サメ映画の原点にして頂点。
一艘の船を舞台に、全方位どの方向から攻めて来るか分からない大ザメを相手取るラストバトルは、遺産的な劇伴も相まって、憔悴し切った登場人物の喘ぎが画面から伝わって来る。
こち>>続きを読む
ご存知、カッケー車のアニメ。
彼女と色々あってメンブレしてた時期に惜敗した相手へのリベンジマッチ。
そして、親の代からの因縁深い相手とのバトル。
このアツい2戦が「いろは坂」を舞台に繰り広げられる。>>続きを読む
必要以上にカラフルなロマン溢れる平安時代。
極彩色がビビット過ぎて、平安時代の荘厳さに欠ける。
学生時代の安倍晴明が、変死を遂げた特待生と、消えた女王の行方を探るミステリー。
要所要所に派手シーン>>続きを読む
漫画もアニメも追っていないし、劇場版シリーズでさえ「迷宮の十字路」までしか追えていない状態。
(まじっく快斗に至っては、全く観たことがない)
その様な、圧倒的未履修感が残るままに今作を観てみましたが…>>続きを読む
実話であることを疑ってしまうほどに慈悲の無い運命に踊らされた、プロレス一家の伝記。
男性性と家父長制の有害さが瞭然的ではないにしろ、要所要所で克明に浮き出されていた。
また、ザックエフロンの完璧過>>続きを読む
冒頭で歯が痛いから人間の元へ再び現れたコング。
コングに友好的な人間たちは虫歯をインプラント治療してあげるも、もしゴジラが嗅ぎつけて縄張り荒らされたと勘違いしたら大変や、と謎の心配をし出す。
コントか>>続きを読む
冴羽獠の実写化としては大成功だ…。
ここまでシリアスともっこりをシームレスに同居させることのできる俳優は、元変態仮面の鈴木亮平しかいないだろう。
ゲームのキャラクターみたいな超絶的スタイルしてて、カッ>>続きを読む
2022年アカデミー賞 作品賞受賞作。
幸福が有り余った完全無欠ハートウォーミングな家庭ではなく、母親が程良く毒親である描写もあり、物語に綺麗事だけではない肌触りが加わっていたので良かった。
(両親>>続きを読む
どんでん返し系として知られる本作。
それを差し引いてもリーガルサスペンスとして質が高く、面白かった。
事件の裏に潜む利権争いや、被害者の裏の顔が徐々に表層化していき判決の展望が二転三転する様は法廷モノ>>続きを読む
どんでん返し系。
あれこれ考えながら観てたけど、結局騙されてました。
だがこれは、あれやこれや考える暇があるほどに物語に没入できなかった、ということ。
肝心の下敷きになっているハッカーのストーリー>>続きを読む
ディストピアSF
来る第四次世界大戦を回避すべく、政府は国民の感情を全て抑止した社会を作り上げた。
それにより、感情の発露なり得る芸術や娯楽等も全て排斥された世界。
感情が芽生えた国民を取締まる捜査>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「肉体と精神のどちらを罪に問うか」
日本でも極めて凶悪な殺人事件の犯人が重大な精神疾患を患っていたなら、刑事責任に問われないケースが幾つも存在している。
私はその様な措置に対して、割と懐疑的な立場な>>続きを読む
「FLY!」の同時上映。
ミニオンシリーズ観たことないから、USJのCM以外でコイツら観るの初めてだった。
小さい頃観てたら激ハマりしてたやろうなぁ。
コロコロコミックみたいなギャグを10分弱の時>>続きを読む
伝記映画なのに凝った時系列ギミックのせいで、ある程度の周辺知識を入れて行かないと話に置いて行かれる不親切設計。
だが、これまでの監督の他作品らしく非常に歯応えのある内容になっていたので、その辺りをク>>続きを読む
ショッキングだし、割と無慈悲なラストはこちらを突き放してくるようで心抉られるけど、ダイバーシティな今の日本こそ観ておくべきだと感じる。
ネオナチ×白人至上主義であるデレクは、父親を失くしたやり場のな>>続きを読む
1999年、レイバーと呼称される数メートル級の人型ロボットが、大規模都市計画に向けて建設作業を進める世界。
突如、陸自の試作レイバーが暴走し、破壊行動を起こすも、コクピットは無人。
特車二課第二小>>続きを読む
首を上に傾ければ、常に何処か遠い小惑星から送られた謎の巨大母艦が浮かんでいる。
なんか日本がヤバい状況に晒されてるのは誰もが理解しているけど、エラい人と賢い人がなんか騒いでるだけで、日常生活に支障をき>>続きを読む
色んな動物アニメが出尽くした現代に、カモの家族が空飛ぶだけの話って地味過ぎて面白くないだろとか思ってた私を殴りたい。
難しいこととか考えんな。
こういうの"が"いいんだよ。
飛翔シーンが明朗快活で>>続きを読む
"一流スパイは、世界を騙す"
スパイものらしく、裏切りの応酬。
誰が本当の味方か分からないストーリー等、またそれに準じた伏線がよく練られていて結構面白かった。
ただ、スパイ映画でやり尽くされて手垢>>続きを読む
金カムで土方歳三が「いくつになっても男子は刀を振り回すのが好きだろう?」って言ってた。
幾つになっても男子はチャンバラとドンパチが好きやねん。
硬派な西部劇。
陽炎が揺らめく荒野にはマッチョイズムな>>続きを読む
仮面ライダー剣 20th anniversary.
