monaminamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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夜の騎士道(1955年製作の映画)

4.3

チャラ〜い、ジェラール・フィリップを堪能。どんどん展開してゆく場面がコミカルで軽快。身から出た錆まくり。
個人的には困り顔のジェラール・フィリップの方が断然好み。

群盗荒野を裂く(1966年製作の映画)

4.3

クラウス・キンスキーの存在感薄すぎるし、モリコーネの曲もどっかで聴いた風のやる気ないのだし、ぼんやり観ていたもののラストのパンでなくダイナマイトを買え!というチュンチョの図にグッと持ってかれたわ!

黄昏(1981年製作の映画)

4.8

80歳の誕生日を湖畔の別荘で過ごす熟年夫婦。ボケ気味で憔悴したじーさまぶりも、支える妻の優しさも巧すぎる流石のヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーン。娘との確執や突然放り込まれる血のつながりのない>>続きを読む

双頭の鷲(1947年製作の映画)

4.5

うつらうつらと睡魔と戦いながら観ていたのでアレですが、それでも相当良き。コクトーの美学と積み上げて、突き放して、のラストでうっとり。

遺産相続(1990年製作の映画)

4.4

ちょうバブリ〜〜〜!遺産相続によるゴタゴタ劇場だけど、野々村真だとらなんか弱め。結婚式会場とか、何もかもがゴテゴテだったんだなーと30年以上も前の日本の風景,風俗の俗悪な感じが出てる。竜雷太のお兄さん>>続きを読む

スキャンダル(1976年製作の映画)

4.7

外は戦争、中の家族も崩壊。ぐいぐいとお見事な技で奥様を骨抜きにしてゆくフランコ・ネロの悪男っぷりと、壊れてゆく奥様リザ・ガストーニも、春川ますみみたいなアンドレア・フォレオルの豊満ボディも見どころ。ラ>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(1974年製作の映画)

4.8

再び、超天然美女の小百合さん登場。前振りの公開失恋から切ない寅ちゃん。
不器用な宮口精二父ちゃん(萌)にナポレオンならぬワシントンで酔っ払って絡める寅ちゃんさすがやー。
で、大島に降り立つと思いきや島
>>続きを読む

殺人捜査(1970年製作の映画)

5.0

権力を皮肉りまくる不条理サスペンス。スキの無さすぎる圧を出しまくるジャン・マリア・ヴォランテ。建築物、インテリア、衣装もメイクもお洒落すぎるし、モリコーネの音楽もキマってて最高。当たり前だけどイタリア>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

5.0

麦の穂も垂れる実りの秋の、離れ離れになったけどまた会えるよね、とそれぞれを思いやる家族の言葉少なめの優しすぎる世界。女学生の名残の原節子と淡島千景の"ねーえぇーー"ってのが可愛いすぎた!ぷんぷんする笠>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

5.0

自殺願望のある顔真っ白な青年と破天荒おばあちゃんとの出会い。枠も柵もいらんとパンクに反抗して生きる姿に魅せられ、次第に血色を戻すハロルド。80歳で潔く逝くモードのような生き様も電車ハウスも可愛すぎて憧>>続きを読む

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

4.8

サム・ニールがハマりすぎているラブクラフトの作品が下敷きだそうな、最高ホラー。冒頭の精神病棟でかかるカーペンターズからしてアガる!終わり方、あの音楽ままでどこまでもお手本のようによく出来てる流石のカー>>続きを読む

赤い天使(1966年製作の映画)

5.0

戦争の最前線を舞台に戦争自体のエグさはもちろんのこと、どさくさにあれこれ求める男達に応えてくれちゃう若尾文子が大変。そんな中でのプレイも変態した後の軍医・芦田伸介との恋の流れもたまらん〜。最後の最後ま>>続きを読む

モーガンズ・クリークの奇跡(1944年製作の映画)

4.7

ツッコミどころ満載なのとプロパガンダ的な要素は時代のものとして置いといて、ものすごい勢いとノリで楽しめる。役者陣の巧さとずっこけっぷりに感服!

恋ひとすじに(1958年製作の映画)

4.2

口パクがズレまくるロミー・シュナイダーとアラン・ドロンの顔面強すぎるお二人を愛でるメロドラマ。それ以上でもなく以下でもない。イケイケだった頃のあの国の雰囲気は好きすぎる。

北(ノルテ)―歴史の終わり(2013年製作の映画)

4.5

立ち去った女でもキリスト教的受難と苦しみを描いていたけど、こちらも。ドストエフスキーの罪と罰を下敷きに現代フィリピンを描くいうことで、ラスコーリニコフがより罪を重ねるし、デブっ腹にわんこにで胸糞。後半>>続きを読む

クレイジー・ママ(1975年製作の映画)

4.4

ロジャー・コーマン×ジョナサン・デミの逆怒りの葡萄なキレたおんなたち。LAで生まれ育った娘の脳みそ溶けてそうな感じも、カジノで仲間入りするばーさんのお洒落も好き。

美しき小さな浜辺(1948年製作の映画)

4.6

出てくるや否やずぶ濡れで子犬みたいなジェラール・フィリップ。訳あり感プンプン漂わせながらのサスペンス調ななかに宿屋のじーさまの立ち位置が最高。自分の昔に重ねる少年や何故か足が向いてしまった自分が建てた>>続きを読む

娼婦ケティ(1976年製作の映画)

5.0

貧しすぎるオランダの貧民からののし上がりガール!影絵あそびに珍入するアレでがっつり心奪われた。

ドリームチャイルド(1985年製作の映画)

