monaminamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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いのちぼうにふろう(1971年製作の映画)

5.0

じめじめ、謎の島の深川安楽亭。居る奴らが皆怪しくてカッコいい。やさぐれ仲代達矢もゲホゲホ岸田森も、いるだけでなんか落ち着く草野大悟も、その他皆良すぎる布陣!紛れ込む勝新も飲んだくれてるだけなのに最高。>>続きを読む

街の恋(1953年製作の映画)

4.8

そうそうたる監督たちによるオムニバス。恋ってタイトルだけど、自殺未遂にシンママのどん詰まりなど、結構ヘヴィーなの多め。からのラストのやたらと軽やかな軟派なローマの男たちの視線でイタリア人の根っからの強>>続きを読む

自由の幻想(1974年製作の映画)

5.0

久しぶりに。便器のシーンが強烈に覚えていたけど、オヂサンからの卑猥すぎる写真、変人たちの集合する宿の一夜、モンパルスタワーからぶっ放す男、目の前にいる娘の失踪、などなどよくもまぁ、ってくらいのエピソー>>続きを読む

マッチ売りの少女(1928年製作の映画)

4.7

ミューズであるはずのカトリーヌ嬢がオバさんに見えちゃう...けど、夢想シーンのガーリィなとことかはキュンとしちゃうし、気合い入った演出がさすがです!
後付けの音楽が全てを台無しにしている。

落ちた偶像(1948年製作の映画)

4.8

子供のピュアさが上に嘘つくところがそこ!っていうズレが捜査がややこしくなるのが面白い。しかも大使館内ていうのがまたややこしさを増してる。原作もぜひ読んでみたい!

赤毛(1969年製作の映画)

5.0

柿の木から落ちてから少し足りない設定の三船敏郎がアツい。望月優子母さんもとーっても良いし、前半存在感薄めな乙羽信子が包丁振り回したあたりから、ええじゃないか先導するに至るまでがたまらない。
伊藤雄之助
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夢見るシングルズ(1982年製作の映画)

5.0

髪結い以前のミシェル・ブランの優男だけど結構頑張る姿が愛おしい。独身専用アパートの廊下が真っ赤なところから、アネモネさんの住む部屋のインテリアもお洒落〜!どこまでも理想の愛求める、おフランス人らしい二>>続きを読む

カインド・ハート(1949年製作の映画)

4.9

とても軽やかに、ザ・英国アイロニーが溢れた、娯楽サスペンスで飽きずにサクッと観られた。オビワン八変化から、ラストのアッ!というオチまでお見事。

ええじゃないか(1981年製作の映画)

4.6

前半の暗めな画面からのラストに向けてのカラフルなええじゃないか〜と血の海が鮮やか。泉谷しげるも草刈正雄も、露口茂もそれぞれ良い味出してるうえに、桃井かおり、倍賞美津子、田中裕子の女子三人も色っぽくてイ>>続きを読む

新・夕陽のガンマン/復讐の旅(1967年製作の映画)

4.5

家族皆殺しにされた復讐と、グランパ呼ばわりさせるリー・ヴァン・クリーフとの追いかけっこみたいな道中。
メキシコの家での名言(迷言)が最高だった。

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

5.0

理不尽なお上の無茶を恐れ多くも三段活用しても、逆らえなかったお家だったけどそれでも小さな幸せは数年のみ。ゴゴゴ...と怒る三船敏郎と、冒頭の試し斬りからラストの討ち合いまでの緊張感と、武家屋敷内の撮り>>続きを読む

あなたに降る夢(1994年製作の映画)

4.7

善人すぎるニコラスとブリジット・フォンダで安心してほのぼのしていられる。
NYもなんかのんびり平和〜。
エンジェル係のアイザック・ヘイズ!
みるからにガメツイ嫁、出てきた瞬間から怪しいシーモア・カッセ
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宗方姉妹(1950年製作の映画)

5.0

対照的な姉妹の絹代様とデコちゃん。デコちゃんのペロッがコミカルで可愛い。
戦後の取り残された夫、山村聡の哀愁とネッコの扱いがキュンだけどうまくいかなすぎる夫婦の結末がどよんとした後の京都の山は紫色。と
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ミスター・ノーボディ(1974年製作の映画)

5.0

わーわー!最高に好きなの、U-NEXTにて配信〜。
老ガンマンのヘンリー・フォンダと“ノーバディ"天使のテレンス・ヒルの付き纏い。
原案セルジオ・レオーネに、モリコーネのあの名曲に、西部劇をリスペクト
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赤穂城断絶(1978年製作の映画)

4.5

深作の忠臣蔵。憎らしさ滲み出る金子信雄の吉良から、豪華すぎる役者陣のなかでもひときわ主張強すぎる、萬屋錦之介の大石だけカブキしてて違和感...そのせいなのか、長く感じて肝心の討ち入りで眠くなっちゃった>>続きを読む

遠い声、静かな暮し(1988年製作の映画)

5.0

リバプールの労働者階級の一家の一時代記。冒頭の歌声と玄関から階段を眺めるカットから惹かれる。静かな暮らし、といいながら歌いまくりで賑やかしいけど、とにかくBGMなしで歌!から、時代を経てラジオ、テレビ>>続きを読む

ボス・オブ・イット・オール(2006年製作の映画)

5.0

嘘から始まるラース・フォン・トリアーらしさ溢れるブラックコメディ。キングダムの会議とか思い出して、あの馬鹿馬鹿しさとデンマークや自分自身をも自虐しまくる。ピーナッツ皮ごと食べる嫁。

狼たちの午後(1975年製作の映画)

