しょーごさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.2

『三人の女』が自己と他者との合致ならば、本作はその逆の自己の分離。前作がベルイマンの『ペルソナ』ならば本作はリンチとかフェリーニぽい。


とにかく撮影とセットが良くて、そんなすごいことしなくても、ゾ
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三人の女(1977年製作の映画)

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なんだこの映画、アルトマン自我を捨てて撮ったんか??

シャイニング女、同居人が奇人化しがち、と思いきやシャイニング女も奇人という…。

無視されてるのにぺらぺら喋り続けると思ったら、急にストレッチマ
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ラルジャン(1983年製作の映画)

4.1

ブレッソンの遺作。

悪意の伝染、特権階級のひょんなことからそのツケを払う労働者階級という構図。

悲しくも、世のそこかしこにありふれた話で、『たぶん悪魔が』と本作のまだ2作しか見ていないが、ブレッソ
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.2

ひさびさにこんなにもド直球なジュブナイルものを見たが、評判に違わず泣いた。竹原ピストルあたりで泣いた。重松清みたいな映画。

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.9

疲れた頭にちょうど良すぎ、40度くらいのお風呂って感じ。清原果耶ちゃんは高校で掲示されていた防災ポスターにて、鼻の穴にガビョウが刺されていたのが不憫なくらいスターダムを駆け上がってしまってとても眩しい>>続きを読む

グラン・ブルー/オリジナル・バージョン(1988年製作の映画)

3.5

ようやくオリジナル版を入手。

アングルは決まっていてかっこいいのだが、話がね…最後ほぼホラーじゃん。

ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(2014年製作の映画)

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「死こそエンディングだ、ハッピーエンドなんてない、あるとしたらハッピーパースだ」

やはりアルトマンは信頼できます。決してハッピーではないが、絶望でもない、彼特有のバランス感覚。本作では『ショートカッ
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EO イーオー(2022年製作の映画)

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EOの切ない表情(というかそういう顔つき)とEO視点のモンタージュが巧み。
ただ、語る術を持たないロバないし動物の気持ちを人間が代弁するという点では、一種の危うさというかパラドックスを含んでいてとても
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.9

巻き込まれ事故系の映画はとても好きですが、これはさすがに巻き込まれすぎ笑笑


おっパブに入ったまではかなり良かったが、そこから一気にB級スプラッター、くどすぎ!!

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

なんでも実験だと思うと、人生楽しく思えてくるものですね

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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本当に何もかもうまくいかない人しか出てこないので安心して観れる、それでいて笑えるし優しい

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

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すごくご無沙汰のソフィアコッポラ。
二元論なんかで容易く語れませんが、彼女のどこを切り取っても女性性が垣間見える作家性は唯一無二だなあって思う。

緑の光線(1986年製作の映画)

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まだまだガキなので、ロメール作品にはなかなか共感できないのです。ただ、1人の時間が大好きな寂しがり屋はほんのちょっとだけ重なる部分がありました。とにもかくにもポスターの表情がとってもキュートなのでOK>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

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超ド級の暗黒映画。僕はそろそろ伊東蒼を幸せにしたい。


それにしても紀里谷監督は、とてつもなくこの世界と人間に絶望しているのでしょう。この暗黒映画を引退作として撮っているのだからなおさら、その絶望は
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.9

イングロリアスと並んで、クソ快感歴史改変映画。最後とかもう笑っちゃうくらいカッコいいし、タランティーノ自ら出演してちゃんと爆死するのもめちゃおもろい。

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.6

初の劇場鑑賞。
リンチ作品の中ではとても筋が立った分かりやすいプロットで改めて観てもとてもおもしろかった。

4回のクラクションを鳴らす合図を設定しているのに、数時間前に飲んだハイネケンのせいで、合図
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エレファント(2003年製作の映画)

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ガスヴァンサントはほとんど『グッドウィルハンティング』のイメージしかなかったのでその振り幅にやられました。かなり実験的。


そういえばエリーゼのためにの不穏さって一体なんなのでしょう。実家にいた頃、
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.5

あまりにも家族対抗ダンスバトル大会のOPが最高すぎて、興奮した。めっちゃかっこいいし、終わった後、父ちゃんのせいにするのもヤンが踊り続けるのも全部愛おしいし、母ちゃんはアーロパークスだし、俺もあの場で>>続きを読む

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.9

ケリーライカートはカウリスマキ同様に持たざる者を描くことで、観る側の持たざる者を包み込んでくれる優しさみたいなものがとっても心地よい。


偶然にも先日、運について考えていた。
運の良さとは、行動量と
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千年女優(2001年製作の映画)

3.5

現在と過去がこれでもかというほどにシームレスに繋がっていく感じ、エブエブが参考にしたというのも大納得。『パプリカ』同様、目新しい表現が凄すぎる。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

「『マトリックス』で始まり『マグノリア』で終わらせたかった」という事前情報だけいれていきました。この事前情報があったのでだいぶスムーズに物語に入っていけました。


プロットが荒くとも、圧倒的熱量と映
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.7

理解が乏しいが、これはこれで正解な気がする。

ぜんっぜんちがうけど、昨日の『別れる決心』に通ずるものがあった。

別れる決心(2022年製作の映画)

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執着心…僕に足りていないところかもしれません

裏窓(1954年製作の映画)

3.6

まじでカメラがずっと部屋の中なのがすごい。

僕も地元のイオンや近所の公園で人間観察をするのが好きなのでとても共感します。

最近はマックにて隣に座っていた3人の女子高生集団のうちの1人が「口内炎が痛
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.3

クソ楽しいし、クッソ気持ちいい。最高。


近年よく見るちょこっとだけ説教くさいフェミ的価値観(女性側から見てもどうなのよ)が前面に出過ぎた映画になることなく、ニューシネマをベースに描き切る。しかも9
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

カフェcalicoでさらさと文とが再会してから画面半分くらいなめものが映るショットが連続するシーケンス、彼らが再会するまでに感じてきた絶望感や閉塞感が見事に表現されていてとても良かった。

出会った背
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さがす(2022年製作の映画)

4.2

どサスペンス仕立てでありながら、アクションシーンにも気合が入っているのが片山慎三大監督の素晴らしいところ。


佐藤二郎真面目に演技できるじゃーん、清水尋也変態もできるじゃーん

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

エロすぎて集中できなかった、無念…

動く馬(1878年製作の映画)

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ノープでご対面してたので、バビロンではしっかり認知できました。