時の流れは恐ろしい…(n回目)
最終決戦から四年後、封印から解かれたアンデッドたちが人々の平穏を脅かす。
戦いを終え、それぞれの生活を送っていた戦>>続きを読む
アカデミー賞授賞式の陰で執り行われる、その年で最も酷かった映画に送られる不名誉なラジー賞。
今年の受賞は、くまのプーさんの著作権が切れたことで爆誕した、「プー あくまのくまさん」に決定‼︎
医者に>>続きを読む
新章開幕。
最早スパイス取り合ってた頃が懐かしく思える程に激動するpart two。
そしてボルテージ最高潮のクライマックスからpart threeへ…。
相変わらず馴染みの無い固有名詞が頻出して、>>続きを読む
圧巻!こりゃ面白い。
雪山のロッジ上層階から落下死した夫が、単なる事故死なのか、妻による他殺なのかを法廷で争うストーリー。
重要参考人として証言台に立ったのは、盲目の11歳の息子。
彼の証言により、>>続きを読む
ヒーローが自身のルーツを遡って覚醒するという、平常運転気味な内容なのに"マーベル初本格ミステリサスペンス"と評されるのは草すぎる。
決して称賛されるような内容ではないけど、巷で言われてるような酷過ぎ>>続きを読む
ボーの奇妙な冒険
180分、この非常に不安定な世界観を観客たちに突きつけるのはイカツ過ぎる。
「ミッドサマー」って結構エンタメに寄っていたんだなぁと。
ストーリーとしては、母親の葬儀に参列するため>>続きを読む
デコボコ家族の珍道中。
王道のロードムービー。
ロバート秋山も納得の「思春期の目」をしたポールダノがオモロい。
黄色いポンコツワーゲンバスと、みんなを繋ぎ留める末女のオリーヴが可愛かった。
負け>>続きを読む
PMS(月経前症候群)とパニック障害を抱える男女が、それぞれの病と向き合い、お互いに寄り添い合う話。
恋愛映画ではありません。
16mmフィルムの温もりのある映像と、トラックメイカーHi’Specの>>続きを読む
原作もアニメも触れてなくて、副題の意味すらよくわからない状態で観たけど、試合会場の熱気や選手のボルテージが再現されていて、アツくて面白かった。
コートを踏み締める音や、ボールを掌に撃ちつける打撃音は感>>続きを読む
結婚前夜のバチェラーパーティでクソ暴れてクソ酔って記憶トバした男たちが、失踪した花婿の行方と昨晩の記憶を探る話。
くだらない下品なコメディなだけに思えるが、空白の記憶を巡る構成になっているので、伏線>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
クリント・イーストウッド監督・主演。
2005年アカデミー賞作品賞受賞作。
ホンモノの映画。
すごい。
テーマがハッキリとしている。
大筋のボクシングのスポ根ストーリーとしても面白いけど、とあるシ>>続きを読む
本作品とは関係ないんだけど、パラダイス・リゲインドのレビューを見てたら、「復活のコアメダルより全然良い」「復コアはやっぱりクソ」みたいなコメントが多く見られた。
公開後、あまりに悲惨なラストや、舞台>>続きを読む
アバンギャルドで絵本的な世界を背景に、成長性Aの胎児の脳を埋め込まれた女性が、徐々に女性として、人間として、覚醒していくコメディ。
広がる世界は、若干のグロと多大なセックスに彩られた、ファンタジアと>>続きを読む
どんな漫画家も20年後同じキャラクターを描くと絵柄が変わってしまうように、脚本家や監督も20年後同じドラマを作っても描き出すストーリーのテイストは変わってしまうのだなぁ。
あゝ、なんたるや、諸行無常>>続きを読む
もう20年前ですって。
時の流れは恐ろしい…。
パラダイス・リゲインドを観るので、555を何か観ておこうと思いまして。
怪人オルフェノクに、人間が淘汰された後の物語。
人間の残存人数が、TVの片隅>>続きを読む
アクション、アドベンチャー、グルメ、コメディ…etc.
多岐に渡るコンセプトで、様々な角度から北海道の自然やアイヌの文化の魅力を産地直送するサバイバル漫画を、鮮度を保ったまま余す所なく実写映画している>>続きを読む