シンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

こんなに冒頭のモノローグで掴まれたこと絶対にないわ。だけど主人公2人の外側の世界を描く演出が印象的で、社会で生きてく1人が2人いることが強調されてると感じさせてくれて、世界観に没入させ過ぎず、自分事と>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

面白いのにどれもそこまでハマりきれないヨルゴスランティモス。感情的な人間が出てこず、みんな冷静に真面目に変なことしてるからかもしれない。物語を見てるというより一個の実験を見てる感覚に近い。風刺も効いて>>続きを読む

飛行士の妻(1980年製作の映画)

4.6

最後にかかる曲が完璧だった
離れてくっついて離れてって、展開文字にしたら何だそれって感じだけど、会話見てるとそうなるかと納得できる

最後の喧嘩がすごい
2人の会話だけのシーンなのに、画としても2人が
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.3

所謂「cool」なやつが本当は誰なのか、冒頭と後半で印象が逆転した、ピュアさが全くブレないウイリアムに嫉妬してしまう。15歳でこんなにバイタリティも持っていて羨ましい。あとやっぱり「自分の話をする文化>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.8

もう街の上でです!もう元に戻ることは絶対にできないけどあったことが尊くて、励みになる「お守り」になるというテーマ、最高にありがたい。それ自体がとても映画的で、声変わりと、中学校時代と、南銀座とめちゃく>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

4.4

良くないって思うシーンが一個もないし、演技と撮り方で感情が全部伝わる。何を渡してるのか見せず、後でさっと出すオシャレさ。

だけど個人的にはどうしても、家に連れてきて服脱がせたり、酔った人をホテルに連
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.6

ちんちんは股の間に挟んでなかったらモザイク無しでも大丈夫というルール


太ったヴィーガン見つけて嬉しそうにしている2人を見て楽しくなる。
コメディーに終始していて、笑ってしまった自分まで共犯になる。
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.4

子供と再会すると、自分を取り戻したかのように生き生きとしていくトラヴィスとジェーンが印象的だった。

トラヴィスとジェーンはどちらもアイデンティティが確立されていないようで、その補完としてお互いとハン
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

ジェイミー見てると、今の若者に感覚がすごく近くて70年代後半の話ってそこまで思えなかった。視覚的に年代をそこまで意識させられないのが良くて、客体化しないで見れた感じ。みんな間違っててみんな正しいという>>続きを読む

ドーナツもり(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

わかりやすく余白もある無駄のない洗練された脚本だと思った、こんなのを書いてみたい。

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

人と人の絆で悪魔を祓おう!っていってなんの頼り甲斐もない5人くらいがアルマゲドンばりに、スローモーションに集まってくるのシュールで面白いんだけど、なんかちょっと泣きそうになった!笑

最後、自分の選ん
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.8

友達は沢山いても誰かのこと本当に理解しようとしたことなんてあったのかわからない。誰かが自分のことを本当に向き合って理解してくれようとしてるって思ったこともないかもしれないって思って、悲しくなってしまっ>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.3

こんなんどっかで見たことあるなーで終わってしまった。みんな演技してる!って感じで没頭できなかったし、石井裕也に似たあざとさみたいなの感じる。

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.2

完璧なタイミングで人が出入りする長回しが素晴らしい。最後はモザイク無しで見たかった。
主人公は1人のはずなのに、群像劇見た後みたいな感覚になる

ハロウィン(1978年製作の映画)

3.8

所々設定がザルでおもろい
70〜80年代のスプラッターホラーって上手いし、熱量も高くて怖いんだけど、なんかその真剣な感じとかが今見ると笑えもする

スモーク(1995年製作の映画)

4.4

語弊があるけど、盗みも嘘も巡り巡っていっていくと、そのことの良し悪し関係なく、何か高尚なものに昇華されるように感じる。自分の中の倫理感みたいなのがちょっと揺さぶられるんだけど、はみ出しすぎないちょうど>>続きを読む

健太郎さん(2019年製作の映画)

4.0

健太郎さんがいる時はいるのが怖いけど、いなくなったらいないことが怖い

ごめん(2002年製作の映画)

4.0

カントリーみたいな音楽流れると、どんなに目の前の映像が感情的でもなんか俯瞰しちゃ って思い出みたいに見えてくる

(2023年製作の映画)

4.5

このおじいちゃん、もう映画に飽きちゃってんじゃん…ってくらい秀吉と武が高い熱量のニヒルで全部壊す。しまいには「首なんてどうでも良いんだよ」と文字通り一蹴り。そんくらいのぶち抜けたナンセンスさに笑ってし>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

斜に構えてなんでも冷笑しているうちに周りはどんどん大人になっていって、気がついたら孤独になって、そんな状況でも心と逆の言動をしてしまうイーニドの不器用さが自分と重なる

お前はそういうやつだって分かっ
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回復タイム(2023年製作の映画)

-

全然面白くなかったけど、向里裕香演技上手い、あざとく聞こえちゃいそうなセリフなのに、いやむしろ普通こういう言い方するかもとか思った

キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.2

不器用な男を役所広司にやらせたら天下一品。沖田映画のオフビートなコメディ感とすごく合ってる。

ミザリー(1990年製作の映画)

4.6

ヒステリック殺人鬼を見ると愛くるしく感じてしまう。やばいことしそうなアニーの顔でぶち上がった。聞き間違いか?ってくらいシームレスにやばい思想・習慣をセリフに入れ込んでくる。タイプライターに頭ぶつけると>>続きを読む