monaminamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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飢える魂(1956年製作の映画)

4.8

女二人それぞれの、心の隙間に入り込む男たち。和装姿の洋子さん麗しすぎるー!そこに偶然グウゼン!と常に付き纏う三橋達也ヤバい。当時の観光地もどこも良いなぁ。

絶好調(1965年製作の映画)

5.0

ソロキャンから収容所に、なかなか辛口風刺なショート。大脱走シーンまで可愛い〜

健康でさえあれば(1966年製作の映画)

5.0

4つのエピソードのオムニバス、OPから洒落てる!で、不眠症なのにドラキュラ読んで日が出る朝までのどのエピソードも可愛い。映画館あるあるのイライラからCMの世界のシュール過ぎる世界、騒音すぎるドドドド.>>続きを読む

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

5.0

パリあるあるが詰まってる感じで、どんどんズレてゆくタイミングと慌ただしすぎるパリジャン達!って感じの風刺のなかで、バゲットやひまわりなどの小道具使いもキュート。

破局(1961年製作の映画)

5.0

ツイてない一日のドジっ子にも程があるエピソードの積み重ねの後の、ひゃーーなラストまできちっとピリっとしまっててさすが。

彼女と僕のいた場所(1995年製作の映画)

5.0

観たの忘れてたけど、限定配信らしいからありがとうU-NEXT。
卒業最後の年の大人の階段登りかけるそれぞれの悩み。セリフのどれもが洒落てるし、絶妙すぎる間合い。エリオット・グールド父さんとのやりとりの
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酔っぱらい天国(1962年製作の映画)

4.8

令和の時代じゃ全部アウトな感じの酔っぱらい劇場。そんなほのぼのかと思いきやどんどんディープで終わりに向けてどーんとくる。笠智衆の会社での態度の使い分けから酔っ払ってからの豹変する手のぷるぷる、息子の結>>続きを読む

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

5.0

完全にこどおじな息子を心配する両親。
天体からアイドルの推し活とか、完全に現代と変わらんね。細かすぎるネタの数々が、楽しすぎる。言葉が通じなかった住み込みの女の子とのラストのラストまできゅぅーん♡寝室
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

5.0

うはーーー!こんなにもこんなにも心鷲掴みにされる映画にまだ出会えるなんて。
ありがとうレストア。サイレントからテレビの時代を駆け抜けるヨーヨー。お父さん時代の邸宅の演出から最高すぎる演出。旅芸人がすれ
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無力の王(1981年製作の映画)

5.0

80年代ハマの学生たちの一晩。スチュワーデス物語の高樹澪かわゆ。"山羊座?"が合言葉の内田裕也とのパパ活後にミハマで靴買って、5万円のディナー。プールサイドから街を徘徊してハワイで夜明かし。予想通りな>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト(1992年製作の映画)

5.0

あちこちに散りばめられたジーザス。出てきたとかから壊れ気味なハーヴェイ・カイテルが、どんどんと深みにハマってからのジーザスとの対峙。泣けてくる。
ニュージャージーギャルの取り締まりシーンとかヤバすぎて
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

5.0

何度も見返しちゃう大好きなゴダールの中でも割と親切なアンナ・カリーナとの愛と哲学。途中に挟み込まれるキュートなアンナのダンスや、突如身長測るシーンが堪らなく好き。ホンモノの哲学オヂサンと哲学するカフェ>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

5.0

ファルコネッティ嬢の目、表情、涙、全てが美しい。異端審問の顔、聖職者の顔、民衆の顔、とにかく顔のアップに、部屋や道具のアップ、切り取られる画面。冷たい質感の教会内部の白っぽいところから、火刑の黒く燻り>>続きを読む

モーリス(1987年製作の映画)

4.6

英国パブリックスクール腐女子的なのを欲して。プリっとしているヒュー・グラントと、いかにも英国顔なジェームズ・ウィルビーのプラトニックラブから、まだ罪深すぎた時代で別々の道を行く二人の分かれ道と、ラスト>>続きを読む

11人のカウボーイ(1971年製作の映画)

4.8

まさにカウ"ボーイズ"成長記。前半の割とのんびり感からの、ジョン・ウェインあっさり死んでからの少年達の眼差しの変化に、ジョン・ウィリアムズの音楽とで胸熱。料理番長のガチウエスタン料理の数々もたまらん。>>続きを読む