5.0

失敗しか先が見えない銀行強盗の成れの果て。アル・パチーノの表情の変化だけで見応えたっぷりのうえに、人質たちの連帯感や外野たちのヒートアップからのクィア集団登場!までがいつの時代も乗っかる奴らの滑稽さ。>>続きを読む

ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦(2003年製作の映画)

4.7

敬愛する監督にリメイクの無茶振りをしまくるラース。セラピーと言いつつ、自分への戒めなのか、自虐と意地悪が過ぎて流石。天才同士のせめぎ合いって感じで貴重なもの観せてもらった。

日本の首領(ドン) 完結篇(1978年製作の映画)

4.4

やっと終わった〜〜〜!完。
よりグダグダな感じあるなかの、西村晃のカラオケ大会が一番印象的だった。
車椅子と松葉杖の菅原文太のやりすぎなのも楽しい。

グリーンバーグ/ベン・スティラー 人生は最悪だ!(2010年製作の映画)

4.8

だいぶ久しぶりに。改めてこの中のベン・スティラーと同じくらいの年代になって観るとなかなか、ヒリつくわぁー。こういう繊細おじさん似合うな、ベン・スティラー。俺のプレイリストをまだCDに焼き付けられるMa>>続きを読む

日本の首領 野望篇(1977年製作の映画)

4.4

二作目にして首領の存在感うすッ!
関東連合な三船敏郎とインテリヤクザな松方弘樹のギラギラ隠しきれてないのと、岸田今日子のロマンスが良き。デヴィ夫人みたいのとか、要素多すぎて忙しいけど、ちょい役な金子信
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我ら山人たち(1974年製作の映画)

4.7

代々の土地だからと、アルプスの奥地の過酷な地域に暮らす家族たち。リアル・アルプスの少女やおんじ達の暮らしはかなりハード。淡々と自然と季節に沿って質素に暮らす村人たち。
夏の小屋での、洗濯物の並ぶ様や食
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やくざ戦争 日本の首領(ドン)(1977年製作の映画)

4.4

東映版ゴッド・ファーザーってことで、続々と出てくる豪華スターたち。
高橋悦史が"ファミリー"言うてるので、この先も一応楽しみ〜!

愛の狩人(1971年製作の映画)

5.0

カレッジ時代の童貞同士のキャッキャな若い友情と裏切りから、年齢重ねても成長できてないのと、立場の入れ替わりとで哀しみ溢れ出る。ヒリヒリしすぎるジャック・ニコルソンに、巨乳が過ぎるアン=マーグレット、繊>>続きを読む

切腹(1962年製作の映画)

5.0

仲代達矢に三國連太郎、丹羽哲郎と顔面つよつよ、モノクロ画面に溢れ出る強烈なやりとり。真剣を使ったという河原での決闘からのラストの仲代の荒ぶりの動と静の見事な立ち振る舞いに息を飲む。
竹光の切腹シーンは
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エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)

4.9

荒削りなようでいて、既に作風確立してる。キングダムみたいなのや、歯磨きのシマシマの謎、ウド・キアー使いにタンホイザー序曲連発するのとか、どこまでもらしくて悪ノリとユーモアの匙加減も絶妙。
こうして、ヨ
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現金に手を出すな(1954年製作の映画)

4.8

初老のジャン・ギャバンの哀愁が過ぎる、激渋ぃギャング映画。ジュークボックスで始まり、終わる音楽使いや、扉、エレベーター、車、カフェーの電話、ディテールが細か過ぎる。

破戒(1948年製作の映画)

4.6

島崎藤村は未読。今では考えられないような部落差別な日本の暗部。池部良が悩ましい青年役で麗しい。桂木洋子も可愛い、そして友人、宇野重吉がいいやつ過ぎるし、ギュッと握る二人の手。旅立つ船にお見送りの子ども>>続きを読む

苦い涙(2022年製作の映画)

4.4

オゾンがファスビンダーをリメイク、とのことで興味津々!だけど、やはりオゾンは...ね。って感じでした。衣装やインテリアも凝りまくってで素敵だけど本家にはどうにも敵わないし、あそこまでの傑作に挑むのはな>>続きを読む

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

5.0

初めて観られた、初期作品。オレンジ色画面にビシャビシャなのはすでに固まってる。ディストピアな80年代な雰囲気や、取手が取れちゃう紙コップのイライラなのとか、若いトゥルトゥルなスキンズなご本人に笑っちゃ>>続きを読む

大恋愛(1969年製作の映画)

5.0

初のカラーということで、色のセンスも抜群。その時々の気分がちゃんと服装に反映されててかわゆ。バキバキの構図に小道具使い、加齢とともに増してくる妄想の暴走がキモくて最高。ベッドが走り出すのは堪らないね!>>続きを読む

グランド・ホテル(1932年製作の映画)

4.8

麗しき時代のベルリン、グランド・ホテル。インテリアの隅々からお衣装、メイクまで最高に素敵。グレタ・ガルボの不安定さ、ジョーン・クロフォードのコケティッシュな身のこなし。美しいなぁ。
それぞれの人生が交
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続・飢える魂(1956年製作の映画)

4.6

ドロドロからのわりとあっさりラストまで、話の内容はあれだけどもトーキョーの風景や、日本家屋の撮り方が美しい。烈さん行きつけのバーや、金子信男ハウスが吉村順三?みたいなお洒落物件住みたい。

飢える魂(1956年製作の映画)

4.8

女二人それぞれの、心の隙間に入り込む男たち。和装姿の洋子さん麗しすぎるー!そこに偶然グウゼン!と常に付き纏う三橋達也ヤバい。当時の観光地もどこも良いなぁ。

絶好調(1965年製作の映画)

5.0

ソロキャンから収容所に、なかなか辛口風刺なショート。大脱走シーンまで可愛い〜