ラランさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ララン

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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.7

夢のジャズピアニストの第一歩を前に死んでしまった主人公が、生き返るために奮闘するお話。

生きる意味や目的をついつい考えてしまうけど、そんなことにとらわれなくても、自分が目指す自分になれなくても、周り
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

聴覚を失ったドラマーが主人公。

メタルバンドのお話かと思ってたら違った。
主人公はある日聴覚を失うんだけど、その彼の聴覚を疑似体験できる作品。

失ったものの象徴である聴覚さえ取り戻せば全て元に戻る
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少年の君(2019年製作の映画)

3.6

今日本でも話題のいじめを題材に、格差社会や学歴社会を扱う作品。

進学校に通う主人公はある事からいじめのターゲットになってしまう。
受験日まで彼女は耐え忍べるのか、逃げ切れるのか。

家庭環境や受験ス
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

娘を嫁にやる父親の心情を描いた作品。

年頃の娘をもつ父親が主人公。
恩師の娘が結婚せずに家に残ったことと恩師のその後悔を知り、まだ早いと考えていた娘の結婚を真剣に考えはじめるという内容。

すごく良
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シチズンフォー スノーデンの暴露(2014年製作の映画)

3.5

スノーデン事件のドキュメント作品。
アメリカが自国民や世界の情報を秘密裏に収集監視しているということを告発され世界で話題になった事件で、彼が告発にむけてインタビューを受ける映像や実際のニュース映像をま
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.7

スノーデン事件を扱った作品。
面白かった。

元々軍人だった彼がCIAやNASになった経緯から、その業務内容、倫理観との葛藤、告発を決断するまでの流れと、告発のためジャーナリストと接触する場面から、ア
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.5

映像がとにかく美しい。
動く絵画を見ているような錯覚がおきる。

撮影には当時の光を再現するため、蝋燭の光を使ったそう。
また蝋燭の火で撮影できる機材をNASAから取り寄せたとか!
画面のあのなんとも
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.4

「たとえ犠牲を払っても手に入れたい、人生にはそういうものがあるのよ。私もなりたいの、そういう価値があるものに。」

アフリカのケニアに移住した主人公は、婚約者の提案でコーヒー農園をはじめる。
当初は打
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藍色夏恋(2002年製作の映画)

3.5

瑞々しい。
学生の頃の夏が蘇るよう。

それぞれの恋心が交差する青春恋愛映画。
親友の好きな人への調査を頼まれた主人公だったが、彼は主人公に恋をしてしまうという内容。

主人公の気の遣い方だったり、彼
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シマロン(1931年製作の映画)

3.0

1889〜1929年。
アメリカ開拓の歴史をひと組の夫婦を通して語る作品。
簡単に開拓の流れがわかる。

冒頭のシーンに開拓期の土地取得場面がある。
オクラホマ州ではレースで土地獲得していたそう。
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.5

「安全策をとってたら前になんか進めない。」

若くして亡くなった天才デザイナー、アレキサンダーマックイーンのドキュメンタリー。

◇アレクサンダー・マックイーン
Alexander McQUEEN創設
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トム・ジョーンズの華麗な冒険(1963年製作の映画)

3.1

幻の映画がU-NEXTで配信スタートしました!

アカデミー賞作品賞なのに、DVD販売終了、配信なし、レンタルもほぼ見つからない、中古はプレミア価格1万超という本作。
まさかのU-NEXTで観ることが
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.6

「Don't think! Feel!」
考えるな!感じろ!

有名な「考えるな感じろ」の後に続く言葉が、結構考えさせるいい言葉ですね。
(月=目的、指=手段)

ブルースリーの肉体がキレキレ、動きも
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戦艦バウンティ号の叛乱(1935年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

18世紀末にイギリスで起きたバウンティ号での艦長に対する反乱事件を元にした作品。
横暴な艦長の振る舞いは、次第に船員たちは不満を募らせていく。

新たな島に辿り着いた叛乱側の子孫は今でもその島にいると
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ハムレット(1948年製作の映画)

3.2

主人公のハムレットはもっと中性的で線の細いイメージだったのですが、私は大人だから気にしないです(訳:最後まで不満でした)笑

セリフはもとより、シーンが絵画の題材になるなど有名な『ハムレット』。
父が
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80日間世界一周(1956年製作の映画)

3.4

異国情緒をのんびり味わえる映画。
海外がまだ遠い時代だったから、それぞれの国の特色がしっかりあって面白かった。

今は交通機関も情報も物流も発展して国の特色が薄れ、国の中心は似たり寄ったりの街並みなの
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わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

3.3

炭鉱の町にある一家を末っ子目線でとらえた作品。
炭鉱に勢いがあった時期から次第に陰りがみえて雇用状況は悪化、次第に家族も1人2人と家を離れていく。

当時炭鉱夫の扱いが世間的に単純労働として認識されて
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.7

シリア内戦で、2017年末に事実上壊滅したIS。
彼等が拠点として占領した都市ラッカ。
当時のISによる広報とはかけ離れた血塗れのラッカの実情を伝える為、立ち上がった匿名の市民ジャーナリスト集団RBS
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ファッションが教えてくれること(2009年製作の映画)

