陰陽さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

逢びき(1945年製作の映画)

3.6

別れ、現在、思い出、現在。物語の進み方が今見ても斬新で新しいな、ホームにそびえるカフェめちゃんこいい。電車が来るまでのほんの数分、その数分のためにコーヒーを頼む。ゆっくりしてる人もいれば、時間がない人>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.0

緒形兼の極悪っぷりも堪らんのだが、倍賞美津子の色気に対応し続ける、三國連太郎の神技っぷりと、神を信じ続ける意志の強さに参りましたをつけたい、78日間の逃亡劇ドラマ説明もなく、時系列行き来したり、カット>>続きを読む

さよなら。いつかわかること(2007年製作の映画)

3.8

厳格な父親なんだけど、娘2人もめっちゃビビってる訳じゃないし、ちょい舐めてんじゃないかっていう絶妙な親子関係。それはどこか絶妙な大人気なさを持つ父を娘が受け入れているのかな…
特に長女は、どこか世界を
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

人の生命を委ねられるという極限状態に陥った、12人。
有罪か無罪の結論を出すのではなく、焦点は少しでも有罪に疑問がある場合は、not
guilty。この1番大事であるにもかかわらず、1番忘れちゃうと
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

4.2

透き通るような青を基調とした、安価なジャケットにそそられ鑑賞すると何という事でしょう。あれだけ薄いと思われてたものがこんなにも深いことになっています。
ある程度の信頼と実績を誇る韓国ラブコメ。裏切られ
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.6

これぞまさしくパイオニア!と叫びたいところだが、パイオニアと同じ時系列で生きてきたわけでもない僕が一丁前にパイオニアなんてほざけられる訳ではない、時代時代事にある衝撃、そこを体感するというのは中々難し>>続きを読む

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.6

小泉今日子のような嫁さんが欲しいのと、香川照之みたいな親父には絶対になりたくないどんな理由があろうとも、子供に暴力を振るう親父は許せん。
頭ごなしに、子供を否定するアホ親父。お前は本当に本当にアホだ、
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ウォルター少年と、夏の休日(2003年製作の映画)

4.0

色々な噂や伝説をもつ2人組じいちゃん兄弟の家に数日間住むことになった、ウォルター少年。毎度毎度少年が、とてつもない経験や感情に駆られる作品を見ると、羨ましがってしまうのは隠す必要もない。
マイケル・ケ
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バウンス ko GALS(1997年製作の映画)

3.9

90年代後半の渋谷を見た!!
ただただそれだけで見応え満載感。ここよく通る道だとか、26年前はこんなだったんだ、昔々でもあるまいし、ほぼ変わらないのだが、ルーズソックス高校生やら、物語の中枢にある援助
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.4

終始母親に腹が立つ、感情移入しすぎてしまった。いわゆる僕はアホかもしれない
子供の存在無しにしては前に進むことができない母親、もはや所有物となり、完全いっちゃってる行動の連鎖には呆れしか生れんし、ただ
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黙秘(1995年製作の映画)

4.1

キャシー・ベイツ×スティーヴン・キングが続いた週だった。結論でいうとハズレなしのジミー大西。
舞台がメイン州だから、街並みがイギリス風味ぷんぷんで独特。画面もずっと暗いしなんか青い。個人的にめっちゃこ
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.0

本当に何回見てもおもろいんであろうこの映画は、初見の時には感じ取れなかった、いやソニーやん。ソニーが小説家なのがギャッピングすぎる。
結構テキトーな感じで、アニー宅に連れてかれるのテキパキしててめっち
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アザーズ(2001年製作の映画)

3.3

怪しき使い3人で広告されていた、3人が以外とすんなり登場してきて、これってどんな感じ?ってなってしもうた、3人のキャラクターもめっちゃ見応えある感じでもないからね、まあまあ話が進んでってオチに差し掛か>>続きを読む

幻の光(1995年製作の映画)

3.9

深夜1時に見始める映画ではないのかも知れないんですけど、眠気も全くおきずみれたのにも関わらず本当に幻の光だった。
夫の自殺と祖母の失踪。作品全体がずっと何かベールに包まれてる。田舎の屋根付きのバス停そ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

エマ・ストーン共に過ごした記憶はスーパーパッド童貞ウォーズ→アメイジングスパイダーマン→飛んで飛んで今作な為、彼女が女優として駆け上がる過程を追えてるわけでもなく、3/2変態要素込み映画になってしまっ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

5年ぶりにアキ様がメガホンを取った作品は相当食い付く要素満載なのだが、21世紀以降の彼の作品を鑑賞した事ない僕にとっては実質セカンド童貞。けど、説得力は無いが本当にほんとうアキ・カウリスマキが大好きな>>続きを読む

反撥(1964年製作の映画)

4.4

社会的感覚から接する女性の返答や反応は全てが不発に終わり、あの女は一体なんなんだ、どうやったらあの女性を振り向かす事ができるのか、そんな女性が帰路につき全てのプライバシーが保護される自宅での過ごし方へ>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.2

