菫さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

菫

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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

Theキューブリック、かなり厨二病
すこぶる悪趣味かつお洒落

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

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"check your ego at the door"という注意書きをしなきゃいけないぐらいのパワフルな面々。キャリアもプライドも凄まじいアーティスト達の中で、誰にどのぐらいソロパートを与えるべきか>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

子どもを強制して自由な選択を奪うことは、不幸な結末しか生まない。ナイーブで不安定で価値観がまだ形成段階の若者たちをリードする親や教師って、彼らの責任者そのものなんだなと再認識した。

ロビンウィリアム
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5


ヨルゴスランティモスのアート観と、エマストーンの怪演に度肝を抜かれ、なんだか全身のエネルギーを吸い取られたような気分。ひたすらに独特で悪趣味なんだけれども、悔しいほどに考えさせられる。自分の倫理観や
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.5

冒頭の例のシーンで離脱するのを過去3回ぐらい繰り返して、今回ようやくフルで観た。ちなみに観ようと思ったきっかけはセイディーシンクとミリーボビーブラウンがCupsをデュエットしている動画 ←よすぎる。>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

発音が明らかに「メーガン」あるいは「メガン」なのに字幕は「ミーガン」なのがずっと気になって仕方なかったけど、まあいいや。

コメディー映画?ってぐらい笑える。
歌うミーガンも踊るミーガンもおもろいけど
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

回想シーンの阿部サダヲが永野にしか見えなくて笑ってしまいました

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.5

父イチオシのヒッチコック映画
最後なんかあるのかなと思ったらTHE ENDでエーーーー!?って感じだったけど、暴走メリーゴーランドが最高に滅茶苦茶で面白かった。次はダイヤルMを廻せ!を観たいし、死ぬま
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奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

3.0

ツッコミどころ多すぎて逆に面白かったな… 上手くいきすぎなのはいいとして、演出がなんか笑っちゃうぐらい陳腐で、すべてに対してうーーんってなった。何かに取り憑かれたように曲を書くシーンとかヤバいし、ギタ>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.0


前作の方が人間ドラマが詳細で好みだったけど、今作もまあまあ面白い。ダニエルクレイグの小物感が増してて笑ったし、大好きなエドワードノートンの独壇場って感じで最高だった。

タイトルが出るオープニングと
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5


強さと誇りの象徴「グラントリノ」の行く先とは

クリントイーストウッドってとにかく重くてシリアスな作風のイメージだったけど、こういうのも撮るんだね〜。すごく好き。確かに深みのあるヒューマンドラマでは
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

うわぁ、なるほどな……
なんというか… 自分の潜在意識に騙されたような気分。主旨とは違うけど、銃社会アメリカの恐ろしさも感じたり。

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

4.0

毒々しく皮肉の効いたロアルドダール文学の世界観が完璧に表現されていて感動!ティムバートン版が凄いから正直ナメてたけど、1971年の時点で既にここまで完成してたんだ…ってびっくり! そしてPure Im>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0


ノマドたちが語る彼らの生き方と誇りに、人間という生き物の本質と魅力、そして面白味を感じた。みな同じような生活をしているけれど、きっかけや動機は全く人それぞれ。彼らは一見孤独に生きているようで、実は誰
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

第一印象、「ああポールキングの映画だ…」
CGの感じがパディントンにそっくり。そして宣伝の仕方から察してはいたけど、想像以上に大衆向けのファミリー映画だった!

ティモシーシャラメは作家性ゴリ押しの監
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.5


喪失によって得られる出会い、鬱々とした日々に灯る小さな光、苦しい時だからこそ強く感じる人の優しさ。主人公の壮絶な経験をもって、人生の複雑さを生々しく描いた傑作だった。

深く傷ついた心は二度と癒えず
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

5.0


2023年に観た152本の映画の中で、ぶっちぎりのベストワン。主人公の生い立ちや病の詳細などの余計な事項は語らないという、潔さが素晴らしい。泣かせようとか同情させようとかいう企みが一切見えないのに、
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

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ベッドの下にレコード隠して去る姉が一番ロック。バスでTiny Dancerを歌うシーンはアイコニックすぎるし、ケイトハドソンは本当にかわいいし、最強無敵の青春映画だわ。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

小説の世界観を思わせる、詩的な台詞が印象的だった。暗くジメジメしているはずの湿地帯が美しく輝いて見えるのは、そこに住むカイアという純粋な少女が所以。

大人の事情で長いあいだ社会から隔絶され、当の本人
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評決のとき(1996年製作の映画)

4.0

事件の全貌が既に明らかであるため、ミステリー要素が一切ないという珍しいタイプの法廷モノ。シリアスで重厚な作風だけど、白人と黒人の対峙が非常に分かりやすく描かれているから、全く難しくなくて見やすい。KK>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

4.0

ソフィーとネイサンの両方の秘密を知っているのはスティンゴただ一人っていうわけか… 二人とも、今までよく頑張って生きたねって言いたい。自分が悪いわけではないのに、自分を責めるしかないのって辛すぎるわ。過>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0


こんなに低刺激な映画ひさしぶりに観た。
腑抜けたピアノとハーモニカの音楽とか、錆びれた小道具とか、全部が癖になる。砂漠を探せば本当に存在しているんじゃないかって思うほど、リアルで自然体なバグダッドカ
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