素潜り旬さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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タイニー、邪魔。視線を送る。どかされる。感嘆詞を出すな、おまえ。
プレイリストのように配置換えされた家具のように、夫の元へ行ってしまって戻ってこないように、愛していると軽々しく言ってしまえるように・・
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

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不安(アンビバレンス、やん
魂(が重なる
食らう(ナチス・・・
二人は幸せ。だから不安。アンビバレンス、やん。良い気分のようだが、どことなく気になるナチスの影。俺は引っかかり続けるが男は気にしていない
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トランスフォーマー(2007年製作の映画)

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子どもの頃に観ていたシリーズの実写化、その最新作がいま公開しているというので観てみたが、大味で面白かった。こんなに人間が活躍するのかと熱くなる部分もあり、ガンダムめいていたら二度と観なかったのだけれど>>続きを読む

天使の影(1976年製作の映画)

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画が止まる時、急に引き込まれる感覚、吸い込まれる目の錯覚、眩暈、気をうしなう、動かない、動き姿勢を整える私たち、それは椅子に座り直すこと、やり直すことなく、幸運に恵まれること、それは結果的には継続によ>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

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大号泣。違う人生の家族のことを思うといつまでも経っても涙が止まらない。彼らの世界が存在し、幸せに暮らしていることを祈っている。この作品がフィクションだとかそういう次元ではなく、彼らの幸せを祈っている。>>続きを読む

オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

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何度目かの再見。ディーン・モリアーティ役が別の俳優ならと観るたびに思ってきたが、今回ようやくしっくりきた。俺のニール・キャサディへの依存がゆるくなってきたからかもしれない。執筆するといううえで彼のこと>>続きを読む

死にたいほどの夜(1997年製作の映画)

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年に一度は観ている気がする。ニール・キャサディも素晴らしいが、なんといってもキアヌ・リーヴス演じる歳上の友人がヤバい。パシるだけでなく夢を掴めそうなニールに嫉妬してうざい絡みを1時間以上した挙句、嘔吐>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

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葉巻を吸いまくるトニー・モンタナが紙巻き煙草を吸うシーンはどれも印象的。ボスを殺して「THE WORLD IS YOURS 」という文字を初めて見かける時と、標的のジャーナリストを車で見張っている時(>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

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あまりにもグロテスクだと聞いていたので昼間に観たく、なかなか機会がなかったがようやく。虫嫌いのため、苦痛を伴うシーンばかりで、これを大きなスクリーンで観たら逃げ出したと思う。バロウズの印象的なエピソー>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

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ウェス・アンダーソンのデビュー作がこんなにダサく退屈だとは思わなかった…オーウェン・ウィルソンのチンピラ風情な魅力でもっているけれど、それも力技。ショットの大胆さや画のデザイン性をほとんど感じないので>>続きを読む

PLASTIC(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

青山真治監督『サッド・バケーション』の浅野忠信とオダギリジョーのあの名場面が上映されるスクリーンでするキスシーンの衝撃…!!質疑応答でそれに至る経緯を聞けてよかった。

赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

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赤ちゃんにまつわるナイーブなことをこうもコメディにしてしまうコーエン兄弟、ニコラス・ケイジ、ジョン・グッドマンに(文字通り)脱帽しそれで涙を拭うようなほろ苦さ。

それでも、やっぱりパパが好き!(2014年製作の映画)

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俺と同じ双極性障害でふたりの娘の父親の話。原題は『Infinitely Polar Bear』でポーラーベアーとバイポーラーをかけている(劇中の娘の言い間違いから)のが可愛らしくて全体のトーンもそんな>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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今作の目玉となる崖からバイクで飛び降りるシーンの直前のちょっとしたコメディ部分で奇声をあげながら笑っていた人がいて怖かった。トム・クルーズの熱狂的なファンだろうか。

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

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観ながらゲラゲラ笑っていたが、髪型も服装もビッグ・リボウスキみたいな自分に気づいてひっくり返りそうになったが、そうならなかったのはこの物語に語り手がいたから。安心するよなあ、語り手がいると。とはいえ唐>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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『ローガン』で肉体が年老いたけれど酷使しなければならない男(ウルヴァリン)をハンサムに描いた監督がほぼ同じ方程式でインディ・ジョーンズをやっちゃったから80歳のハリソン・フォードがさらに不死身で怖いく>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

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考古学と宇宙人という組み合わせを大作映画でやるのはロマンがあるしスピルバーグがやってこそ説得力がうまれる。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

