しょーごさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ナポレオン(2023年製作の映画)

-

僕とはまるで何もかも正反対なナポレオンでした。
氷ぶち抜いて沈める戦闘シーン凄かった。

狼たちの午後(1975年製作の映画)

-

実話をもとにしながらも壮大なコント。
かなりクスクス笑った。


画面の隅っこで人質がなんか食べてたり終始リラックスモード。強盗籠城中にLGBT人権団体が押し寄せてきたり、アッティカの件だったり、社会
>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

-

ものすごいエネルギーだった。
新しい表現をしようというのがひしひしと伝わってきたし、その上で今見てもダサくない。センスが光るトランジションがいくつか合ったところと、服切ったたままマリエ自身もバラバラに
>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

-

編集うますぎ、「天国でいちばん話題になっている…」、なんて洒落たフレーズだろう、すべてが心地よかった

キリエのうた(2023年製作の映画)

-

末端中の末端みたいな形で現場の制作に携わり、(そして広瀬すずと仕事をするんだという中学時代の厨二病心を半分くらい引きずりながら仕事をしている僕にとって、)とても楽しみにしていたのですが、悲しいくらいに>>続きを読む

ドッグヴィル(2003年製作の映画)

-

傲慢と希望と絶望について。

「そうしたいならして」


途中からないはずの扉も見えてくる。
まさにSDGs

メランコリア(2011年製作の映画)

-

これまた破滅的な映画を…。
『メランコリア』によって世界が滅亡ってなんだかいいですね。

人が調子良い時ほど調子が出なく、その反対に人が調子悪い時ほど調子良いみたいなことは僕にもよくあります。

凱里ブルース(2015年製作の映画)

-

奇妙なアングルの切り方に長回し、浮遊するような映像には相米慎二を感じました。

がしかし、個人的にはかなり見づらかった。ショベルカーの操縦には思わずおお〜〜と声を出してしまいました。

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

-

持てるものと持たざるもの。持たざるものがすべてを手に入れる瞬間、終わり方の余白や中盤のサスペンスの盛り上げ方含めてとてもおもしろい。まあ、アランドロンほどの美貌があれば決して持たざるものではないですね>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

-

なぜクッパはピーチを攫うのかと思っていたのですが、結婚するためなのですね。そしてピーチの運動能力の高さ、ヒール履いてバク宙してた…

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

-

もっとも西部劇らしくない西部劇

女性主人公を立てながら男性中心主義で描くライカートの皮肉たるや

ノーカントリー(2007年製作の映画)

-

ビッグリボウスキしか見たことなかったので、ビックリしました。ダジャレじゃないです。こんな省略してくるのかと。先日の一貫したフィルモグラフィの監督も好きですが、こう言う「ほんとに同じ人監督なんか?」と言>>続きを読む

野獣(2018年製作の映画)

-

冒頭から危うさがぷんぷん、そして途中の沼は息が詰まる。少年の演技と芸術点も高く圧巻。

中学の頃、友達が川遊びしてて、川の崖に海パン挟まって溺れかけたことあったな…。

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

-

クソ暑すぎて、家から出る気力のない日曜昼下がりにぴったりだった。

シュール過ぎて覚えてないのだけれど、毎度ソフィアの映画を見るたびに「この人こんなお笑いするんだっけ」とクスクス笑えるところが良い。今
>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

-

はじめてのカサヴェテス、抜群におもしろかった。

OPから楽しいし、逃走劇も、劇伴も最高。そして作中を通してグロリアの心、2人の関係性の変化が、とっても映画らしく良かった。

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

-

そこまで多くない会話劇の中で表情が際立って良い

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

-

想像以上に良かった、どうしてもバイアスかかってしまうのが悲しいけど。


濱口作品は感情剥ぎ取った演技でしれっと奇想天外な言動を取る登場人物が出てくるからいつもびっくりするんだけど、ふと冷静に「お前な
>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

-

ひゃああ、認知症をフックにこのどんでん返し、残酷すぎるけどあっぱれ!

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

-

ラスト7分から始まる、サッカーと映画の終わりへのカウントダウンがかなりキマってた。爆発から始まり爆発で終わるたった2日と1晩の結婚生活💣

チャイナタウン(1974年製作の映画)

-

ラストと鼻ボロボロのチューが印象的。

私立探偵に肉体派しかいないのはチャンドラーの功罪ですね。

そして、初めてのロマンポランスキーでしたが、彼がタランティーノ作品でオマージュされたシャロンテート殺
>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

-

前作同様に時間感覚がバグる圧倒的熱量2時間半。体感30分。マルチバース間のトロッコ問題を主題にしつつ、トロッコの路線どころではない敵の数々に果たして次作を使ってしても収まり切るのか、期待と不安でいっぱ>>続きを読む

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

-

あまり中身に関しては言及したくありませんが、『LEON』でしっかり富と名声を築いてから、高校生の頃に頭の片隅に湧き出てしまったつくりたいものを、つくりきる姿勢は大小問わず見習いたいものです。

母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

狂気的なオープニングはかなり好みです。

オープニングとエンディング、同じ音楽と同じダンス、「これこそが映画です」と言わんばかりのポンジュノの対比表現が凄まじい。

怪物(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

いや〜〜とても良かった。仮に3部構成だとしたら特に2部までがとてもとても良かった。そして校長室で繰り広げられるあの感情を剥ぎ取ったかのような教師陣たちのシーンが1番鳥肌で好き。ほぼ言葉を発さない田中裕>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

今月働きすぎ&入社2年目まで残業代支給という謎ルールにより、上司の給料を超えるかもしれないという謎逆転現象を会社が阻止するべく、出社1時間で帰されたので、るんるんしながら見てきた。最高だった。友情努力>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

『ドライブマイカー』『コーダ』『サイレント』とこの1、2年でどうしてここまで音のない世界を生きる人々を切り取った作品が多いのでしょうか、不思議なものです。


現代のトップ女優は岸井ゆきのであることを
>>続きを読む

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.2

『三人の女』が自己と他者との合致ならば、本作はその逆の自己の分離。前作がベルイマンの『ペルソナ』ならば本作はリンチとかフェリーニぽい。


とにかく撮影とセットが良くて、そんなすごいことしなくても、ゾ
>>続きを読む

三人の女(1977年製作の映画)

-

なんだこの映画、アルトマン自我を捨てて撮ったんか??

シャイニング女、同居人が奇人化しがち、と思いきやシャイニング女も奇人という…。

無視されてるのにぺらぺら喋り続けると思ったら、急にストレッチマ
>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

4.1

ブレッソンの遺作。

悪意の伝染、特権階級のひょんなことからそのツケを払う労働者階級という構図。

悲しくも、世のそこかしこにありふれた話で、『たぶん悪魔が』と本作のまだ2作しか見ていないが、ブレッソ
>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.2

ひさびさにこんなにもド直球なジュブナイルものを見たが、評判に違わず泣いた。竹原ピストルあたりで泣いた。重松清みたいな映画。