りさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

正欲(2023年製作の映画)

3.8

原作が結構好きなのでもしかしたら抑えめの点数になっているかも。

「これどうやって映画化するねん」と思っていた表現を映像ならではの方法で表現していたり、構成要素はほぼ同じなんだけど、コアな部分はそのま
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.0

名作を見たくなって鑑賞。超有名な陶芸のシーン、ラストシーン然り、ポストカードにしたくなるような美しいシーン盛りだくさん。陶芸のシーンどうやって思いついたんやろ、ちょっと変態的だよな…(褒めています)。>>続きを読む

まなみ100%(2023年製作の映画)

3.5

主人公が知り合いのクズ男(彼女未満が沢山いる男の子)に似ており、クズ男ぶりもリアルで「彼にもまなみちゃんがいたのかな…」と思いながら見ました。笑

演者の方がみんなすごくお上手で「こういう人、いたよな
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.8

万人が多分好きなわけではなさそうだけど、それでも今年見逃したくない映画だった。

設定がかなり複雑だけど斬新で面白い。どうやったらこんなの考えつくんだろう?というのと、私は「うる星やつら2 ビューティ
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.0

14歳。夏休み。99年。01年。ノストラダムス。インターネット掲示板。高尚なクラシック。売春。CDプレイヤー。ルーズソックス。

全てが90年代の終わりから00年代はじめの私の中でのイメージに合致して
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生理周期シスターズ(2020年製作の映画)

3.8

英語がわかったらもっと面白かったかも。生理にまつわるジョーク・言葉遊びが面白い。シスターズという発想も楽しかった。

インスタ彼氏(2019年製作の映画)

3.8

今っぽいし、テンポも良くて楽しい。普通に同性カップルが出てくるのもさすが。シムリウはこういう役似合うね…

実際にインスタグラマーの彼氏たちを知ってるからより一層面白かった。インスタメソッドは本当に参
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.8

美しいシーンが盛りだくさん。

・チチとモーリーのプールサイドのシーン
(フォン然り、女性の煙草のシーンイケてる)
・モーリーとアキン、チチと作家のシルエットで魅せるシーン
・ラストシーン(予想してた
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イート・ユア・ハート(2023年製作の映画)

3.8

「心を奪われてる」を物理的に表現する発想が面白いけど、それだけじゃない面白さで素敵だった。途中急足だったから30分くらいにもなりそうだけど、そうするとこのコンビに感情移入しすぎちゃうかな…想像するくら>>続きを読む

愛は盲目(2015年製作の映画)

3.8

浮気しようと思ったら彼氏が戻ってきた!彼氏は耳が聞こえないからうまく追い出せると思ったが………

いやはや予想もつかないオチ!素晴らしい短編だ!

ディカルブ小学校/ある小学校にて(2017年製作の映画)

3.5

一時期話題になった銃乱射事件について、実害を食い止めた女性の実話をもとにしたストーリー。

過剰な演出はなく淡々と進んでいくのがよかった。冒頭、自然に銃を持ち出す流れや最後に至るまで非常にリアルで、だ
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スロー・ウォレット(2016年製作の映画)

3.8

アホすぎて声出して笑ったwww日本のいわゆる「奢り奢られ問題」は全世界共通なんや…絵力も含めて秀逸なコメディ。

しかし今後、お会計するたびに思い出して笑いそうであかん。

感想として西部劇の早打ちと
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都合のいい関係(2019年製作の映画)

3.5

"都合のいい関係"というテーマから始まり、現代っぽい会話劇に繋がっていくショート作品ならではの面白さ。

もう一捻り欲しいけどまあ4分だから…会話が面白いというだけで満足かな!

アンロマンス・イン・ブルックリン(2017年製作の映画)

3.0

主役の方が脚本なんだね!しかし私はこういう、いつも恋愛をそばに置いときたいタイプの人間の気持ちマジでわからんから(というか恋愛モノに対して全体的に強感度が…低いのかもしれな…ウッ)ずっと「なんでや…」>>続きを読む

ミスタービスケット(2018年製作の映画)

3.8

友達から預かったペット、アレやったらどうする…?しかしいつの日もペットは可愛くて我らの相棒だね。動物好きならきっと好きな作品。ほっこり。

オペレーター(2015年製作の映画)

3.5

火災コールセンターに勤める女性の1コールを描いた作品。シンプルだが緊張感あふれる6分で、映像の力を感じる

人生に一度のひとめぼれ(2010年製作の映画)

3.8

なるほど〜〜〜〜〜

12分の中でときめいて、笑って、泣いた。
簡潔なのに綺麗な物語。タイトルが効いてる!

