映画初心者さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

4.0

コナン映画4作目。本作は「本格的ミステリー」。過去作では容疑者が少なかったり、そもそもミステリーはサブであったりしましたが、今回はちゃんとミステリー、しかも濃厚。

警察関係者が次々と襲われる。そんな
>>続きを読む

名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年製作の映画)

3.7

コナン映画3作目。99年公開と当時世紀末ブーム、特にノストラダムスの大予言で湧いていた時代。今作は、名探偵コナンというより終盤は特にルパン3世。財宝の謎を解明する作品。

「メモリーズエッグ」を軸に、
>>続きを読む

名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)(1998年製作の映画)

3.6

コナン映画2作目。初鑑賞。映画1作目以上に地味でTVの延長線ぐらいの雰囲気。

毛利小五郎に関連する人物:1から13までのトランプと共に、名前に数字がつく人物が次々に襲われる。小五郎とその妻の過去に焦
>>続きを読む

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

4.0

コナン映画1作目。10年以上ぶりに鑑賞。いやぁ、初めて見た時よりずっと面白く感じる。軽やかさと重厚さが同時に感じられる雰囲気でとても良い。「コナン映画」のテンプレが形成されておらず、今と異なる面白さ。>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.5

う~ん、いつものコナン映画でしたね。コナン映画は監督主導ではなく、プロデューサー主導なので、作品ではなく商品だなと思います。マクドナルドのポテトを頼んだらポテトが出てきた感じで、別にそれが人に美味しい>>続きを読む

8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.0

岩井俊二監督による実験作。ほとんどがzoom上での会話。岩井俊二らしい会話でゆるく描かれていますが、全てPCで行われる「search」と比べて出来が悪い。これはどうしても目的が行方不明の娘を探すという>>続きを読む

名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン(2023年製作の映画)

3.1

予習用映画。最新作のコナン映画を理解してもらえるように作られた映画でしょう。いかんせん自分はコナンに疎いので鑑賞しました。

予習用の映画としての立ち位置なのに、この作品を理解するにも予習が必要という
>>続きを読む

駅馬車(1939年製作の映画)

3.4

ジョンフォード監督作品。「荒野の決闘」より地味めな作品でした。物語の多くが駅馬車という狭い空間で繰り広げられる。アクションよりドラマがメイン。

ローズバーグへと向かう駅馬車に乗り合わせた複数人の男女
>>続きを読む

荒野の決闘(1946年製作の映画)

3.8

画作りがとにかく最高。地に足のついた物語進行、かつ踊りや賭博など当時の庶民の娯楽が多く描かれていて良かった。OK牧場の決闘って史実だったんだ... 西部劇は比較的苦手なジャンルですが、これは比較的面白>>続きを読む

夜ごとの美女(1952年製作の映画)

3.4

フランス喜劇。この作品と言えば、日本だとウルトラセブンの実相寺監督回と共に語られるものですが初鑑賞。夢の中で「美しかったあの頃」へとタイムスリップする内容。喜劇なので重苦しさは無くライトな一方で、全体>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.4

ジュラシックワールド3作目(ジュラシックシリーズ6作目)。2作目と同様、意欲作ではあると思います。マンネリを改善しようと頑張っていた。面白いかと言われると、それはまた別の話。そもそもこのシリーズ、続編>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

3.7

名言「君の瞳に乾杯」はこの作品から生まれた。
あまりにも有名作品ですが初見。

男女恋愛に感動するかと思ったら、おっさん同士の友情に痺れちゃった。

戦時中、ナチスによってパリが占領され、モロッコにあ
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

んふ~、最高映画!!!!

ジョーダンピール監督作品。めっちゃくちゃ面白い、大傑作でしたね。とにかく面白さ重視、感動なし、露骨なメタファーなし。ドキドキさせる展開、胸が熱くなる展開でグイグイもっていく
>>続きを読む

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.4

戦前溝口映画。溝口作品として比較的カット割りがあり、1シーン1カットのスタイルが確立していない様子。本来の形で現在鑑賞することはできないようですが、それでも結構音質は悪く、環境音を拾い過ぎてセリフが聞>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.5

フランソワオゾン監督作品に初挑戦。かなり可もなく不可もない感じでした。明確な欠点みたいなものは無いけど、特に尖ったところも無かった。もう少しエッチなBLを求めていた。ただ、ロケーション:ル・トレポール>>続きを読む

サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

3.4

カルト的人気作品の映画化。想像以上にミュージカルのレベルが高い。ミュージカルの質は高いが品は無いとはよく言ったものです。下品な歌詞に綺麗なメロディ、作曲賞受賞したのは納得の出来。特に「blame ca>>続きを読む

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

3.8

イクニ監督作品。ちゃんと変な映画で最高!意味がわからないという人もいるでしょう。ただ、意味がわからなくても楽しめてしまう。

TVシリーズ版の実質的リメイク。総集編というアプローチでは無く、完全新規、
>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

3.6

スラップスティックな笑いを強みにした子供騙し作品を作るイルミネーションがちゃんと正統派な作品を作ったところに感動。ミニオンズ等中身一切なし、小ネタギャグだけで1本映画を作る狂気のスタジオだったはずが.>>続きを読む

