シンさんの映画レビュー・感想・評価

シン

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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.8

黒澤監督は本当に人間をよく知っているし愛してくれてるんだなと思う。他の黒澤映画はある意味、それでいて現実も突きつけるようなラストだったけど、今回は違った。こんな気持ちよく見終われたのはトウキョウソナタ>>続きを読む

Seventh Code(2013年製作の映画)

3.2

あっちゃんのアクション良いかもと思った
最後とか武映画ぽいなと思ったら案の定銃声が鳴って、爆発したから笑った

あるブログで見た黒沢作品は「取り返しがつかないことを可視化させる」はすごくわかるな

降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

4.3

ホラー映画の皮を被った、という印象。ホラーとしては黒沢映画にしてはわかりやすくシンプルに怖いが、それよりも夫婦の関係性と気持ちの移り変わりが面白い。ホラー作家というよりやっぱりずっと人を描いてる。なの>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.5

大変烏滸がましいけど、なんか黒澤映画の中で1番全部わかるなって思えたかも。(全部なわけはないんだけど)栄枯盛衰じゃないけど、1人の人間が始まって盛り上がって衰えて終わっていくところを全部見た。黒沢清の>>続きを読む

アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

出てくる人間全員ダサすぎる
若者がフェミニストかどうかを気になってるとか、友達にゲイがいるとか、うんざりするようなステレオタイプばっかり。映画も全部ダサい
てかそもそもシングルマザーらセックスを楽しん
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.5

中国の景色に郷愁を感じた。台湾映画でも韓国映画でも感じることができない懐かしさを感じた。色と光の使い方は絶対に中国産で、自分の幼い時の少ない父親との思い出みたいなのが風景として思せた。まじでこれ見なか>>続きを読む

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

3.8

ジョバンニとカンパネルラのピュアに友達を思う気持ちとか、2人とみんなの中の2人の関係性の違いとか、いつの時代も普遍的に感動できるものなんじゃないかな。
ジョバンニとカンパネルラの声が良い

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

-

佐藤伸治が売れたいと思っていたというところがすごく印象的だった。歌詞も演奏も全部が日常的で、すごく近いところにあるものから美しいものだけ抽出した感じだと思っていたんだけど、そこに通じるものを感じる。生>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.3

過去1で人間要らないと思ったしそこも考慮してくれてた印象
二次創作みたいなワクワクバトル

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.1

黒澤映画を見ていくと訴求的にあの映画のここもやばかったなと自分の中で評価が上がっていく。

この映画は黒沢映画の中でもすごく実験的な要素が多い気がする。演出だったり撮影に自然と意識が向きやすい作品なの
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回路(2000年製作の映画)

4.4

孤独を恐れず前に進もうとするのが亮介てのが良くて、こんなポジティブなメッセージの映画だと思ってなかった
黒澤映画は毎回すげえ、カッケェってなってしまってそこまで身に迫る恐怖を感じれない…
そこまで気持
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.5

マジで舐めて見始めたけどめちゃくちゃに面白いな
千葉雄大のポジションが新しくて嬉しかった
このメタはぶち上がるな。もっと超越したところってどこだったんだろって思ったところでした!!!
4人が全員が全員
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蛇の道(1998年製作の映画)

4.5

シリアスなのにそこまで壮大じゃなくなんならカラッとしてるのがリメイク版の予告とのギャップだった。進んでく話は結構重いが、画としてバチバチに決まってるのが多い印象で、不気味さよりかっこよさと滑稽さとかが>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.9

脚本も撮影も演技も全部理に適っててそういう表現になるっていうのも全部納得がいく。みんな言ってるかもだけど庵野秀明っぽい
庵野秀明好きな男に対して冷笑する側の気持ちがわかったかもしれない。セリフ回しがど
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L'ete dernier(原題)(2023年製作の映画)