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機転をきかせ鳥の大群で飛行機を撃ち落とす時のショーン・コネリー父さんの一連の芝居とセリフ「カール大帝いわくー我が軍隊は岩に木々、そして空の鳥!」とインディ・ジョーンズのなんとも言えない尊敬の眼差し。シ>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

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キー・ホイ・クァンのカンフー的なアクションはここからなのかと、エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの快挙がさらに嬉しくなる。

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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意外とグロいのに驚くも昔の映画はこういう刺激的な要素がアドベンチャーでも必須だったのだと楽しくなる。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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宮崎駿の思想や作品史の文脈を知っていて観たら面白いのだろうけど…母の不在と邂逅、人間になるモノの存在…なんだこれと思わせるストーリーテリング。ヤバすぎる。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

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ジェレミー・レナーがいねえ。ただそのぶんヘンリー・カヴィルがクソザコと見せかけてやばい役をやっているから良い。ビルとビルのあいだを飛び越えるのは痛そうで、足を引きずる姿が記念碑的に収められているが、い>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

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ジェレミー・レナーとレア・セドゥが出ているだけでとろっとろになってしまうくらい喜びあふれる。レア・セドゥはもっと観たかったが、おいおい…というような退場。トム・クルーズと恋に落ちてくれたらどれほど嬉し>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

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J・J・エイブラムスが監督ということで楽しみしていたが、フィリップ・シーモア・ホフマンがまじで怖い。アメコミヒーローモノくらい誇張したヤバさにも思えるが、トム・クルーズが超人化していくなかでこれくらい>>続きを読む

大いなる自由(2021年製作の映画)

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『大いなる自由』パンフレットのデザインは俺の詩集『パスタで巻いた靴』(港の人)の装丁もしてくださった須山悠里さん!ミシン綴じと刻印が作品の描写と重なります…!!刑務所の詩情と独房の宇宙の果てにペーター>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

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ジョン・ウーが監督なのか!そしてアンソニー・ホプキンス!?ブライアン・デ・パルマのあとだと少し物足りなく感じるが、面白いことは面白い。

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

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この作品群についてあまりにも無知でいたため、しばらくブライアン・デ・パルマが監督だなんて知らなかった。中原昌也の本で知ったのかな、グロいシーンもあると書いてあり、俄然観たくなった。新作公開の2週間前に>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

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『Pearl パール』観た。彼女の赤が血に変わるまで、もしくは血の赤が彼女の色になるまで、というか『X エックス』ではあんなにキュートだったミア・ゴスのオーバーオール姿が今作は監督の映画愛と邪悪にコラ>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

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ジャン=ピエール・レオーの配役に驚く。こんなちょいで変な役で彼をだすのはゴダールだからこそ。トリュフォーならありえないかも。
ポエトリー・リーディングとともに繰り出されるドラムの音はboid soun
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はなればなれに(1964年製作の映画)

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再見。boid soundで観られてよかった。
初見時のメモ。↓
(冒頭、ビリー・ザ・キッドがパッド・ギャレットに撃たれた事実に基づくごっこ遊びにより、このふたりの結末が予言されたように錯覚させられる
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探偵マーロウ(2022年製作の映画)

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俺は浅野忠信のマーロウ(厳密にはマーロウをイメージした増沢という私立探偵)が好きなのだけれど、リーアム・ニーソンの悪い奴を物に叩きつけてベチンとやっつける格好良いおじいちゃんには凄みを感じた。歳をとる>>続きを読む

中国女(1967年製作の映画)

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大学生の頃観ているはず。『ニューヨークの中国女』を観て思い出した。

ニューヨークの中国女(1968年製作の映画)

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40分程だからちょうど『中国女』上映後の質疑応答をその場で観ている感覚。ゴダールの話に合わせて『中国女』のシーンも観られるから内容を忘れていても助かる。ゴダールにユーモアがないとか言ってしまう学生はぶ>>続きを読む

1PM-ワン・アメリカン・ムービー(1971年製作の映画)

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ゴダールが監督じゃないからどんなんだろうと思いながら観たが、最初にゴダールが語っていた意図はテープレコーダーから再生される台詞を繰り返すところなどからかろうじて掴めるし、それを演出する場面などがメイキ>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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ラカンターズが流れた時は笑ってしまった。劇場で観ている時に好きな曲が突然立ち現れた時の興奮は音楽好きなら忘れられない体験になるよなといつも思う。