どうぶつ宝島(1971年製作の映画)

3.7

良作冒険活劇アニメ。森康二、小田部羊一、宮崎駿パワーを感じれる作画アニメでもあります。派手なことが多くおき、画面が賑やかで楽しい。この作品のアイデアは「カリオストロの城」、「ハイグレ魔王」と派生してい>>続きを読む

西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.6

溝口映画の最高傑作の1つではないでしょうか。時間の流れが美しく、ずっと見ていれるタイプの作品でした。女性が道具扱いされ権利があまり無い時代に生きた強い女性を描く。悲劇的、救いの手があれど結局は悲劇へと>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

3.7

溝口監督の代表作。「近松物語」「山椒大夫」と比べてさほど好きではないけれど、監督特有のゆったりとしたカメラワークでストレスフリーな視聴体験でした。

タイトルから内容を察しづらいですが、侍になりたい主
>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.8

去年のヒット作品。どうせAdoの歌だけの映画でしょとなめてました。ちゃんと面白いお祭り映画。歌あり、多くの戦闘あり、良い演出ありでしっかり楽しめました。

ワンピースほとんど知らない人間ですが楽しまし
>>続きを読む

それいけ!アンパンマン ゆうれい船をやっつけろ!!(1995年製作の映画)

3.9

完全になめてました。子供も大人も楽しめる作品。テンポ良し、色味など映像良し、キャラクター魅力的で良し。子供騙しに一切なってなく、良質子供向け作品でした。

ロールパンナがメインの劇場作品。馬と遭遇し交
>>続きを読む

とつくにの少女(2022年製作の映画)

3.3

芸術方向に寄せたWITスタジオによるOVA作品。全70分の3話構成。

芸術的に作ろうとしたという意志を感じます。特に美術が良い作品ですね。ペンタッチで描画されている、イギリス文学の挿絵のようで良かっ
>>続きを読む

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

3.5

オススメされて鑑賞。「ダイナゼノン」の日常パートが自分としては絶賛級だったため、ある程度の期待値をもって鑑賞。結果、及第点ギリギリぐらいでした。スコアは3.4よりの3.5。

まずは良かったところ。ホ
>>続きを読む

サマーゴースト(2021年製作の映画)

3.5

loundrawさんはやっぱり「イラストレーター」だなぁという印象です。40分とやや長めの短編。作家性を感じる寒色重視の画面は流石です。ただ、かなり拙さを感じるものでした。それは映像としてどう印象付け>>続きを読む

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.9

ゴジラ映画の中でかなり当たりの部類。「シンゴジラ」「初代ゴジラ」の次に好きです。「ゴジラvs○○」系の映画だとベスト。といっても、これ「vs○○」系の映画なのかという疑問はありますが。

タイトルから
>>続きを読む

四月物語(1998年製作の映画)

3.8

チャーミングな映画。小粒さがちょうど良いほんわかした良作。岩井俊二監督はやっぱり良いですね

大学新生活。周りとも馴染めず、ある人を求めて彼女は本屋に向かう。

「チャーミング」という言葉がぴったりな
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.4

オススメをされて鑑賞してきました。評判は上々な一方、自分としては全然...でしたね。

ジャズにときめきを覚えた3人の大学生による青春を描く。

ジャズがつまらないということが致命的だと思いました。ジ
>>続きを読む

ランゴ(2011年製作の映画)

3.5

多くの展開があるもののそのどれもが凡庸で良くも悪くも当たり障りのない作品だった。CGのクオリティは高いです。映画というよりリミテッドシリーズっぽさがありました。

アカデミー賞受賞したのは、西部劇でア
>>続きを読む

ハッピー フィート(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

想像以上に楽しめましたね。アカデミー賞アニメ部門受賞作品。これはアカデミー賞会員にウケるわと思った。

ポスタービジュアルから、どうせ可愛いペンギンが歌って踊って思想性のない単なるエンタメ作品でしょ、
>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.2

ある意味凄い映画だなと思いました。ワンアイデアで2時半超え。アイデアの無さ、読み聞かせのような進行に退屈さしか感じなかった。ただ要所要所のショットの切れ味は強く、特殊メイクの土壇場みたいなものを感じま>>続きを読む

木を植えた男(1987年製作の映画)

4.6

これぞ名作。アニメの持つ力強さをこれでもかと感じられる。アート作品ですが、誰しもが楽しめる、心に残る一本だと思います。

ある羊飼いが荒地に木を植え続ける。世界は激動し、W.W.1、W.W.2を経なが
>>続きを読む

恐竜ガーティ(1914年製作の映画)

3.6

アニメ史においても重要度がかなり高い作品。ウィンザー・マッケイによる短編無声アニメ。

まず、作品として思いのほか楽しめてしまった。実写パートとアニメパートに分かれます。アニメの存在しないものを動かす
>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

上品な時間の流れ、劇伴がとても良かった。かなり地に足のついたバランス型の映画な反面、致命的な欠陥がいくつかありノレなかった。

貴族側の結婚、身分格差を静かに描く。

良い作品と思います。貴族と庶民の
>>続きを読む