強いさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

田園に死す(1974年製作の映画)

4.7

寺山修司の伝説のカルト。
「親」に囚われた男が何度も人生を作り直そうとする。記憶は美化され、美化しているのだと気付く度に時計を逆に走らせたくなる。
どれだけ抗っても、過ぎてしまった事は、何一つ変わらな
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.6

やっと見れたぞ!アートさん2!
序盤からフルスロットルのアートさん。
顔はお洗濯しないんだね~と思ったらちゃんと綺麗になっていました。よくその血が落ちたわね、洗剤を教えてください。
突如イマジナリーア
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.4

心を磨り減らしながら仕事をこなし、自己中な他人に嫌気が差し、敷地にウンコをされ、空き巣に入られて、警察にも見離され、信頼できると思った人間には「もっと辛い人は沢山いる」だなんて言われもう全部キツくて泣>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.4

テレビシリーズから16年振りだそうで。
あの頃の志木那島の皆さんが久しぶりに集まっていた。なんか懐かしい気持ちになりました。

それにしてもこれは現実あるあるでもあるのだけど、爺さん達のバグによる変化
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約束のネバーランド(2020年製作の映画)

1.9

正月の地上波撮り溜め消化。

原作がとっても好き。邦画で2時間やろうっつーのが無理あるのでは。
しかしこれ前にも一度見ている。見ているけれどすっかり忘れていた。いや厳密には覚えていたけれど、語る程のも
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.5

劇団ひとり原作、監督、出演、そして大泉洋主演の残念中年タイムトラベル奇術ショー。

惨めな人生の惨めすぎるタイミングに落ちた雷と共に行き着いた先は、自分が産まれる前の両親の元。
惨めに野垂れ死んだ父親
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テリファー(2016年製作の映画)

3.8

最悪ピエロことアートさんの顔芸が光るハロウィーンゴアホラー!

なんといっても、開始10分足らずで訪れる絶妙な胸射ちオモロ顔。
なんだか知らんピエロが友達の背後で急に真顔から道化コメディ顔へのオモロ変
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.1

明けましておめでとうございます!!
やっちゃえ、NISSAN!!

なんだか不穏幕開けの2024年ですが、やはり新年一発目は景気の良さそうなのが見たいな、ということで以前から観たかったグランツーリスモ
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リリー・グレイス 魔女に囚われた男(2015年製作の映画)

1.4

なんだこの出来損ないのBLみたいな映画は。

ずっと会っていない父が死に、後片付けにきたロニー。そして川辺で自己紹介の練習をする謎の坊主、ジェイク。
実はロニーが拾ったカバンはジェイクが隠した盗品で、
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ムカデ人間3(2014年製作の映画)

2.9

ファッキンファッキンニー!ファッキンファッキンファッキンニー!

なんとみんな大好き1の博士と、2のデブが糞のバディを組んでいる。ギャグに全振りしたうるっせ~狂人と、例のデブはやっぱり今回もやってみた
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.7

Talk to me. Let you in.
超呪物自業自得トリップホラー!
斬新でハイパワーで、だけど既視感あるのは何でかなぁって考えたがSNSでよくみる恐れ知らず気取りの若者が炎上している姿の極
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ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

3.8

横浜は伊勢佐木町で“メリーさん”と呼ばれた伝説の娼婦。
ある時は香水を見つめ、ある時はエレベーターガールのように、ある時は別れを惜しみ抱き合う姿を目撃され、ある時は腫れ物や病原菌扱い、ある時は「哀れ」
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.8

人生一つのゆっくりとした「自決」へ向かう愛の物語。
北野武×久石譲のタッグはやはり凄い。
「キタノブルー」と呼ばれる美しい様々な青、画面越しに伝わる風、温度。ゆっくりと死に向かっていく穏やかなる自決の
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.4

家族で楽しい休暇を過ごすつもりが不穏と不穏と不穏で包まれていくパニックホラー。
得体の知れない“何か”が迫っている緊迫感はなかなか。まるでノアの方舟、週末やないの、終末なの。
しっかりオチなくても良い
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マー ―サイコパスの狂気の地下室―(2019年製作の映画)

3.6

知らんババアの地下室でパーティーしちゃ絶対ダメ映画。
未成年で酒も買えないバカ若者たちが、どんちゃん騒ぎがしたいが為に偶然知り合った都合の良い変なおばさン家に入り浸り始まる、いい加減にしてくれパニック
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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

3.8

シリーズ初期から愛し憎み愛してきたほんとにあった!呪いのビデオシリーズの目出度い100回記念劇場版。

呪ビとの歴史を語ればとても長くなる。
それこそ駅前TSUTAYAさんで僕はビートルズを聞いたセッ
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#マンホール(2023年製作の映画)

1.9

たらふく酒を飲んだ結婚式前日、マンホールに落っこちて目を覚ます新郎のワンシチュエーションミステリー。

もう序盤から頭の悪い選択をし続ける主人公にイライラしっぱなし。電話をかける所そこじゃなくない?電
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.3

超絶ナルシズムに喰われて名刺バトルで敗けた瞬間に堪忍袋の緒が切れるアメリカンサイコパスの殺人劇。
名刺遊戯王、全裸チェーンソーおじさん、セックスマッチョセルフィ―、ロケンロー!(字幕:絶好調!)……と
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グレタ GRETA(2018年製作の映画)

3.4

ひょんなことから付きまとい勘違いババアが母さん面してくる超ド級ストレートサイコパスおばさんスリラー!