3.7

アメリカ女性の10人に1人が読む雑誌VOGUE。
編集長アナ・ウィンター。
ファッション界に多大な影響力を与える彼女のドキュメンタリー。
本作は、ファッション業界の新年と言える9月号VOGUEの締切ま
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.4

たまたま麻薬取引の失敗現場に居合わせて大金をせしめた男が、殺し屋から狙われるお話。

殺し屋がこわかったー。
ずっと緊迫感。
見た目に演技に殺し方の演出まで、殺し屋の異常さがとても際立っていた。
一般
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スペシャリスト 自覚なき殺戮者(1999年製作の映画)

3.4

アイヒマン裁判のドキュメンタリー。
ハンナ・アーレント『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』を踏まえて編集。

上から命令されたから業務として行っただけ、責任は私にはない。
これがアイ
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アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015年製作の映画)

3.3

アイヒマン裁判の撮影実現の裏側を、当時の実際の裁判映像をまじえた実話をもとにした作品。
歴史的裁判を撮影したテレビマン達のドラマ。

1961年4月11日に始まった裁判は世界から注目され、37ヵ国で放
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.4

庵野監督によるゴジラ。
未知の生物ゴジラにどうやって国が立ち向かうかというお話。

NHK『プロフェッショナル仕事の流儀〜庵野秀明スペシャル〜』の影響を受けて鑑賞。
構図に展開にBGMも、すごくエヴァ
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顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

3.7

「非ナチスは終わった」
「今この国が求めているのは体裁の良さだけなんだ」

アウシュヴィッツ裁判に至るまでを映画化。
1958年ドイツ。
当時"非ナチスは終わったんだ"という風潮の中、アウシュヴィッツ
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.4

ローマ帝国で将軍として活躍した主人公が、皇帝の座を巡った争いに巻き込まれて家族も地位も自由も失い剣闘士となってしまうお話。

主人公は架空の人物。
マルクス・アウレリウス帝が父。
コンモドゥス帝が息子
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わが命つきるとも(1966年製作の映画)

3.3

イギリス国王ヘンリー8世が離婚成立するため、キリスト教の信仰心をすてて同意することを求められたトマス・モアの生き様。
タイトルの通り、彼は決して信念を曲げずにあらゆるものを犠牲にしていく。

◇トマス
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

3.4

ロシア系移民の青年達が結婚式を迎えるところから映画はスタートする。
彼等はベトナム戦争への出兵が決まっていた。

彼等はベトナム戦争で捕虜として捕まってしまう。
そこでの極限の体験は有名。

ベトナム
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.7

クリムト作「黄金のアデーレ」の実話を元にした作品。
正式名称: 「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」

ナチスによって没収された「黄金のアデーレ」は叔母を描いたものだった。
絵画を取り戻すため、マ
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クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(2018年製作の映画)

3.6

ウィーンの華々しい時代に生まれた精神分析や音楽も交えて、クリムトとシーレを紐解いていく。
クリムトは金を使った絵画が特徴の画家、シーレはクリムトの弟子で退廃的な画風が特徴、当時の芸術家の生活を垣間見れ
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世界一美しいボルドーの秘密(2013年製作の映画)

3.7

ボルドーワインの歴史と投資商品としての側面、中国との関係についてのドキュメンタリー。
歴史や経済、人間心理が絡んで面白かった!

前半は、ボルドーのブドウ畑とその歴史、テロワールの素晴らしさ、ワインへ
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Somm(2012年製作の映画)

3.5

『Somm (ソム)』:ワインソムリエの略

マスターソムリエはソムリエの最高称号。
40年間で取得できた人数は世界で僅か170人。
そのマスターソムリエを目指す受験生のラスト3週間を追うドキュメンタ
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ウスケボーイズ(2018年製作の映画)

3.5

「失敗はみんなで共有して進んでいく。人生を無駄にしないために」

世界の認めた日本ワイン『桔梗ヶ原メルロー』を造った麻井宇介さんに影響を受けた若手が、模索しながら日本ワインを造り上げていく実話を元にし
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我が道を往く(1944年製作の映画)

3.3

赤字で経営困難に陥った古い教会。
そこに赴任したのは若き神父。
彼は司教より教会再建を託されていた。

ある日は家出少女が、ある時は街の不良少年たちが、そして老神父さえも、彼の柔軟な対応と発想で教会も
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建築学概論(2012年製作の映画)

3.4

建築士として働く主人公の元に客として依頼に来たのは、学生時代の初恋の人だったというお話。

恋愛のコミュニケーションって結局推し量るだけではダメで、本人に言葉で意思を確認しないといけないんだなってこう
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ブロードウェイ・メロディー(1929年製作の映画)

2.9

田舎から出てきたピアニストと2人のダンサー姉妹。
3人で憧れのブロードウェイを目指すお話。

妹の方が評価されちゃったり、恋愛でうつつを抜かしちゃったり、ブロードウェイの輝かしい世界にあてられて次第に
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恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)

3.1

シェイクスピアが『ロミオとジュリエット』を生み出す過程には、ひとりの令嬢との禁じられた恋があったというお話。

アカデミー賞では、スキャンダルで話題の映画プロデューサーワインスタインが大規模なプロデュ
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