Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 102ページ目

Omizu

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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

観念的な映画。何回も見返して考えたい。

『マザー!』に近いものを感じた。家の中で次々他人が入れ替わり立ち替わり入ってくるという点で。まああっちの方が残酷で気持ち悪いけど。

人の生と死を遺族ではなく
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近松物語(1954年製作の映画)

3.6

ほぼ満席でびっくり。香川京子美しすぎるな。丁寧に描写をしてるので破綻もなく、収まるべきところに収まる。

こういうのってどこか自死して美化されるところあると思うけど、これはそんな綺麗事には収まらない。
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

1.3

スター・ウォーズとして、という以前に一本の映画として成り立ってない。

全てを無にしてるのはフィンたちだし、ローズのキャラも不快だし、レイは何を学んだんだ?

カイロレンとレイの決闘シーンだけかな、良
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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

1.2

酷かった。こんなにいい素材をもちながらこんな出来にしかならないとは。監督の責任だと思う。

無意味なシーンを挟んでなんとなくそれっぽくしようとすることが多いし、意味不明なスローモーション、セリフ以外の
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.0

ピュアで素朴な映画。
ガブリエルくんなら惚れちゃうのわかるなー。かわいいもん。

王道的展開ではあるけどちゃんと楽しいし幸せな気分になる。

タンジェリン(2015年製作の映画)

4.2

『フロリダ・プロジェクト』のショーン・ベイカー監督の前作。この監督好きだなー

トランスジェンダーの人の話だけど、特別な問題意識で撮っているわけじゃなくて、底辺で生きる人を温かく見守るような視点で描い
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アイドル(2018年製作の映画)

3.4

思ったより悪くなかった。ドキュメンタリーの作りとして、軸はしっかりあるし、展開もスムーズで飽きなかった。

が、やっぱり珠理奈崇拝みたいなのは見てて気持ち悪いし、総選挙の前で明らかにヤバくなってる珠理
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

これは一級のサスペンス!キレがいいよねこの監督。

サクサク物語が進むから飽きないし、登場人物もみんな魅力的。
タイってこんなレベル高かったのか。まだまだ知らない世界があるな。

ただ、ストーリーとし
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

4.8

午前十時の映画祭にて

見終わったあとしばらく涙が止まらなかった。てか今書いてても涙が溢れてくる。

最初は普通のアメリカのヒューマンドラマみたいな感じで始まるから意外だったんだけど、ネイサンやソフィ
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.8

これほど狂気に満ち、そして悲しい映画を観たことがないかもしれない。

一度得た栄光を忘れられず、年もとることを拒んだノーマの姿は、芸能人の誰もがおそれるものであろう。いや、芸能人でなくても分かる。
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

3.0

ジーン・ケリーって本当にスターなんだなあと実感する。

リズ役のレスリー・キャロンは確かに演技としては微妙なところがあったけど、元バレリーナだけあってラストのダンスシーンは流石。

川でのダンスとか、
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.2

なんか言葉では形容しがたい。人生って「本当に分かり合える一瞬」のために生きてるんじゃないかな。

綺麗事じゃない現実だけど、それはやっぱり美しくて…

すごく上手い監督だと思った。音楽もわざとらしい使
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

2.9

好きでもないし嫌いでもない。

ウディ・アレンにしては重い終わり方だよね。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

1.9

ラストのためにあるのだと思えば耐えられる。編集は雑、詰め込みすぎでダイジェスト感がすごい。父との確執、バンドの不仲、メアリーとの距離感、セクシャリティ、どれも「なんとなく」でしか語られない。

彼の人
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.1

すごく良くできてるし、頭のいい監督なんだと思う。が、個人的にはイマイチピンと来なかった。

『残穢』をみたあとと同じ感覚なんだよね。

普通の驚かせホラーじゃないし、『クワイエット・プレイス』のように
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ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~(2014年製作の映画)

4.2

『リメンバー・ミー』の元ネタと思わしき作品ですが、こっちの方が好き。

ギレルモが関わってるだけあって美術が素晴らしく、また細部へのこだわりが半端ではない。

全ての登場人物が愛しくてとても魅力的。話
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

2.9

惜しい。やろうとしてることのクオリティは高いのに詰め込みすぎ。

時代が交錯していって一つの点で一致するところはやっぱりすごく気持ちいい。んだけど、女の子側の親との確執、男の子側の孤独感、出会った友達
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.8

最初に忠告!これソニーだけど一応マーベルなので、電気がつくまでは席にいてくださいね!

