ポルンガさんの映画レビュー・感想・評価

ポルンガ

ポルンガ

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

会話が面白すぎる。久しぶりに、こんなに笑い声を劇場で聞いた気がする。まさに緊張と緩和。


善悪を論じることは難しい。絶対的な悪は存在しないし、味方を変えればそれは善として捉えることもできるかもしれな
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.9

何でもありのポップコーンムービー。

本当に何も考えることなく、ただ映画を楽しめた。意外とこういった経験ができる映画は少なくなっているのでは。

そういった意味では、貴重な映画だと感じます。

正義の行方(2024年製作の映画)

4.0

検察、裁判所、警察、弁護団、メディア
各々の正義とは何なのか、どこへ向かうのか。

飯塚事件のことは、ぼんやりと足利事件の冤罪に合わせて知っていたが、改めて事件の全容を振り返ってみるとここまで強引に死
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

鈴木亮平好きすぎる。

本当、鈴木亮平演じる冴羽獠を観れるだけでもこの映画に価値がある。

まあでもストーリーは大味で、深みはないです。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.7

サービス精神旺盛の極上エンタメ映画。

コアなファンには、新しい情報や関係性の妙を提供し、ライトなファンは派手なアクション等を楽しむ。

だが、限界を感じるのも事実で、これをいつまでもやるわけにはいか
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フォロウィング(1998年製作の映画)

4.2

デビュー作にその人の創作の原液みたいなものが出ると思う。

そして、この映画はノーランの作品全てに通ずる創作の原液が多分に含まれている。

見ているようで、見られている、出し抜いているようで、出し抜か
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

最高レベルの体験型映画。

もし自分がこの場所にいたら何ができるのか。

簡単に死ぬんだろうなという感想しか出ないのが、何より怖い。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

1人の科学者が、どのようにして原爆の父になっていったのか。

爆発時のあまりの轟音に、思わず口を開けたまま、放心状態になる場面が何度かある。そして、それは原爆というものの恐ろしさが観客に身体を通じて伝
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映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

3.8

杉並区民、素直に羨ましい。

岸本さんが区長になってからの、議会のあの態度、雰囲気には絶望を通り越して、あきれてしまう。日本全国、どこもあんな感じだと思うとつらい。

ドキュメンタリー映画としては、粗
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

うわー、すごい映画を観てるなぁと上映中ずっと感じていた。映像の迫力、音圧といい、劇場で観るべき映画だと強く感じた。

内容としては、前作よりも何倍も見どころがあり面白く感じることができた。一方で、スト
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WILL(2024年製作の映画)

4.5

東出昌大という人物の抗いがたい魅力を存分に感じられる。

言動とか色々ダサいな、クサいなって感じるんだけど、それがいいんだよな。

本当に天性の人たらしなんだと思う。

森達也監督の、彼には一生矛盾を
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

裁判傍聴をした経験はないが、2時間たっぷりと本物の裁判を観たような気持ちになった。

劇中で裁判傍聴してる人達と、観ている観客がリンクする感覚にはハッとさせられる。

何が本当に起きたのかは分からない
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.2

女性は、想っていても次のパートナーを見つけて、前に進む強さがある。

男性だけが、過去に囚われて、前に進むことができていない。

ステレオタイプ的に語るのは好ましくないが、この恋愛後における男女のアプ
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

ずっと映像に釘付けになる。

百鬼夜行のすごさたるや。

まだ原作をよんでいないので、原作を読んで、なんでこんな映像表現を思いついたのかを考え、今敏の凄さに触れたい。

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

4.2

ワクワクが止まらない。

パリの映画館で観たため、セリフの意味もよく分からないままだったが、この映画を夢中で見ていた当時のことを思い出しながら、鑑賞できた。

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.3

今見ても、古臭さを感じさせない、まさに時代を越える名作という感じだった。

最後のシーンは、ワンカットごとの俳優の演技が素晴らしかった。(特に目)

ご都合主義の、身分違いの恋愛が成立するわけではなく
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

2.5

予定調和でストーリーがありきたりで退屈。

自分がターゲット層じゃないから、刺さらないのかもと思ったけど、幼い頃にこの映画を観ても、夢中になっていた気はしない。

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.6

この曲って、この映画なんだ。

ありきたりなメロドラマって感じだけど、ノッティングヒルの風景がオシャレでいい。

さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.2

テレビの闇ってなんだろう。

視聴率や、他社より少し先に情報を公開することに囚われて、報道の本質が見えていないこと?

