Sembさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.2

伏線回収ときれいなパンチラインで、まとまって見えるけど、面白いか、と聞かれると微妙。

綺麗な映像だけど、毒がなさすぎて面白くないとも言える。

あと、ノーラン関係、センセーショナルな謳い文句で宣伝し
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.8

他の方が仰る通り、ほとんどおもしろくなーい!!ドントブリーズじゃなく、普通のアクション映画。

終盤のスモッグの戦いは撮影の美的センスが良くかっこいいが、それ以外は凡。

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.2

"愛"の純度100%な映画でした。みんなたけしが大好きになる映画。良い話。

でも、それはたけしの人生ありきの物語。映画としては...普通。テレビの再現ドラマや24時間テレビのドラマのような印象が拭え
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.8

正体を明かされた有名人の苦悩が、有名になり苦悩しSNSからも離れたトム・ホランドの苦悩と重なる。

"メタ"的なところも含めて、過去作へのリスペクト的なものが、ただの懐古ではなくて驚きをもって迎えられ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.7

コメディなんだけど、残念ながら笑えない...。

今すぐ人類滅亡しよっ!て気持ちになるね。。

一方で、人間の性質をカテゴライズして、悪く見せすぎているという意味では、少しバイアスがかかりすぎているし
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.0

回帰と言えば回帰だが、面白くない。画面のセンスが初代作を意識しすぎて妙に古臭い。
虚構から目覚めることへの歓喜がない。そして、もはや何と戦ってるのかもよくわからない。
全体的に理由づけが弱くて、ファン
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

「静岡の県境に住むファッションデザイナーに憧れる女の子が、東京の名門も名門モード学園に合格して上京するも、寮で都会っ子にいじめられて、新大久保辺りの安くて趣味の物件を見つけるも、住んでみたら大島てる案>>続きを読む

椿三十郎(1962年製作の映画)

3.9

演劇活劇として優れていて、とにかくカットがカッコいい。パンフォーカスゆえに奥から手前に出てくる構図が妙な遠近感で迫る。それに九人の青侍たちも画面を埋める一役。対して悪者の隙間寂しいこと。

今作の主人
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白痴(1951年製作の映画)

4.0

最初は少し間延びした気がした(故郷の札幌が舞台、そして札幌は固定化されたイメージの全くフォトジェニックではない街なので)が、やはり面白い。

原節子の存在感、後のベルイマン作品を思わせる。黒と、白のコ
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姿三四郎(1943年製作の映画)

4.3

黒澤って訳わからん面白さがある。とにかく画面から目を離せなくなって、釘付けになる。一作目からすでに、面白い。時折古くささを感じつつも、序盤の闇討ちの登場シーンなんかは、闇の深い黒と僅かな白のコントラス>>続きを読む

影武者(1980年製作の映画)

4.2

映画の本質である虚構を、国家とは社会とは、その頭目がそもそも紛い物ではないか?という社会批判テーマがあると読み、なるほどなぁと頷く。

活劇性は薄く、一見戦乱のシーンは省略されているように見えているが
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.5

凡作かな。目立った要素無し。ビジュアルは完全にスターウォーズの焼き直し。今EP3を復活させたら?という。

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.2

この山田五十鈴の妖しさよな。迫力満点、面白い!!

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.6

ポリコレ的な優等生方向に振って人間ドラマとして面白くできてるので、良いのではないでしょうか。
アウトサイダーを描き話題となった「ノマドランド」を撮った監督がブロックバスターを撮るとこうなるんだね、と勉
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーいつも寝てしまうし、今回も寝てしまった...。でもマルジェラの服好きですよ。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

流れるような一筆書きの紙芝居、そして一流の建築家が建造した寸分の隙間もない完全無比な建築物のような映像。

IMAXの巨大なスクリーンを前に、整った美意識によるミニマルな余白。ひとつの画面にふたつ以上
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背徳小説(1994年製作の映画)

3.8

ティント・ブラスの作品のみならず、ポルノ映画の鑑賞にはどことなく「イケナイこと」という背徳のレッテルがまとわりつく。それは恥として秘匿される性の営みの覗き見を、極めて低俗と蔑む社会的価値観に由来する。>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ダニエル・クレイグが演じるボンドが一番好きだ。クールで、二枚目で、プロフェッショナルな007。でも泥臭く、打たれ弱い人間臭さも見せる。近年、アクションシーンがよりリアルに進化した功罪か、とにかく泥臭い>>続きを読む

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.5

非常に哀しい物語のはずなのに、
なぜか少し、ほっとする。

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.8

市川崑の、この時々あらわれる静謐なまでの不気味さに、取り憑かれたように画面に吸い込まれるような時がある。

まさに、デスマスクだったり、湖に浮かぶ足だったり。

石坂浩二は、後の織田裕二であり、後の大
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.5

20億年先から来たモノリス、とは小島秀夫監督の弁。僕もそう思う。なぜ、今の時代に送られてくることに意義があるのか。人類が迷い、滅びの道にまっしぐらな今、モノリスは何を与え、人類に選ばせるのか。

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

いつものマーベル節。
ブラックウィドウの方が全然出来がいい。

龍vs悪魔とかになってくると、
もうゲームで良くてアクション映画性が薄れるので、微妙。

ハリウッド解釈のカンフーも目新しいところなく、
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

「君の名前で僕を呼んで」的な純愛ものを予想して挑んだら、良い意味で裏切られた。思春期特有の死生観と、初体験と、恋が原作の児童文学らしさをしっかりとトレースしたまま映画として表現された。うまく表現出来な>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.7

良いドキドキ感。素晴らしかった。

あと、おっぱい。

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.4

アジア系ホラー怖いのよね。
でもドーンとかバーンとか、そういうのは辟易。

この軍国時代の台湾のシーンをエンタメと快楽方向から描いた「郡中楽園」の方が映画として面白い。

うーん。

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

4.0

映画として本当に良い作品。
気が狂ってるところと冷静なエンタメ追求が調和。

いくところまでいく。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.9

途中で美女と野獣が挟まった時は、どうしよう..となった(案の定、未来のミライの後美女と野獣制作スタジオを見学されたらしい)けど、前半キュッと胃を締め付けられて、後半の爆発は胸があふれました。

すごい
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