイド気味 整合性はない
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.4

眠すぎてびっくりした
この映画が争点にしようとしてる話に興味が毛ほどもないんだなと気づいたので良かった
あと喧嘩や裁判のシーンがリアルで良かったね セリフは総じてかなり好きだけど演出とかストーリーは好
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.6

映画としての質というか中身はだいぶボリュームダウンした気がします
街とか組織の描き方はだいぶいい加減(そもそもほとんど街の外だし 犯罪都市なのに)になってドラマが劇場版になったみたいな豪華な海外ロケと
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.4

こんな暗くて鬱々とした話を放り投げられて1年も待ってた観客の心境たるやいかに
なんか今見てみると分霊箱のくだりがロードオブザリングっぽくてちょっと笑いました
状況が好転することなく最悪になって終わるの
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.5

この映画の敵は悪い
もうそれは考えられないほどに悪い
なぜかと言うとバランスの為である
このデカいおっさんことマドンソク
戦闘において無敵が期待され確約されている
それに対抗しうる勢力は自然とこのぐら
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

ミランダがすげえいいキャラな一方アンディ側のドラマを物理的に処理してしまったのには驚愕した
OPから演出がなんか総じてTVドラマっぽく感じたな TVドラマがこの映画っぽいんだろうけど

クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

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やっぱロックバンドってのはライブが上手でないとね
わりと適当に見に行ったらフルサイズでびっくりした 前の席取っちゃったから縦に長く見えちゃったね
ソロパートでみんな便所行ったのが面白かった ファンが駆
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.7

なかなか謎めいた終わり方もロマンスの終着点もいい感じだけどクライマックスのビジュアルがガンダルフすぎて笑っちゃった

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.5

ここから話が大幅にシフトして、魔法界を巻き込んだ一大戦争みたいなストーリーが展開されていく いち生徒から魔法使いに生まれ変わりつつあるハリーの象徴的なシーンとして彼の公判が行われたりするんだろう
しか
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.4

音楽担当が変わったせいか露骨に映像に対する興味が薄れてしまった
原作は全部読んだがアズカバンの囚人の端折りっぷりに萎えて見なくなってしまったのでここからは初見である
はっきり言ってお世辞にもいい映画と
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.0

ここからは原作が大きなストーリーを描くようになり、映画はその抜粋という面が強くなっていきます
原作ドンピシャ世代の自分、公開当時は頭が固かったですし、シリーズでは一番気に入った作品ゆえ思い入れもひとし
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.0

久々に見ると演出や作劇の丁寧さ、面白さに驚きます こんな面白いものを見て育ったのか
まあ刷り込まれた面もあるでしょうけど
映画館で初めて見た実写映画がこれかもしれません 物心ついてからは間違いなくそう
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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ライブが立て続けに寄りで映ってた
ライブも良いけどこう見ても面白いな
でもやっぱライブがいいと思うな
30倍ぐらいのデカさで映されるデヴィットバーンは少し大袈裟すぎる気もしなくもない いやこのバンドの
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.1

話半分忘れてたし今見てもおもしれー!リズムで言うと多分一番いいんじゃない?明らかにこないだ見たパルプより好きだな
顔がやたら近くて血みどろグラサンでウーさんの映画みたい
俺が一番好きなキルビル2本立て
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

初見の監督、アート系の作品に何いってんだって感じですがレンズ変わりすぎて目がしんどかったです 特にカラーパート 多分作風なんだろうな
とにかく曲と衣装が良かったね SFの考証もお話も演技も良かったんで
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

3.5

風景とか背景はそれらしく見えるけど白黒映像で実在しえないものを見る経験が乏しいので戦艦とか電車の見せ場のVFXショットが嘘くさく見えて仕方がなく、色や合成でいかに誤魔化されているか痛感した
白黒化はま
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千年女優(2001年製作の映画)

3.6

映画館で見た
このレベルの絵や演出や音楽を持ってしても興味を抱かないとびっくりするぐらい飽きるんだなと学んだ作品
往年の大女優の人生を俯瞰と主観が入り混じる不思議な視点からカメラで覗く話
俳優でスタジ
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

原作が面白かったし予告編の映像がリッチなので見た
序盤の旅順シーンをデカくしたり、クライマックスがどデカくなっていたりとサービス精神が旺盛なのは良かった
アクションのテンポは自分とは合わなかったかもし
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.7

まぁ基本的に絶対に客を飽きさせないっていう絶対のルールを守り切る映画なんですけど、そのせいかテーマの家族愛とか王の資質みたいなのがブレてちょっと残念でした
兄弟テーマの骨組みは美しいのに仕上げがしょん
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ウォーリー(2008年製作の映画)

4.0

SFとしてもよく考えられているしキャラクターアニメとしてもちゃんと徹底されていて良かった
なにせ序盤のビジュアルが良い 700年の孤独を感じさせるセリフなしの演出が素晴らしいね
ノスタルジックな選曲が
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.8

良く働き良き家庭を築くというアメリカ的生き方に対する信仰とそれに殉ずるものの美しさみたいな話だけどぶっちゃけ酒に酔って奇行に走る人間をみると嫌な気持ちになるので終盤に萎えて一気にテンション下がった ま>>続きを読む

デイ&ナイト / Day & Night(2010年製作の映画)

3.9

新しい表現でびっくりした
長いと飽きちゃうし短編ならでは

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.1

普通にピクサーの映画の中で一番良かった
15年とか寝かせて見ると良いね 作中だと10年かな ちゃんとジュブナイルものになってる
トイストーリーというおはなしをちゃんと完結させてくれてありがとな

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.9

割と丁寧に家族関係の難しさみたいなのを描いてたと思えば唐突に今までのテーマ性とかをかなぐり捨ててB級ホラーが駆け寄ってくる映画
例えばケイディの助けを求める声にジェマが気づかないショットをわざわざ入れ
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火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.3

ガチで萎えて体調悪くなった
心中アニメ映画を立て続けに二本見るのはダメ
どっちも世界と戦って愛を勝ち取ろうとする映画だった
地元からほど近いロケーションなのも生々しくて厳しかった
愛のために世界を変え
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.9

トラヴィスが喋り出してテーマを匂わせ出してからは長いだけの普通の映画に感じるようになった
それまでの緊張感、謎めいた雰囲気は一級品
あとはやっぱロケーションの選定がいい そこらのアメリカよりアメリカら
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人狼 JIN-ROH(1999年製作の映画)

3.8

雰囲気全振りの実写映画みたいなアニメ
ここまで実写風にする必要があったのかは謎だがかなり真に迫っている
いつも通り途中の会話が眠い