ニャキヤマさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ニャキヤマ

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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

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ケリーライカート監督作品。
時代が西部になろうが、その作家性が損なわれない物語。
というか、わかりやすくその魅力が投影されているのでは?と思うほどでした。

不穏な雰囲気がずっと漂っているのですが、何
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

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ケリーライカート監督作品。
もはや慣れて来たので、大体予想通りでの展開ではありましたが、心地よく鑑賞できました。

私も芸大出身なので、個展前のイライラや「何で私だけこんなに…」感は非常に共感できます
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

三宅唱監督作。
「きみの鳥はうたえる」「ケイコ〜」も大変素晴らしかったですが、ソレらを越えてくるぐらい傑作だと思います(今年暫定ベスト!)。

「世界は善意に満ち溢れている」といったメッセージを受け取
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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ビクトルエリセまさかの復帰作。
「ミツバチのささやき」「エルスール」は観ており、中でも「エルスール」は事あるごとに見返しております。

近年カウリスマキも復帰しており、世の中のただならぬ状況に危機感を
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

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また邦題が……。

アンドリューヘイやセリーヌシアマ監督作品(特に「秘密の森の、その向こう」を凄く想起しました)のような、目の前にある出来事を淡々と映し出しストーリーテリングする作品で、とても良かった
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カラーパープル(2023年製作の映画)

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スピルバーグ監督作リメイク作品。
オリジナルは未見。

非常に"真っ当"で感動的な作品ではないでしょうか。
差別や女性への抑圧を描いてはあるのですが、(環境による)人としての生きづらさに主題を置いてい
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

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韓国大ヒット映画。

「見えない目撃者」のような息の詰まるサスペンスかと想像していましが(ある意味そうなのですが)、何というか大味…ところどころ「ん?」と飲み込めない展開が横行するもののストーリーテリ
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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ケリーライカート監督作品。

ダルデンヌ兄弟作品のような、はたまた「フロリダプロジェクト」のような、しかしあらすじにすると、ごくシンプルで淡々と描いていきます。

またもや「よくぞこんなプロットで映画
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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ケリーライカート監督作品。

青い!そして登場人物たちのマインドも青い!という第一印象です。

俯瞰で見たり、主人公たちが「こーいう事あったのよ、昔」と語られても「ふーん…」で終わりそうな何でもない話
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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ケリーライカート作品。
「ファーストカウ」がとても僕好みだったので鑑賞。そしてまた私好みでした。

同じく物語になる前のようなとりとめのない内容なのですが、これが映像や編集、劇伴の効果でとても豊かな映
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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声に出したい監督、ヨルゴスランティモス最新作。

「バービー」と二本立てで観たいような作品でした。
そしてソレの延長線上のような印象で、また今までの作風を考えると「めちゃくちゃ直球な作品!」とビックリ
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Saltburn(2023年製作の映画)

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エメラルドフェネル最新作。
前作「プロミシング〜」は興味深くは観れましたが、僕にとってはイマイチ刺さらず、、な作品でした。
そして本作。
※本格的に"バリーコーガン"ではなく、"バリーキオガン"表記に
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

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トークトゥミーと勝手にホラー二本立て。

序盤黒沢清的なルックで「おー!ちゃんと怖い」と期待して、中盤シャマラン「ヴィジット」的な展開を想起させ、終盤は「あーそっち方向のホラーなのね」とやや肩透かしで
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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A24作品。
公開終了間際なのに、ほぼ満席でした!
そしてその甲斐?もあって、素晴らしいジャンルホラー映画でした。

監督が双子のYouTuberらしく、新鮮さはあるのだけれど、ちゃんとトンマナを抑え
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終わらない週末(2023年製作の映画)

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Netflixオリジナルの終末映画。
Netflixは年末年始になると、家族の有り難さを確認させるため終末作品を出すそうです(ホンマか?)。

シャマラン味やジョーダンピール味があるというか、パニック
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

5.0

初ケリーライカート作品。
勝手に食わず嫌いだったのですが、素晴らしかったです。
物語になる前の取るに足らない話なのですが、ジャームッシュのオフビートな感じとは違うし、カウリスマキの作家性強めとも異なる
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

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面白かったです!!!以上!

で終わらしたいぐらい何にも言う事がない徹底的に"真面目な”ジャンル映画です。
※レビューや識者のコメント見る限り皆さん同様の苦慮をされているようで、安心?しました。

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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和山やま原作映画化。
オフビートな作風の漫画に、これまたオフビート演出が得意な山下敦弘監督作品。

結論から言うと、とても良く出来た実写化ですが、原作越えはしてないかな。。という印象です。

和山やま
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

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アンドリューヘイの新作「異人たち」に備え、鑑賞。

え!!??こんな映画なの!?と思ったら、大林作品って事で大いに納得しました。
しかし絶妙なバランスで読後感はしっかり郷愁めいた気持ちにちゃんとなりま
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

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イーライロス監督作品。
監督作品では、「ホステル」は大大好きで棺入れて欲しいほどです。
そしてグラインドハウスのフェイク予告作品の実写化2作目という事で、大変楽しみにしておりました。

ホントにイーラ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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アトロクの映画ランキングで、本作にも携わっていたスタイリストの伊賀大介さんが「色んな意見があると思います」と仰っていて、元々予告編見る限りめちゃくちゃニガテそうな作品だなーって思っていましたが、伊賀さ>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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長かったです。。。

ギャスパーノエ作品は、ほとんど観ております。
※「エンターザボイド」〜「climax」は大好きな作品です。

なんというか嫌な気持ちになる作品ばかりですが、ハネケは意図的に逆撫で
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

まさかのカウリスマキ復帰作品。
「浮き雲」以降は全て観ております。
初期作品の所謂底辺に近い人を描く優しい目線に感服しておりましたが、近年?の作品は、作風である無表情、棒読み演出が、最近のウェスアンダ
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