菫さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

菫

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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.0


孤独な人への贈り物のような映画。

いつも音楽の魔法を描いてくれるジョンカーニー。ここぞというシーンで、素人がハンディカムで撮ったみたいな手ぶれ映像に切り替わるのが斬新でした。ずっと実録のようなリア
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

5.0


わたしは最悪。だけど大丈夫。


ああ〜〜久々に心にぶっ刺さる映画に出会った。

人間の馬鹿で汚い部分、普通映画では省かれるような下らないところもあえて映しちゃうという、非凡なシネマティックセンスに
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シカゴ(2002年製作の映画)

-


来日BWミュージカルを観に行くので予習✍🏻
まず楽曲のクオリティーの高さに驚いたよね… オープニングのジャズナンバーはかっこよすぎるし、あの手この手で無実を訴えるCell Black Tangoはユ
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.0

バビロンの酒池肉林のシーンはこれを参考にしたんだな… 胴上げされるニコールキッドマンが一瞬マーゴットロビーに見えたよ(^-^)

好きな人はとことん好きで嫌いな人はとことん嫌いそう。豪華絢爛なスペクタ
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0


初アキカウリスマキ

え、最高なんだけど?!!
この独特なシネマトグラフィーは北欧映画ならではなのかなんなのか… とにかくセンス抜群でずっとおもしろい。 単純明快なようで実は変なことやってるし、奇抜
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0


秘密の森で、ちいさなママに出会った

やわらかくてあったかくて癒された🌿🥣
原題はそのまま『ちいさなお母さん』だけど、邦題も絵本のタイトルみたいで結構好き。なんでもない会話や生活のワンシーンがこんな
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0


人との出会いは宝物
ネコは人を優しくする魔法使い

気難し屋なお爺が主役の映画にハズレなし説を唱えたい(グラントリノ、ヴィンセントが教えてくれたこと、カールじいさん、わたしはダニエルブレイクetc…
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ビリー・ウォルシュとデートする方法(2024年製作の映画)

2.0

メイジーが出てるから観たけどまあ酷い映画だった 選曲も何もかもひたすらにcringe

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5


凄まじい映像体験だった。
オッペンハイマーが感じていた罪悪感や重圧、不安といったあらゆるネガティブな感情が、地響きがするほどの爆音によって表現される。迫り来る音に支配され、激しく頭を殴打されているよ
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ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

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一日の始まりに聴くのはペットサウンズがいいし、一日の終わりに聴くのもペットサウンズがいい。…ってぐらいペットサウンズが大好きです。

何層にも折り重なる分厚いサウンド、美しいボーカルとハーモニー、内
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同級生(1998年製作の映画)

3.5

劇場版ハートストッパー
90年代のリアルってこんなもんだよなあ。保守的な父とゲイの息子、察しのいい母、ホモフォビアのジョック、ギャルマインド強めのガールズ、超ベタだけどよかった。クィアであることを親に
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ジョン・レノン,ニューヨーク(2010年製作の映画)

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強制退去を食らっても負けじと留まり続けた、愛してやまなかった街ニューヨークで撃たれ、命を落とすという皮肉な運命。生前よくシニカルなジョークを飛ばしていたジョンのキャラクターとも重なっていて、どこまでも>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5


ずっと観たかったやつ。
決して派手さはないワンシチュエーションの会話劇だけど、ラストの静かな畳み掛けには鳥肌が止まらなかった。余韻を残さず歯切れよく終わらせる潔さが好き。結末が明らかになってからのシ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・ポール、精神力も戦闘力も格段にレベルアップ
・やはりヴィルヌーヴ監督の炎の描き方は一級品
・アニャにゃん映ったのリアル7秒ぐらい(予告編のマッドマックスの方が映ってる時間長い)
・とてもカルトを感じ
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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.0


ドイツ史の授業で予告編を観てから気になっていた映画。舞台は旧東ドイツのライプツィヒ。オスタルギー(東ドイツへの郷愁)をテーマとした作品。スーパーマーケットというごく限られた空間の中で巻き起こる些細な
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0


アカデミー賞を見て早速!

風刺が効いたコメディーで、ライトにもヘビーにも受け取れる優れものだった。「白人の免罪符」というような痛烈なワードも登場する本作だけど、今後目を向けるべきはまさにこういった
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


海外では酷評の嵐らしいけどそんな悪くなかったよ^ ^ とにかくダサかっこよくて(ダサさ9割かっこよさ1割)アクション苦手だけど楽しめた。もし家で観てたら途中で断念してたと思うから映画館で観てよかった
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

心身が疲労を訴えている
鑑賞後に誰かと語り合いたかった
こんなの一人で処理しきれない