1.変だなと思うものは触っちゃダメ!
2.信頼できる友達の言うことはちゃんと聞きなさい!
3.心
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メメント(2000年製作の映画)

3.6

どんでん返し映画の傑作と名高いメメント。時間逆行サスペンスなので繰り返し繰り返し、少しづつ過去に戻り真実が見えてくるから2周目以降が一番面白い。

ただし、個人的に100%途中で寝るので一度もぶっ通し
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

5.0

夏休み、ひょんなことから一人ぽっちの正男とどうしようもない“おじちゃん”が母ちゃん探しの旅をするロードムービー。

マジで訳わからんくらい泣いた。
誰も死なない映画でこんなに泣くの初めてだ。“おじちゃ
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.9

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観に行って、帰宅するなり、たまたま帰省していた弟に「ティミー版ウォンカは、夢の~、の前日談の方だった!」と興奮気味に伝えたらニッコニコしていた。
我が家のウォ
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キャンディ・ケイン・レーン(2023年製作の映画)

3.6

エディマーフィー✕山寺宏一のクリスマスホリデー新作!キラキラピカピカカラフルで元気なクリスマスムービー。

開始早々解雇されるパパ、昇進するママ、親に希望を言えない姉、音楽やりたい弟、人生3周目くらい
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.9

歴史的傑作一人語りサスペンス。
カイザーソゼ、って名前に全力で平伏したくなる映画。

ユージュアルのオマージュであろう映画は沢山見てきたけれどやっぱりオリジナルって沸くものがあるよね。
ラストのソゼの
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アノニマス的なハッキング集団の一人、天才ハッカー・ベンヤミンの一人語りから始まり、超クールサイバーパンク仮想空間中二心に刺さりまくるOP。
『ファイトクラブ』とか『ユージュアル・サスペクツ』の雰囲気を
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

『チャーリーとチョコレート工場』『夢のチョコレート工場』と過去二度映画化されたチョコレート職人ウィリーウォンカの新作であり前日談。

最高に可愛くてキラキラした世界は、今までの何処と無く不気味で毒々し
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

4.4

超~シンプルであり、逆に定型発達の身からすると超~複雑なアスペルガーのシモン。惜しみ無く愛を注いでくれる大好きな兄のために奔走して、遠回りしながら苦手を克服していくハッピームービー。

兄と兄の彼女と
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血と骨(2004年製作の映画)

4.1

朝鮮人集落にて暴力と欲をのみを振りかざし圧倒的強者として生きてきた金俊平の止めどない怒りの一生。

たけし映画は監督作も出演作もハードなものが多い、ではあるけれど過去観た中で一番の胸糞最悪たけしだ。
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ワイルドキャット(2022年製作の映画)

3.9

戦争帰還兵でPTSDを発症したハリーとはぐれオポッサムの子のアマゾン保護ドキュメンタリー。

保護動物の成長のドキュメンタリーかと思いきや、ハリーの成長のドキュメンタリーである。
動物達を支える仕事を
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グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

3.8

大好きグレムリンの続編!
なんだか大人になって都会で働く彼らの元にまた現れたギズモ。前作に引き続き不注意が招いた事故でポンポンとポップコーンの如く弾け増えてしまうモグワイちゃん達。
ホラー要素よりもコ
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.8

幼少期から「お前が生まれた瞬間ギズモ産まれたと思った」と父親に言われ続け、子供の頃からクリスマス映画といえばグレムリンだった我が家。

ヤバアンティークショップでパパが半ば無理矢理売買い付けた謎の生物
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.9

精肉店の夫婦がヴィーガンを次々に加工肉として売り大繁盛するカニバコメディ。
コメディ、で良いくらい血塗れや人肉解体の怖さはない。精肉店の仕事でしかない、という愛も憎もない淡々とした仕事ぶりは見ていて気
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.9

話題の台湾パンデミックゴア映画!
今年見た映画の中でも一、二を争う大量出血と感染したら暴力に走るよ~!というありがちでありつつも最悪な設定のおかげでもう開始早々から沸き出る沸き出る赤黒い血と筋繊維の噴
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.4

恥ずかしながらドラマ版見ていなかったのでありがたい劇場版。
白石監督作品の詰合わせ激盛りハッピーセットであり、2023年のコワすぎ!劇場版プロトタイプ的作品。

白石作品常連のパワー役者から霊体ミミズ
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.6

『首』を前に北野武の長編コントでも見るか、と。AVのカーセックスを見て憧れちゃったバカで困った青年のブッ飛びファンタジー。
ソナチネとキッズリターンの狭間の、エロ犯罪SFウンコなんでもありのパロディ激
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男性の好きなスポーツ(1964年製作の映画)

3.8

高級釣具屋で働く釣り指南本がバカ売れした有名釣りおっさん、実は釣りなんかやったことない!!
店主催の釣り大会に参加することになりもう大変。偶然関わってしまった女の子二人の手を借りて大会までになんとかせ
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