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

目を背けたくなるものほど、見つめなければならない問題なのだと感じた。

明治という舞台の作品はたくさんあれど、ほぼ描かれてこなかった関東大震災後の話。

今年一番映画館に行く足が重い映画だったが、実際
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

あー怖かった。笑

1998年にこんな映画ができたなんてびっくり。個人サイトというツール自体は古めかしいが、現実と虚構が入り混じり始めるきっかけは現代を生きる自分にとっても新鮮で面白くて——、

と言
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野球少女(2019年製作の映画)

3.5

韓国らしい派手な展開はないけれど、実力派俳優(主演はもちろん、ヨムヘラン氏、ユジェミョン氏など)の皆様がどっしりと演じており、女性が新たな挑戦をする際にぶつかる壁がリアルに描かれた物語だと思った。>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.5

見れてよかった映画だった!
「グレタがバービーを撮る!」「主演はマーゴットロビー!」というだけで事前の盛り上がりも高まっていたけど、その期待に応える作品だった。

でも一方で、渋谷の劇場で見ながら「こ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

時系列の組み替え、映像、セリフ、演者の表情、音楽。きらめく一瞬の連なり。ことばじゃ語れない映画の楽しさが詰まってる。

再上映で映画館で見たらオープニングで脳みそ沸騰しそうになっちゃった。

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.5

5分間のショートストーリーだけど、満足度高い。

会話の妙やタイムトラベルの解釈など楽しめる。

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.0

歴史に翻弄される芸能と人生。3時間があっという間に感じる、煌びやかで美しく、そして切ない物語だった。

まあしかし…………なんといってもさ、もう軽く1億人以上が思ってると思うけど、レスリーチャンがとん
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

良いSFを見ると人間のイマジネーションに感動させられる。

ただし、侵略者ものとして見るには少々おとなしい作品かも。ただもっと静かにこちらに語りかけてくるような映画でした。

映画というフォーマットで
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

物語の面白さは葛藤にあり、というならば、この物語は秀作と言わざるを得ない…

ネフリ配信終了前に滑り込みで見た。戦争中、捕虜収容所の中で、国籍や立場を超えてタップダンスに夢中になる人々のお話を描いてる
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

岩井俊二映画祭にて鑑賞。

可愛くて(映像がさすがに素敵だし、全てのキャラが…だめなんだけど愛おしい)楽しくて(ストーリーも楽しい)大好きな映画になった。

黒木華さんはもちろん、綾野剛さん、そしてc
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

宮崎駿、80超えてこんなみずみずしくて野心的な作品つくるのすげーな…

そのいのちが作り出すクリエイティブの眩さに目が潰れるかと思った。

あらゆるところに「ああ、このアニメーションに育てられてきたよ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

掃除しながら見た。何も考えずに見れる映画だけど、何か考え出すと実際にある差別に思いを馳せて「ネタにしてる場合なのか…」と思い始めてしまうので注意。

Twitterでありそうなあるあるローカルネタが詰
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.8

まあ前半なのでね、この点数にしといた。大好きなこのシリーズ。意外と話忘れてたから予習していけばよかったw

まあ〜〜、とにかくまずは前作を超えてさらに派手にカマしてる映像表現ですよね。テイストの違う映
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

久々に見た。これは高校生活から距離が生まれれば生まれるほど面白い気がした。あの頃の「あるある」が詰まっているので。

小説と同じく、とにかくストーリーラインよりも各人の心理描写が描かれているけど、それ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

居心地が悪くて、私の記憶から仄暗い過去を引きずり出して思い出させた作品だった。

あまりにもミニマムな設定とセリフ。映像と文脈が語りかけてくる、素晴らしい映画体験だった。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

"万引き家族"というタイトルが秀逸。

家族って、無条件のつながりだから、暖かくて苦しい。これは全ての家族モノの根底にある感情のように思っているんだけど、その気持ちに対して強烈な変化球のカタルシスを投
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

not for meでした。

なんか、社会問題の大盤振る舞いなのはいいのだけど、時々ショッピングモールとかに入っている、寿司もうどんも揚げ物もケーキも食べれる店、みたいな…「まあ食べれるし楽しいけど
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お葬式(1984年製作の映画)

3.5

まさかお葬式を映画にするなんて。

と思いつつ、人の死を見送る儀式の中に「生きること」「死ぬこと」がウエットになりすぎず、描かれていて良かった。最近お葬式やったけど、こんな感じだよね。

小林薫さんや
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スーパーの女(1996年製作の映画)

4.5

お仕事ドラマが好きな皆様は是非見てほしい映画。私も大好きな映画の一つ。

スーパーを舞台にした映画って、つまらなさそうだけど「主婦が少しでもいい暮らしを求めて集う場所」としてこんなに面白い映画を作っち
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