5.0

アリス三姉妹がいる英国風景だけでお腹いっぱいになるガーリィワールドで堪りません。そして私たち以上に堪らなかった、ルイス・キャロルのこのロリコンめ!なギリギリな関係と時を超えて伝わった愛。あの夏のピクニ>>続きを読む

恋も忘れて(1937年製作の映画)

4.5

桑野通子がらめちゃくちゃ綺麗。ヨコハマのアパートもセットでもとても素敵〜。だけど話は超暗め。シングルマザーで職業でも子どもが虐められてしまう現実と健気な子どもの末路。優しくない世界を生きる大変さ。

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.4

葉問師匠inLA!息子の学校探しに行くものの移民のあれこれを目の当たりに。移民して外国人って...とか思っちゃうけど、この後のマルチバースなアレがチラついた。
ハートマンとか出てきて混乱しちゃう。

愛人ジュリエット(1950年製作の映画)

5.0

なんとまぁ、詩的な映画!ジェラール・フィリップの麗しき困り顔からしてたまらんけど、ジュリエット役のスザンヌ・クルーティエもまるでお姫様で良い。扉を開けるとそこは忘却の国。みんながみんな認知症な具合の悪>>続きを読む

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

4.6

今日も葉問師匠。今回はブルース・リー先に出てくる。マイク・タイソン本人もご出演。お迎えパッパしたり子育てにも積極的な葉門師匠。見どころなんだろうけど、戦闘シーン多すぎて眠くなっちゃった...

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.6

観はじめたから続く第二弾のイップ・マン。
新天地香港で新たにはじめる苦難からサモ・ハンと出会ってからのロッキー感。えげつない英国ボクサーとの戦い、ブルース・リーをチラつかせてまだまだ続く!と終わる気配
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

5.0

いつものメンバーで不器用すぎるロードムーヴィー。エストニアとロシア女子に出会ってもまるで居ないみたいに扱うのとかぶっきらぼうすぎて笑える。物語が動く時にかかる"悲愴"使いでキター!ってなる定番な音楽使>>続きを読む

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.7

はじめましてのイップ・マン、"序章"ということで続編が乱立しているのどこまで観たらいいんだろ?穏やかなる師匠、怒るとやばいで。と、最大級に怒らせる日本軍の懐かしすぎる池内博之の演技が破壊的すぎて破れる>>続きを読む

ザ・ベイビー/呪われた密室の恐怖(1972年製作の映画)

4.5

全然展開読めないし、出てくるみんな不穏だし、明らかに怪しい義母様の後ろの斧にプール工事にでたのしくハラハラ。やばい性癖溢れてて楽しい。

まわり道(1974年製作の映画)

4.8

10年ぶりに。唯一麗しいナスターシャ・キンスキーデビュー作!
孤独を背負う男と女たちの旅路。時には一人旅に出たくなるそんな気分を存分に味わえる。やれやれ、とまわり道する俺たちのこの後味はどうしたってヴ
>>続きを読む

プロヴァンス物語/マルセルのお城(1990年製作の映画)

5.0

前作が父で、こちらは母の思い出。初めての淡い恋と更なる成長。リセにも行けなかった父を超えてしまいそうな僕の、最高な夏の思い出たちがなんともまぁ美しすぎる。扉を開けてゆく展開、その後の話までどこまで本当>>続きを読む

プロヴァンス物語 マルセルの夏(1990年製作の映画)

4.8

プロヴァンスの山奥で過ごす夏やすみ。息子からみた父親の姿、偉大なる父からちょっとフツーってなってくるところまで含めての成長。町の子と山の子との出会いとか、でっかーーいパン抱えてるのとか、毎朝ママンがタ>>続きを読む

やくざ絶唱(1970年製作の映画)

4.8

勝新版、俺妹!危うすぎる関係にさらに血の繋がらない兄弟イケメン、田村正和が出てきてワクテカ。ムチムチの大谷直子七変化なスタイルどれも可愛いし、あっさり落ちる高校教師・川津祐介、勝新ヤクザはウエストのベ>>続きを読む

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.8

遺作でちゃーんと自身の全てを盛り込むアニエス。時代の空気とツールを乗りこなし、全身全霊アーティストな感性の鬼。そして猫おばさん的ファニーさとパンクスピリットを併せ持つバランス感覚。あんな風に自由におば>>続きを読む

ラスト・シューティスト(1976年製作の映画)

5.0

ジョン・ウェインの遺作にしてガンマンの死と世紀の変わり目とで出来杉。
漢の散り際、終活が渋カッコ良く、ローレン・バコールとの1週間の関係も淡く美しい。周りを固める役者たちもジェームズ・スチュワートなど
>>続きを読む

ニュー・エイジ(1994年製作の映画)

4.0

バブルの終わりのLAの金持ちのニューエイジ/スピな自分探しで、お疲れ様だねぇ〜。と氷河期ど真ん中ジャパンなこちらからは何も言えねぇ。

殺し屋(1956年製作の映画)

4.5

ヘミングウェイの話すっかり忘れてるけど、ロシアを舞台に殺されるのを知ってて逃げない男。ヒリヒリとした空気感と短いなかに凝縮されてるのがすでに天才。

若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

5.0

湿度のある夏に観ると余計に良いWKW。お初に観たこちら。初っ端からエロい!どこまでもフェティッシュ溢れる映像。ちまきをあそこまでエロくできるのはなかなか。で、原題みて納得。