陰陽さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

デンマークの息子(2019年製作の映画)

3.8

デンマークを舞台にした移民問題。
ザカリアはイラク系移民。父をシリアで亡くし、デンマークに亡命。劇中で描かれる通り、残された母と弟との絆は深い。
移民によるテロ行為などにより、デンマーク国民からは懸念
>>続きを読む

召使(1963年製作の映画)

3.5

見る前からなんだか予想できた気でいたのだが、妹ヴェラが出現したあたりからの、バレットの若干狂気じみた感じと、ヴェラとトニーの関係がわけわからんアクセントになってきて、最初抱いてた気持ちがぐちゃぐちゃに>>続きを読む

消えない罪(2021年製作の映画)

4.0

脚本が面白すぎる。
終始身勝手な主人公が妹に会いたがる感じが、突っかかる。どんだけの人巻き添えにしてるんだよって思いながら鑑賞してだけど、養子父、母と会談したあたりから、食い入るように見てしまい、そっ
>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

4.0

見る前の印象と違いすぎた、ベトナム戦争による後遺症の描き方の角度が絶妙すぎて、アクションメインっていう自分の中にあったイメージが、壊された。ベトナム戦前にいた男たちと、その世界を知らぬ人達の対比、もち>>続きを読む

ワイルドバンチ(1969年製作の映画)

3.6

別にずっと感情が高ぶる訳ではない、退屈に思うことだってある。けれども、結局ラストを見たいが為にこの映画を見たっていうモチベーション。これは個人的な意見。
そいつを助けて、自分に利益があるのか。自業自得
>>続きを読む

愛のように感じた(2013年製作の映画)

3.5

今の自分が自分自身を振り返ったり、もしくは他人でもいいのだが、14歳割と好奇心旺盛目の人間は大人からするとみんな痛々しい。でも、それって仕方のないこと、けど、その時後先考えず行動したことによって、人生>>続きを読む

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

3.8

バチバチにセリフ?マークシーン随所に登場してくきたりするけど、「核が最大の敵」みたいなセリフをデンゼル・ワシントンさんが唱えてたけど、あそこ結構痺れたな。めっちゃ身体鍛えてるのに人に手加えないあたりも>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

規模がデカい感染力強め、私の周りはみんな見てきた、見たで、などなどほぼ全員見てるっていう、自分だけジブリウィルスにかかってないという悲惨な状況でもないのだが、自分から飛び込んで行ったのだが、あんな大人>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.8

イーストウッドとモーガン・フリーマンがいるボクシングジムって激渋カッケェな。
相棒ってわけではないんだが、お互いの人間性は相当バランス取れてると思う。
今まで見たボクシング映画の中では、一番試合の演出
>>続きを読む

ブリット(1968年製作の映画)

3.9

冒頭のシーンポップとダークが入り混じってて、見たことない感覚だった。
お待ちかねの醍醐味がいつくるのかくるのか待ってたけど、スティーブ・マックイーンがとにかくカッケェ。その中で登場する醍醐味カーチェイ
>>続きを読む

ラビッド・ドッグス(1974年製作の映画)

4.0

人質ムービー、犯人集団めっちゃ博士のこと崇拝してたけど、バックグラウンドめっちゃ気になる。
女、子供関係なく、人質にしてってお前らの命より俺らの命の方が大事だニュアンスめっちゃかましてたけど、少々人間
>>続きを読む

第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

3.9

劣悪な環境って感じでもなく、ドイツ側の監修ともうまくやってるアメリカ兵たち、ある程度縛られてる中で、その中で楽しみや娯楽を見つけ出していく様は、幼児のようだったな。でも、敵っていう事実は変わらない訳で>>続きを読む

大いなる自由(2021年製作の映画)

3.9

関係性に名をつけるとするならば、友情。その友情という関係性の中で唯一満たせない欲、それは性欲。でも、全ての欲を満たせる友情は存在するのか、その関係は友情ではなくなるのか、愛情と友情の差は果てしないよう>>続きを読む

セルラー(2004年製作の映画)

3.8

垢抜けてるのか抜けてないのかわからん、クリス・エヴァンス出てる。オープニングの胸毛インパクト絶大。
テンポ重視だから、どう考えてもはしょってたり、物理的におかしいシーンあるけど、そんなの関係ねぇ。
>>続きを読む

サラの鍵(2010年製作の映画)

3.8

サラの人生が、2時間ずっと画面に映し出される訳ではないが、彼女の生い立ち、経験は限られている時間の中で衝撃的なインパクトだった。少女から、1人の大人になるまで、そして…。サラは後世に何かを残そうとした>>続きを読む

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

3.6

セクシーな媒体より8倍増しでセクシーを表現できるブライアン・デ・パルマ。ヒッチコックが好きな自分からすると必然的に彼の作品は好きなれるわけで、全部を見てるわけではないのだが、彼の作品は最悪でも可もなく>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.8