メディアの王様として胡座をかいて、弱者に寄り添うふりをし続けていること?

テレ
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

後半に向けて、どんどん引き込まれていった。

キャラクター全員の解像度が高く、原作愛をすごく感じた。これなら、ファンも原作者も、みんな納得の実写化だといえる。


こういった、リスペクトとクリエイティ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

圧巻の一言。

ベラという1人の人間の生き方、考え方に勇気を貰った。

とにかく実践主義のベラが、自分の快、不快のみで行動していく様が気持ちがいい。

貧困や、戦争という自分ではどうしようもないことに
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対峙(2021年製作の映画)

4.3

とにかく引き込まれる。一部屋での4人のやり取りだけで2時間終わるんだけど、俳優の圧倒的な演技力と、カメラの見せ方と、扱うテーマによる力も相まってあっという間に感じる。

どっちの夫婦のことも痛いほど分
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

権力を手に入れた人と、その権力にあやかろうとする汚い人達。

クラシックという世界で頂点に立った人間が、自分の持つ権力をうまく扱いきれず、キャンセルされ、表舞台から降りてしまう。

そして、最後に辿り
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

愛ほど歪んだ呪いはないよという五条のセリフを思い出す。

愛する人に一生覚えててほしいからという嫉妬深く、狂気じみているが、美しもある動機。

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.2

かっこいい。まさに不屈の魂。

リベラルとか、保守とか、関係なしに不当な差別を是正することに人生の全てを注げた人。

彼女の生き方だけでなく、夫婦で育んできた素晴らしい愛に不覚にも泣きそうになってしま
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ファッションが教えてくれること(2009年製作の映画)

3.8

アナとグレイスの関係性すばらしい。

お互い妥協できないし、対立するけど、ファッションに対する情熱だけは一致してる。

アナの決断力は、まさに敏腕編集長。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.1

これぞミステリー映画って感じ。

ストレスが全部吹き飛ぶ。ド派手なセットも、最後の爆発も全てが気持ちいい。

古き良き王道ミステリーが観れて大満足です。

頭も悪くて、才能も何もないけど、金だけはある
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.0

見事に騙されました。

あーこんな感じで終わるのね、なんかあっさりだなーと思っていたら、アーロン、いやロイにぶん殴られました。

こんなこと経験したら、もう2度と容疑者の弁護できなくなる。トラウマ案件
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.4

こんなピュアな恋愛感情を歳をとって抱くことができること自体が奇跡。

2人のもどかしい距離感も、夕食デート前の可愛い行動も全てが愛おしく感じてしまう。

あと、印象的だったのはラジオでのウクライナ戦争
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

一期一会のようで、そうではない。不思議なノマド的生活。

この映画のいいところは、徹底したリアリティだといえる。車上生活は、牧歌的で幻想的な生活では決してなく、お金や排泄、病気など不自由なことが多い。
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大学での出来事(2020年製作の映画)

3.8

ほぼ、ヒロインの寄りの画だけで何が起きてるのかを伝える挑戦的な演出がいい。観客としては、ヒロインの演技に集中してしまうし、集中することでより没入し、恐怖感を感じてしまう。

リアリティがありそうで、無
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宇宙兄弟#0(2014年製作の映画)

3.0

漫画の方が好きだなぁ

これは個人的な好みです。

アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.1

暴力の描き方には感嘆してしまう。

グロテスクなんだけど、どこかちょっと笑えるコメディ感もある。ラーメンに指が入る演出とか。

殺風景な絵になるシーンが多いのが、印象的。

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