4.7

こんなに展開がやばいのに商業映画的ではない絶妙なバランス感覚
1カット目のレアドリュッケールがカウンセリングをしているのか問い詰めているのか、これどっちだ?って思ったんだけど、あーなんだただ話を聞いて
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緑の光線(1986年製作の映画)

5.0

自分でも自分のことがよくわからないと嘆くデルフィーヌの気持ちがよくわかる。旅先で出会った4人で話して、そのうち2人が良い感じ、もう1人の男性は自分に話を振ってくれなくて無言。あの時のデルフィーヌの演技>>続きを読む

I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

3.4

自分にはあまり幼いときの感情記憶みたいなのが残っていないことに気がついた。風景みたいな視覚の情報しか残ってないことに寂しさを感じた。みんなどんくらい覚えてるんだろ
一方で親の死と子の成長のシーケンスは
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.5

原作未読
ただそういう気分になっただけかもしれないけど、見ていてなんか中盤以降ずっとトランス状態に近かったかも

ゼンタイ(2013年製作の映画)

4.4

最高です。
やっぱりコメディもめちゃくちゃ良い。やっぱり成嶋瞳子の役柄からも善悪を対等にしようとしてる感じがある
中島歩は本当にちんこがでかそうだ

恋人たち(2015年製作の映画)

4.7

池田良に加害者的側面を持たせたところに誠実さを感じる
見ていて本当にきつかったけど、テレアポバイトにいた彼らは少なからずこう言った人たちがいるのかもと思ったら他人事に思えなかった。
物が回っていく演出
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

面白すぎるけどかっこよすぎるな。オッペンハイマー後の今の俺だからちょっと両手をあげて万歳とは行かない。
ただ、原爆を個人が所有したらどうなるていう大喜利にしてはハードルを超えないていうベクトルで面白く
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夏の終り(2012年製作の映画)

3.5

めちゃくちゃタバコを吸うな
シンプルで堅実な脚本・監督だから演技と世界観と混ざり合ってると思った
作家がそこまで顔を出さないのが、ドラマ的とも思った。そこまでタイプではないけど面白いと思った

美しき棘(2010年製作の映画)

3.0

コンディションもあるかもだけどあまり心が動かなかった。
説明的なカットとか引の画自体もほとんどなくて、緩急を感じなかったからだと思う、中身はわかるのに飽きちゃった

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

4.5

キレキレの撮影・演出でおもろい、自分の場合内容よりも映像の面白さが映画の面白さに直結してるかも 引の画が良い
内容全然頭に入ってこなかった

スキマスキ(2015年製作の映画)

3.8

ステレオタイプでダサいキャラクター造形にいらいらしながらも、後半明かされる話のテーマと着地は面白くてテレビドラマっぽさはあったけどシンプルだけどわかりやすくて良いって思った
濡場のフミオのセリフ、全然
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友罪(2017年製作の映画)

3.7

各登場人物の犯した罪とそれを背負って生きていく彼らの人生の苦しさは伝わってきたけど、一方で被害者側の事件後の辛さは対等には描かれてないような気もした。波瑠を始め、被害者側の人間が描かれることもあるが、>>続きを読む

天然コケッコー(2007年製作の映画)

4.8

優しい映画ってこの映画のことだな
特別な人は誰も出てこず、ピュアで失礼だけど優しい中学生と田舎の人達を写してるだけというか、丁度真ん中に立ってみてる鶏の視点で田舎を捉えてる感じだった。でも映画の力で足
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卒業(1967年製作の映画)

3.0

不愉快と面白さが8:2って感じ
腹立つのがハマってないのもあるけど良い画とカットがいくつかあって、特に最後の満足そうな表情→不安そうに変わる瞬間とかは良いなと思ってしまった。だけど主人公がキモすぎるし
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

ブレブレなオッペンハイマーという人間が魅力的で、科学・原子を扱っているという点とノーランの演出がすごくあっていた。不親切な説明の少なさと時系列入れ替えも表現としてしっくりくる。対照的に揺らいでることは>>続きを読む

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