monaminamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

5.0

ブルジョワ一家の父を失った老母と未婚の娘だけが行く宛なく兄弟の家をたらい回しにされ、一周忌で天津から帰ってきた佐分利信兄が激おこ!な気まず〜い法事の雰囲気とか、兄嫁三宅邦子のピリピリいびりとか、なかな>>続きを読む

扉の影に誰かいる(1970年製作の映画)

4.7

OPはフランス映画だけど始まったらイギリス。出てきた瞬間から怪しいサイコ野郎感ひしひしのアンソニー・パーキンスのきもかっこいいのと、記憶喪失な渋かっこいいチャールズ・ブロンソンのほぼ室内劇で見応えたっ>>続きを読む

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

4.9

ロバート・ダウニー父さん!真っ黒クロのダークすぎるのすごいなー。
ウディ・アレンどころじゃない、振り切れまくりのブラック・ジョークでキレ良すぎで泣いちゃう。そしてやたらスタイリッシュな映像の数々。出来
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サンストローク ロマノフ王朝の滅亡/サンストローク 十月革命の記憶(2014年製作の映画)

4.7

失われた白いロシアの耀しき思い出の日々のキラキラとしたカラフルな回想と、グレー色に染まった赤いロシアの対比がおそロシア。思い出の中の移ろいゆく時間の描き方はさすが、ニキータ・ミハルコフな世界でとても好>>続きを読む

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

5.0

玄関にはストーカーのポスター(欲しい)。ゴダールにニーチェにドストエフスキーにトルストイに、と引用も楽しい監督になりたいボーイなブシェミ。ナイーブなこういう青年ぴったり過ぎてキュンとする。
シーモア・
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潮騒(1972年製作の映画)

5.0

偶然と暴力。そんな運命を受け止めて生きてる〜って感じの人々。先が全然読めないのも、ブツ切りされまくる場面も、謎のカンフー男が暴れるのも(可愛すぎるお菓子屋さんとばーちゃん、迷わず撃つ!のおっさん)、朝>>続きを読む

白いリボン(2009年製作の映画)

5.0

10年ぶりくらい三度目の鑑賞。どんだけ好きよ、ハネケ!
大戦前夜の厳格な領主のもと、ピリピリに張り詰められた人々の神経とどす黒いものとを冷え冷えとしたモノクロ画面で描く。唯一の良心のようなふんわり眼鏡
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渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

4.8

モアの翌年のミムジー・ファーマーということで、サイケげな音楽と砂漠の中の白いポツンと白い家でこちらはメキシコ。わー、住みたーい!な物件だけど、どう観ても怪しすぎる母と娘。

まあだだよ(1993年製作の映画)

5.0

黒澤明遺作、おいちゃんの内田百閒先生がハマりすぎてて最早どの風景も人々もファンタジーな昭和の暮らしと人々の優しい世界。ご隠居して焼け野原後の男爵邸の小屋でまるで方丈記してるのも、その後の三畳御殿に禁客>>続きを読む

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

5.0

ペトラの寝室で繰り広げられる女と女の愛憎。愛されたい、支配したい、母と子の関係、目撃者のようなマレーネの視線やタイプライターの音、それぞれの立ち位置での表現やライティング、インテリア、衣装までどこまで>>続きを読む

おませなツインキー(1969年製作の映画)

4.5

ミニスカ60sJKのブリティッシュなスタイルで楽しそうなOP!JKに翻弄されるチャールズ・ブロンソン。ロンドンの頭ぶつけそうな玄関のアパートも、ブルックリンの100ドルの景色良すぎなアパートもインテリ>>続きを読む

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

5.0

オーストラリアの荒野のディストピアの世界に降り立ち飛び立つ男と飛び立てない不遇の兄妹。ごちゃごちゃの家の雰囲気も、イッモのメイクも、パルコのCM的オシャレさで良き。飛行機浪漫はジブリにも通じる男のロマ>>続きを読む

あしたのジョー(1970年製作の映画)

4.2

石橋正次のジョーは結構いい感じ。力石と葉子さんは???っと、似ていなさすぎて超弱そう。とてもタイトに纏められるけどらそれなりにあしたのジョーしてた。

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

5.0

だいぶ前にエルメスで観て以来の4K!テレンス・スタンプがやってきて崩壊するブルジョワジー一家と奇跡を起こす家政婦。ふわ〜ごろりんと郵便配達してくるニネット・ダヴォリきゅんが一番天使ちゃん♡シルヴァーナ>>続きを読む

白い巨塔(1966年製作の映画)

4.8

最近「キングダム」を観てなんとなく大学病院ものづいている我が家。こちらは浪速の悪どい大きな力。眉間に力入りまくりの田宮二郎も周りを固める権力者たちの嫌らしさ全開。小川真由美もぴったりいい感じの夜の女〜>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

5.0

なんとなく、久しぶりのリンチ作品。
改めて観ても導入からして素晴らしすぎるし、シーンの切り取りからカット、セリフにライティングに音楽の使い方、不穏な音、どこまでもセンス溢れすぎてて楽しすぎる。
ぷりぷ
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ラビッド・ドッグス(1974年製作の映画)

4.8

OPから楽しみ。ドジっ子過ぎる現行犯達の失敗の予感しかしないドライブと、ドライバーのおじさんの子供の訳あり感からのラスト。最後の闖入おしゃべりおばさんのキャラ濃すぎ!水分補給はぶどうで。

スペースアドベンチャー コブラ 4K(1982年製作の映画)