常に問題があるのが、映画というものだが、個人的になにかジレンマや人には言い難いことをたくさん抱えてる役多めなメリル・ストリープ。超絶美人なのか、はたまた違うのかも曖昧な印象だったが、この映画の中の男た>>続きを読む

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

3.3

感情に遊び心がないのか、ひねくれ者なのかっていう、自分に対しての錯覚に陥った。
わからん、わからなすぎる。何回も見直したら、歯応え満載で旨みが出てくるんかな、でももう一回見ようとは今の時点では木っ端微
>>続きを読む

フィラデルフィア(1993年製作の映画)

3.6

得たいの知れぬものっていう感覚はどこか、恐怖感や近寄りがたい気持ちになるのは理解できるな、新たなウイルスが発見されるたびにそういった感覚が繰り返される訳で、的確な情報を得なければ向き合い方が変わってし>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

-

バカ体調悪い中見に行ったのだが、字幕じゃなくて吹替にして正解だった。
キャラクターも情報量も多い中で、字幕だったらと思うとゾッとするな。体調悪かったですし。
1見ないでも、楽しめるっていう感覚もあった
>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.4

久しぶりのヒッチコック作品なのだが、白黒イメージが強すぎて、なんか変な違和感覚えてしまった。
こんだけ、多くの作品を作っていたら人それぞれ刺さる作品と、刺さらない作品があると思うのだが、割と今回は後者
>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.9

現代を舞台にしても、描けたであろう作品を69年という差別的考えが根強く残る時代にしたことにはとても意味があると思う。劣悪な環境で育ち1人誰もが訪れることないところで生きてきた、「湿地の娘」普通と違う、>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.7

売れない若者脚本家が、ひょんなことからサイレント映画時代の大女優豪邸宅に迷い込み、お金やお世話をしてもらうハイクオリティーママ活映画。
とはいえ、一時代を築いた大女優が世間から煙たがられている事を気づ
>>続きを読む

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

-

去年マリエンバートでじゃなくて、12年前マリエンバートでとかだったら、ヒロインが想い出せない心理に納得できるのだが、しかし、去年の異性と過ごした体験を想い返せないってことはつまりそういうこと。この映画>>続きを読む

拳銃魔(1949年製作の映画)

3.6

誰かとの出会いによって、人生の行く先は良い方向にも、悪い方向にも向かっていく、そこに恋愛感という大きなギフトがあると尚更人生感の変化というのは計り知れないものになってしまう、まあそれが恋愛の恐ろしいと>>続きを読む

マイ・ブラザー(2009年製作の映画)

3.9

元を辿ればリメイク元の「ある愛の風景から」この作品に出会うわけなのだが、画角に映る面々は見る前から豪華だなと思っていた、いざトビー・マグワイアとジェイク・ギレンホールが並ぶと、前者はやはりピーター・パ>>続きを読む

ゆりかごを揺らす手(1991年製作の映画)

3.6

いや臭すぎだろっていうシーン、何個もあったし、マザーがベビーシッターにストーレートかました時もあり得ないくらいベビーシッター(人)が吹っ飛んでたり、内容はヘビーシッターだけどおもろくないシーンでも、思>>続きを読む

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

4.3

終始見るに耐えなく、受け取った感情が飲み込めないまま時間が流れていった。物語自体の終わりが何故だか光が見えたように作られているが、この物語の流れから読み取るとある意味胸が締め付けられる終わり方が相当で>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.8

自然体すぎてしっとりしっとり、湿度めっちゃ高かった…。もちろん地元コロンバスじゃないんだけど、街や、部屋、裏道、建物が随所に写しだされて、地元コロンバスじゃないのにコロンバスに帰りたくなるというか訳の>>続きを読む

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

4.0

最初の印象で見るのをやめようか迷ったが、後々冒頭シーンの流れが掴めてくる。
同じ1日を永遠にループするマークとマーガレット、この1日が永遠に続けばいいのにとか、時間が止まれば歳もとらないしなど、そんな
>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

カトリック、プロテスタントなどの宗教知識がほぼ皆無に近い僕にとっては、彼女たちのバックグラウンドがすんなり受け入れられるわけではないのだが、打って変わって当てはまったり自分に投影できる事柄もある。それ>>続きを読む

M(1931年製作の映画)

3.7

幼女連続誘拐殺人事件。市民たちが怯えている中で、あっさり犯人が出てくる感じは今に通ずる様々な作品にある形、しかもこの当時から犯人役のキャラが見た目から際立っていて、自分の抑えきれない犯罪衝動を熱弁する>>続きを読む

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)

3.9

生きていく上でのモチベーション、目を向ける方向は人それぞれで様々だ。
肌の色、性別は誰かが決めたり、自分でチョイスしたわけではない。けれども、人種によってのカーストや社会のあり方は誰かが決めた。若者た
>>続きを読む

拳銃貸します(1942年製作の映画)

4.3

モノクロだからこそ、表現できることがある。手玉に取られている女性と主人公の犯人が電話BOXという小さな空間にもいるにも関わらず、漆黒の黒みが意識していない奥行きを作る。
80分間が永遠にザ・ベストな時
>>続きを読む