最初のエンディングで帰る人があまりに多かったので言いたかった。

最も残酷でもあるけど、最もかわいいヒーローとい
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.3

渋谷シネマヴェーラで観賞。

もちろん今だったらもっとやりようがあると思うし、表現の幅もあると思う。でも、最後に何故か流れてしまった涙をふきながらやっぱりこれは名作だと確信した。

ジュディ・ガーラン
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.5

ラストで号泣。ベタだけど素直に泣ける素敵な作品。完成度としては『氷の季節』が勝ってると思うけど、どっちが好きかで言うとこっちなんだよな。だからグランプリは納得。

アマンダがいい子すぎる気もするけど、
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氷の季節(2018年製作の映画)

3.8

完成度としては一番じゃないでしょうか。サスペンスというよりホラーに近い気が…

胸糞だけど、もしああいう環境で困窮した状況だったら黙っているしかないかも…

最初は娘さん可哀想と思ってて、望まれない結
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まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

2.9

うーん、ちょっと期待外れ。物足りない。

最近みたドキュメンタリーが『イカロス』だったからハードルがあがりすぎてたのかなぁ。

遺伝か環境か、「まるでマウスじゃないか!」にはドキッとしたけど、それ以上
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.3

真面目な映画。主人公に感情移入はできないけどね。

役者が魅力的でそれだけで眼福。

劇的になにか変わったり事件が起こるわけじゃなく、穏やかに物事は進む。描きようによっては悲惨な話にもなるのに。これは
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堕ちた希望(2018年製作の映画)

3.6

嫌いじゃない。というかむしろ終盤はかなり泣いてしまった。

女優賞と監督賞は確かに納得かも。撮影が特にきれいだなーと思った。

残念だったのはセリフ。とくに泣かせどころのセリフが壊滅的。直接的すぎると
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.3

ランティモスの作品はレビューを書くのが難しい。

極端な設定なんだけど、それが余計に人間の闇を引き出させている。

実際にやってることは軟禁だし、残酷。子供っていうのは残酷で性に対して純粋。子供のまま
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.6

素晴らしかった。見れば見るたび発見があるんだろう。

3人の女性たち全員が主役。魚眼レンズでとったり、横移動ショットなど、ランティモス節全開のカメラワーク、自然の光のみでの撮影、寓話性を孕んだシーン。
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プロジェクト・グーテンベルク 贋札王(2018年製作の映画)

3.3

シンプルに面白かった。

最後はまあ反則な気はするけど楽しめたからいいか。

火薬ドカンドカン、銃で人殺しまくる、とTIFFの他の作品と違いすぎて笑

香港映画って面白いなと実感。

ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

3.0

オシャレでキュートな映画。パズ・ベガさんって初めて知ったけどやっぱり一番印象に残るのはこの人だよね。

やってることは変態だし、受け入れる女もどうかしてる。正直この日三本目だったのでこのまま続けば寝る
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靴ひも(2018年製作の映画)

3.9

いい話…!伏線もちゃんと機能してるし、主人公だけじゃなく周りの成長も描いてる。そして何より単純なハッピーエンドにしてないのが好感が持てる。

父親が息子にほだされていく様子がすごく自然。

デデと恋人
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トレイシー(2018年製作の映画)

3.8

まずこの「翠絲」が美しいよね。美しくて(完全ではないけど)対称になってるというのがまさにこの作品の言いたかったことではないかと。

監督はジェンダー学を学んでいるということで、よく考えて作ったんだなぁ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

TIFF2018『女王陛下のお気に入り』のチケットがとれてしまったので予習。

変な映画だなあという印象。両極端を描くことで普遍的な「愛」という問題を浮かび上がらせる発想が見事。

ホモセクシャルやヘ
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

5.0

東京国際映画祭、日比谷ステップ広場にて観賞

『ヒア・ウィー・ゴー』をみてから改めて観ると新たな発見があった。
「名付け親で遺産を譲り受けたソフィア」とは誰だったかということが繋がってた。

まあ話は
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

【2013年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
東京国際映画祭にて

劇場で見るのは初めて。線が動く、画面が動く。生きるってそういうこと。自然のなか、生き物、走る、夢のようなシーンは本当に夢オチと
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.3

おもしろかった!パソコン画面で話が進むといえば『アンフレンデッド』だけど、あれとは違って効果音もあるしクローズアップしたりもするので飽きない。

その手があったか!というのの連続

ネット社会でここま
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

隣のおじさまが「今の人はこうなのかなぁ…」って呟いてらしておもしろかった。

五人の愛って全然違うんだけど、全部同じなんだよね。

途中まではかなりイライラする展開なんだけど、すみれと仲原が出てきてか
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輝ける日々に(『サニー』ベトナム版)(2018年製作の映画)

3.8

韓国版から笑いどころを増やして泣き所を絞った感じ。ホモ要素が追加されててよかった。たぶんあの二人あのあと付き合うよ。兵隊コスなんて一番萌えるじゃかいですか!!ユニフォーム最高!

つい熱くなっちゃいま
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