moonさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ペッツ・アウトロー(2022年製作の映画)

3.7

ペッツで人生が変わった、今で言う転売ヤーの走りみたいなおっさんのドキュメンタリー。わざわざアメリカから欧州の工場まで買付に行き、法律をすり抜けてボロ儲け。最終的には自分でデザインして工場で量産しちゃう>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

歪んだ愛情を与えられ続け、監視され、毒親に文字通り精神を毒されたまま大人になったおっさんの不安定なメンタルをそのまま映像化しました!みたいな作品。
子供に見返りを求めちゃダメよ…

荒唐無稽でカルト映
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

悲しいニュースやネガティブなSNSで精神的に疲れている現代人が求めるのはこう言う映画なのかと思った。
子供は"人に迷惑をかけないように"と躾けられるが、人に迷惑をかけない生き方なんて誰もできないと思っ
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マイ・ファースト・ミスター(2001年製作の映画)

3.9

これは隠れた名作。
家や学校に居場所のないゴス少女・ジェニファーが、ひょんなことから紳士服店で働き始め、そこで出会ったさえないおじさんとの友情を超えた特別な関係性を描く。ゴス版『ゴーストワールド』かと
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妻は告白する(1961年製作の映画)

4.0

今更見たけど面白かったーー。なるほどこれが『別れる決心』や『熱のあとに』の源流…。登山中、断崖絶壁で宙吊りになった彩子はザイルを切り夫は転落死。愛人関係だった修と一命を取り留める。裁判にかけられた彩子>>続きを読む

イディオッツ(1998年製作の映画)

4.0

早稲田のトリアー二本立て。人によっては閲覧注意だし不快でしかないと思うが私は超面白かった

「豊かでも幸せになれない社会をどう評価するか」
知的障害者のふりをして街に繰り出すコミュニティに、カレンとい
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彼方のうた(2023年製作の映画)

4.0

説明、台詞を極力まで排除した引き算の映画。それでも何も話してない無の時間が、何も起こらない空間が、役者の息遣いだけが聞こえるカットの繋がりがとても豊かで芳醇で、初めての感覚になれた映画だった。駅のホー>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

ディズニーの歴史に名を刻む名曲「星に願いを」。100周年という節目でもう一度考え、膨らませたような物語だった。

アーシャやロサスの風景や衣装がちょっと中東チックな多国籍な感じでどこの国を参考にしたん
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.9

ー心臓の前に脳が壊れるすべての人へー

映画がこれまでコミュニティやケアという言葉で美化してきた人間の老いと死に様を、スプリットスクリーンという神の視点を通して極限までリアルに描ききった作品。記憶のピ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

相変わらずの全員無表情、オフビート、取り立てて大きなことは起こらない。それでもこの映像にずっと浸っていたいという色味と雰囲気には惚れ惚れした。たわいもない男女の愛の話として見ようとするも、ラジオから流>>続きを読む

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.7

言わずと知れた塚本晋也監督デビュー作。初めて見たけどものすごかった。インダストリアルで疾走感あふれる映像と音楽、そして田口トモロヲの怪演。美術が凄すぎて流石に何人かで手がけたのかと思ったらまさかの塚本>>続きを読む

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

3.3

見たかったチェコ映画をU-NEXTで発見。両親のいない13才の少女ヴァレリエが迷い込んだのは妄想か現実か…汚れなき血を巡って怪物や吸血鬼、司教にまで襲われ火炙りにされるも、魔法の真珠の力で助かる(?)>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

なんという飯テロ映画……『青いパパイヤの香り』への原点回帰を予感させつつ、『バベットの晩餐会』を思い出した。目に鮮やかな食の風景の中にほのかな性の香り。ただ美味しい幸せだけでは終わらせないビターな余韻>>続きを読む

オズ(1985年製作の映画)

3.8

オズから竜巻で帰ってきた反動で不眠症になった少女ドロシーが、カカシやブリキの話を家族に妄想だと思われ精神病棟にぶち込まれるという、全然子供向けじゃない設定から始まるファンタジー映画。
その後なんやかん
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市子(2023年製作の映画)

4.0

宣伝がうま過ぎたのと、たまたま時間があったのもありまんまと公開2日目に見てしまった。エンタメとしても面白いし社会派映画でもあった。ほどよく謎を残して終わる幕切れも◎杉咲花演じる市子の無邪気な笑顔の下に>>続きを読む