炭鉱倶楽部さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.5

「気持ち悪い」と「最高」が、
「見たくない」と「もっと見たい」が
同居していて最高が過ぎた。

間の取り方や音楽、効果音の足し算引き算が絶妙だった。
人間の恐怖を誘発して、不快にさせる技巧もさることな
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ビバリウム(2019年製作の映画)

4.0

『世にも奇妙な物語』のような
『岸辺露伴は動かない』の中の一編のような不思議で恐ろしい物語。
それだけに少し長かった気もするが、テンポは良かった。

あの悲鳴は怖い。
そしてモノマネ大会のあのアレ…
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.5

ジョニーデップのコロコロ変わる表情や、ウンパルンパの中毒性のある歌。
子供の時に観てたら軽くトラウマになってた気がするようなシーンもちらほら。
つまりそれだけ記憶に刻まれるものがある。

市民ケーン(1941年製作の映画)

2.5

名作。
画期的撮影技法と脚本。
普遍的なメッセージ。

今見ると冗長な展開で退屈。

2022年100本目

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.5

冒頭の逃走シーンで心をガッツリ掴まれる。
決して派手ではなく、寧ろ車内からの主観的映像に専念したカメラワークで伝わる緊迫感。なのに眉一つ動かさない死ぬほどセクシーな男ライアン・ゴズリング
車内に流れる
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

2022年98本目

これなら何十時間でも見られる気がする

コーヒーとタバコを嗜む約2人組を切り取ったオムニバス。
双子、親戚、友達など様々な関係性の会話が淡々と続くだけだけど妙な中毒性で、コーヒー
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ゾディアック(2006年製作の映画)

2.5

事件の不穏さ、不気味さで序盤は引き込まれたけど中盤以降は間伸びしていくのみ。
『セブン』を期待していたら全く違うものだった。

俳優陣の演技は素晴らしいが、結末も(史実ベースなのでしょうがないが)パッ
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シリーズなので見届けたかった。
実験ならではの陰謀の潜ませ方はリアルで良い感じ。弟君にもっと活躍を与えて欲しかった感。

終盤のアパートの停電からの点滅が本当にストレス。気分を悪くするので、それさえ無
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ドクターストレンジとホラーの相性が最高と証明され、序盤から感情がジェットコースターで楽しめた。
悪の道まっしぐらのワンダは見応えがあったし、サムライミお得意であろうゾンビ要素の融合されたストレンジが拝
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

フランクグリコ演じる警察官が渋くてかっこいい。暗闇のアクションシーンのカメラがブレすぎて見えにくかったのが残念。

全体的には一作目より断然好き。
キャラクターも行動理由がはっきりしているが、強いて言
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

入りの設定、用語が多すぎる気もしたが、アイデアがすごく面白い。
過去の人物が拷問を受けることで身未来から来た者が影響を受けて欠損していく描写はエグくて良かった。

中盤ダレてるうえに、TKの設定が取っ
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ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

2.5

諸々の展開が予想の範囲を超えなかった。
主要な二人以外のキャラクターからの視点もあればなお良しだった。

フォーン・ブース(2002年製作の映画)

4.5

冒頭は何かと演出がチープで心配したけど、テンポ良く話は動く上にラストも素晴らしい。

隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.0

エキストラ何千人いるんだという迫力のシーンが沢山。
六郎太の機転、又七と太兵衛の情けない振る舞い、調子の良いバカっぷりと結果的に好転するドジとかが面白かった。
三船敏郎の決闘シーンは緊迫感があって相変
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トライアングル(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前半部が特に不穏で緊迫感と次に何が起こるのかわからない怖さ。しかも短いので見やすい。
1回目の視聴だと完全には把握できないので、筋が通るかわからないが、アイデアとか演出が凄い。

12人の怒れる男 評決の行方(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

12人の陪審員が、スラムの少年の殺事件の有罪・無罪について審議する話

素行、状況証拠、目撃証言…

有罪=死刑
何もかも有罪と思える材料は揃っていても、一人だけ「決められない。人の命がかかっている以
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刑務所の中(2002年製作の映画)

3.5

山﨑努が好きなのでこれもびゅう。

田口トモロヲ、香川照之、窪塚洋介まで…
意外な人たちが受刑者や医師役にいるので探すのもおもしろい。

刑務所での生活の滑稽なところとか厳しさ、刺激の無い暮らしの感情
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椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0

感想記事書きました

あばよ

https://www.tankou-club.com/?p=851

椿三十郎(2007年製作の映画)

2.0

どうしたって黒澤明と比較してしまう。
演技、演出が如何に大事かわかる。

綺麗な着物に袖を通した織田裕二が織田裕二でしかなく、三船敏郎と比べると飄々とし過ぎている。

https://www.tank
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用心棒(1961年製作の映画)

4.5

三船敏郎の立ち居振る舞い全挙動から強者の風格が滲み出ている。
もはや神話。

「一人切ろうが100人切ろうが、縛り首になるのは一遍だけだよ」
「俺の名前は桑畑三十郎、もうすぐ四十だがな」
「博打打が仲
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ヒート(1995年製作の映画)

4.0

とんでもない緊迫感のシーンが満載。

決着もかっこいい。

生きる(1952年製作の映画)

5.0

人間・人生というものを考えさせる名作。

死を宣告された主人公・渡辺には多くを語らせず、全てを映像で語っている点が素晴らしい。
音声が聞こえにくいのが惜しまれる。

いのち短し 恋せよ少女
黒髪の色 
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

『殺人の追憶』『母なる証明』にもある(韓国映画にはありがちなのか)貧困、知的障害、強姦、警察や検察官の杜撰な取り調べや裁判、そして誤認逮捕と冤罪。

現実、創作問わず嫌いな要素がてんこ盛りで始まった時
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羅生門(1950年製作の映画)

4.5

Filmarks記録500本目
2022年78本目

「人間の恐ろしさに鬼が逃げたって話があるくらいだ」
「嘘を言うのに嘘って教える奴がいるか」

黒澤明の言葉は時々すごい心に遺る。

志村喬演じる男
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メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

3.0

2022年77本目。

史上初のSF映画、メリエスの『月世界旅行』のフィルムが盗難に遭い、海賊版が横行したせいで売り上げもほとんど残らなかったというのが驚き。
その後海賊版から守るために兄のガストンが
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ライトハウス(2019年製作の映画)

2.5

狂ったロバートパティンソンの見応えある演技。
ウィレムデフォーの幅もすごい。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

ゆるい会話が、しつこくない笑いに溢れてて良い。
殺し屋という非日常の仕事なのに、カフェで斡旋先と打ち合わせさせたり、外注の死体処理業者と持ちつ持たれつの関係を匂わせたり、「保険あるんだ」ていう笑いを入
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

『イージーライダー』『さらば冬のかもめ』然り
ジャックニコルソンは「自由」のために闘う演技をさせたら最強。

人間味に溢れ、臆病な若者のケツを蹴り、感情のままにカタブツな連中やルールや、抑圧とか多数派
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.5

友情と呼ぶのも恥ずかしいティーンのつるみを描いた映画。
軽やかであっという間に終わるけど、確固とした良い後味が残る。

一人一人の俳優がそんなに多く無いセリフの中で葛藤とか衝動、焦り、怒りを、表情とか
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

ずっとPC画面上で物語が進行することで、緊迫感がわかる。
目まぐるしく展開が動き、状況が変わる度にハラハラさせられて目が離せない。
グロ描写とかホラー展開みたいな飛び道具がないまま、ぞわりと怖い想像嫌
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