5.0

TVアニメ観始めたのだけど、こちらの方が先だそうなので。
野沢那智さんの声がハマりすぎてたせいか、松崎しげる声が気になりすぎたけど段々と馴染んでくる。とにかく出崎統クオリティが半端ない!まさに大人のア
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キングダム エクソダス〈脱出〉(2022年製作の映画)

5.0

まさかの完結編!ヘルマー亡きあとのヘルマJr.や、ドルッセ夫人の代わりのようなカレンさん、ミケルセン兄のキャラ、ブルーザー(渾名!)そして悪魔的ウィレム・デフォーなどなど、見事な新キャラ導入して更に旧>>続きを読む

キングダム II 第3章/第4章(1997年製作の映画)

5.0

エクソダスへ向けての2ndシーズン。屋上で叫んでいたヘルマーは便器へ向かって叫び、みんながみんな破滅へ向かってGIG!
顔ハメウド・キアーがだんだん天使に見えてくるしパズルのようにはまってゆく伏線がう
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キングダム(1994年製作の映画)

5.0

エクソダス、ついに配信!ということで、久しぶりに見返してる。
リアルタイムではなかったけど、この頃のラース・フォン・トリアー楽しそうだなー。
1話目からしてすごい情報量!悪趣味全開で悪びれないところが
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ノベンバー(2017年製作の映画)

5.0

この映画の存在を知ってから好きな要素しかないので楽しみにしていてようやくの鑑賞。アニミズムに魔女にとドロドロしたもの渦巻く世界だけど、映像はモノクロの美しい世界。白く浮かぶ伯爵令嬢や雪だるまのクラット>>続きを読む

トレヴィの泉で二度目の恋を(2014年製作の映画)

5.0

暴走する老害ばかりの世の中だけど、この映画のなかのシャーリー・マクレーンとクララストファー・プラマーならば...と、マイケル・ラドフォードの手腕で素敵な物語に。シャーリー・マクレーンはおばあちゃんにな>>続きを読む

クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

4.2

予想はしていたけど、予想通りな。制作総指揮ダニー・ボイルでドラッグ方面強めな仕上がりで、仕方ないにしてもみんな似てない〜!ボビーとか似てなさすぎ!そしてマイブラの扱い...
とはいってもすごい濃ゆい時
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ショーガール(1995年製作の映画)

4.3

弱肉強食で流れ着いたベガスでのしあガールな踊り子さん。ダンスが激しいはげしかい。乳首立たすのも大変!
玄米よりでかいバーガー食べたくなっちゃう。

(1953年製作の映画)

4.8

林芙美子劇場で、高峰三枝子妻のやさぐれがすぎる。
生活の合間に見せるガサツで手抜きがちな女の油断がリアルすぎて、あんなふうに上原謙様のような夫に冷ややかに見られてしまったらと思うとタヒぬわ。お土産の天
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鞄を持った女(1961年製作の映画)

4.4

キラキラのジャック・ペランの世間知らずな坊ちゃまと、したたかなスレっからし女との淡い恋。こうしていくしか生きる術がない感じのクラウディア・カルディナーレの自我とこれが人生って感じが切ない。

パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

大ファンな今敏監督、ノリにのりまくりで好きすぎる作品。妄想代理人も配信していて見返してこちらも。筒井康隆原作をさらに上げまくるこのアニメーションセンスは国宝ですね。夢の行き来、悪夢、気が狂う描写、沈み>>続きを読む

プーサン(1953年製作の映画)

4.6

新聞の風刺漫画がベースだそうで、戦後PTSDっぽい伊藤雄之助のやさ男の踏んだり蹴ったりしょんぼり役が上手い。
渋谷桜丘も新大久保もまた田舎みたいで、
のどか。ナース八千草薫が天使すぎる。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.4

ベルリンフィル主席指揮者のケイト・ブランシェットは超絶イケメン。メイクも衣装もカッコよく振り切っててビジュは好みすぎる!
舞台はクラシック音楽の世界なれど、思ったほど、どっぷりその世界ってかんじでもな
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

5.0

お久しぶりのこちら。ちょー適当な邦題をぶった斬るように、キレキレまくりの今作。改めて観ると卑劣漢トゥコさんのキャラと演技の素晴らしさに感動しちゃう。南北戦争に紛れながらのラストへ向かい、有名すぎる三つ>>続きを読む

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

5.0

格別のカッコ良さ。OPのテロップからものすごい頑張ってるし、モリコーネのところの主張が強い。そんなモリコーネの音楽も何度聴いても流れても沁みるし、懐中時計のメロディとエピソードも素晴らしい!

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.8

時代の移り変わりと、北アフリカの地に赴任した男の理想のままの遊びの恋愛のはずがズブズブに自分でハマってゆくのが砂漠の地の風景と、建物、音楽にと官能的に美しい。男のリネンのスーツや女のシルクのドレスに浮>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

5.0

スクエアの次がトライアングルで楽しみにしていたこちら。期待を裏切らない嫌〜〜〜な気分にさせる連発で流石やわ。
バレンシアガ/H&Mのジャブから始まり(わんこ♡)SNSフォロワー数からサバイバル力に力関
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

4.0

空港に降り立つ前から受難まくるレティシア・ロマン嬢。ヘビ皮コートやワンピに、お衣装も素敵!モノクロの画面の妄想系サスペンスは短いのに割と長さ感じてしまったけど、絵面はとても良かった。洗濯場の彫刻群とか>>続きを読む

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

5.0

名前からして哀しい響きのトリスターナ。身体的不自由と精神的不自由が入れ替わり、変態的愛憎飛び交う男と女たち。
後半にかけてのドヌーヴ様の素晴らしさったらない。フェルナンド・レイの屈折ジジイもいい感じぷ
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