確実に連続ドラマにしても面白いであろう、作品を映画として仕上げた挙句めちゃくちゃ置いてきぼりにされそうな感もある、数年前に見た時は自分は確実に理解してなかったであろう、何故なら今回も全てを紐解けたわけ>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.9

2つの時系列が同時進行してく、双方に時系列も時系列してって、どっちが過去か未来かもわからんし、序盤から釣られる伏線が合致しなかった時は完全お手上げの先読みできんこれは一体どうなっちまうんだ。そしてアル>>続きを読む

テキサス・チェーンソー ビギニング(2006年製作の映画)

3.8

見出しの映像の質感からして、見るのやめようかと思ったが、完全見応えドリーマーを徐々に感じてしまってやられちまった。
悪魔のいけにえを再度鑑賞したい気持ちに駆られたとのと同時にけれども、この狂気じみたグ
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.2

香港映画って最強なのかもしれんと、思い知らされた中学2年生の自分と今の自分は違う事はないと再確認できたと同時に、臭い演出は嫌いじゃないとも改めて再確認できた、シェイシェイ〜🎵と鑑賞後も耳に残る、ラブソ>>続きを読む

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.7

完全主導権握られてる夫が、意を決して行う殺人計画。成功したはずの、殺害なのだが、死んだはずの嫁がまだ主導権握ってくるっていう無限地獄。
思い返すとあいつはいつもビビらせてくる冗談ばかり言ってきた、え?
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.9

本気で40年代にとられた映画を見てる気分だった、だからこそ一瞬のカラー映像は幻にさえ思える。
カラーじゃないからとかじゃなくて、最初から最後までデニーロがデニーロじゃない気もしたし、その中で垣間見える
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.9

ありえんくらい、画面に見入ってしまったり、自分が映画を見ている事を忘れてしまうくらいの衝撃だった。原作が生き残りの黒人で尚且つ字が書けるというのが唯一無二の存在だったこともあり、ここまで忠実に描けたの>>続きを読む

同級生(1998年製作の映画)

4.0

全てを美しく描かない辺りが凄い心惹かれたな、うまくいくのは映画だけだもんな。そうジョンお前が何でベンチ座ってんねん、お前からスティーブンのところ行けや!!
愛は盲目で、愛し合う事は許しあう事だったり、
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

ウォンビンにめっちゃ似てるなと思ってたら、ウォンビンだったのがまず笑う。
殺人の追憶大好きから始まった韓国映画大好き物語、ポン・ジュノは笑って良いのか笑っちゃいけないのかわからん掴みどころがない品を提
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複製された男(2013年製作の映画)

3.9

ガチガチに本心まで何を言いたいのかはわからんのだが、個人的には結構好き。
La Double Vie de Véroniqueを彷彿とさせるセピア調な色合い、ジェイクギレンホールちゃん達はベロニカちゃ
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.8

実は会うのは2回目なんだぞスコーピオン、一回目は睡魔にやられ冒頭の水に浮かぶ死体から飛んで飛んで目覚めた頃には、きったねぇ水に男が浮かんでたぞ、なんか話終わってたぞ
得体の知れない者が世間を恐怖におと
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.9

裏を返せば愛満載の映画なのだか、この裏の返し方が絶妙におもしろいいい。
若かりし頃は、ヘマするもんとは言えどアホバカティーンエイジャーなのか知らんがカップルがアホすぎて今すぐ画面のなかに入って、説教か
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

4.0

毎度毎度周りに流されずに見るのは結構難しい、下馬評とやらはチラついてる訳でそういうのを求めてるからこそ、こういうアプリケーションを使用してるわけで…
けれども、フォーリング・ダウンとやらにはメチャクチ
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.0

一見めちゃんこ芸術に見えるジャケットも、冷静にやばいやろこれ。作品を覗くともっともっとこのジャケットの意味が刺さってくる。
黒人差別を題材にした作品は多数あり、触れてきたが、仮に予備知識があったとして
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

3.8

普通に退屈な映画って、みてて他のこと考えたりしてる場合が多い、この映画も割と映画と関係なこと頭にちょくちょく思い浮かびながら見ていたのだが、クラブの舞台で踊り子達が踊るシーンとかで、戻ってこい、戻って>>続きを読む

三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.8

タイトルからして、君絶対いい人だよね。
戦後からまだ2年しか経っていない、アメリカ。日本と比べてると、敗者と勝者でこんだけの差が生まれるんだなと痛感しつつも、
クリスマスってなんぞやと、宗教感覚が出だ
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.7

クリスマス映画の神を見るにあたって、やはりクリスマスシーズンに見ようと思い温めておいたこの作品。無事今年もクリスマスを迎えることができたので、鑑賞することができた。大傑作を見るにあたって予備知識をいや>>続きを読む