デリカテッセン(1991年製作の映画)

5.0

懐かしの。90年代の黄〜赤な色味と、ダークファンタジー&ディストピアな雰囲気で、いま改めてみても綿密に世界観構築されてるし、ジャン=ピエール・ジュネすでに出来上がってる。癖強役者揃いでも群を抜いてドミ>>続きを読む

武蔵野夫人(1951年製作の映画)

4.5

戦後の武蔵野で繰り広げられるドロドロ。
田中絹代サマだけ頑張って守り続ける貞操...死を持って守るワ!というあんまりにも哀しいご臨終。

チェンジリング(1979年製作の映画)

4.4

なかなかにハードスタイルな事故物件。一人暮らしにあの物件住めるのはとても羨ましいけど、牧場跡地の湖畔沿いの物件もとても素敵〜!そしてまた事故物件。
わがまますぎな霊と戦うジョージ・C・スコット。不動産
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花咲く港(1943年製作の映画)

4.8

あまりにも胡散臭すぎる小沢栄太郎と、爽やかイケメンが過ぎる上原謙サマの凸凹な詐欺師とあったか過ぎる南国の島の人々。
ドタバタから突然の鬼畜米英、赤鬼!とか今みると笑っちゃうほどわざとらしいやつも、そし
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アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学(1988年製作の映画)

5.0

ふたたびの船からのNYからの幕開け。ポーランド系ユダヤ人達の移民ストーリーを語らせる。自虐ネタ、ブラックネタが多くなるのはユダヤ人あるあるなのかな。
後半の青空レストランみたいなとこのシーンもどれも印
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ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

5.0

カラフルな足元OPからして今まで観てきたアケルマンと様子が違くてびっくり。
デルフィーヌ・セイリグとシャルル・デネル出てくるだけでフレンチ♡当時はイケてたのかな?な感じのフォーラム・デ・アールを舞台に
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

5.0

70年代のNYをただひたすら。固定した地下鉄から少しずつ動きだして、ラストの船から遠ざかり眺めるワールドトレードセンターなどのビル群の景色。そこにのっかる母ちゃんの手紙。段々とその朗読の声も薄れてゆく>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

5.0

ブリュッセルのある夏の夜のそれぞれの瞬間、抱擁、別離。どこまでが演出なのか、偶然なのかわからないけど瞬間、瞬間の物音や電気のオンオフ、窓の開閉、生活のあれこれの描写が細かすぎてグッとくる。
夜が明ける
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

5.0

こんなにも迸る初期衝動と花束と死。
調子はずれの鼻歌やにゃん子はちゃんと逃して、パスタ食べて、掃除して。
すでに確立してるし、ご本人も可愛いんだよねぇ。パンクしてる!好き。

アンナの出会い(1978年製作の映画)

5.0

ドイツからパリへ。
地に足つかない、居場所も拠り所もないような孤独なおんなのふわふわ旅路が堪らなくずしーーんってきた。
それぞれ出会う人たちの勝手な話を延々と聞き、ふわーんとしてる感じ、妙齢な時ものす
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美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

5.0

オーストラリアの大自然で突然の迷子。
目の前の死と、あまりにも強い大自然と、出会うアボリジニーの少年。
言葉は通じなくても旅を通じて知り合ってきた先での求愛の通じなさが哀しすぎる...涙 その先の何も
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暗黒街の美女(1958年製作の映画)

4.6

初期清順にして既に渋いノワールしてる。
地下道から始まり、トルコの地下から石炭掘って逃げるラストまでハラハラ、汗かく感じ。ダイヤの隠し場所が人体からマネキンにいったり、動き回る白木マリさんのボディ含め
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セブン・デイズ・イン・ハバナ(2012年製作の映画)

4.7

寒い日に観る暑い国のオムニバス。軽く観られて良き。ベニチオ・デル・トロ初監督作や、初めて観たエリア・スレイマンの鬼構図ものや、フリオ・メデムやギャスパー・ノエはそれぞれらしさ満点。ラストの泉の宗教家族>>続きを読む

西鶴一代女(1952年製作の映画)

5.0

女の人権なんてない時代に、ものすごい振れ幅の人生送る壮絶な女の半生。田中絹代様の素晴らしい演技と絵巻物のような画面の流れるような溝口映画の美しさを堪能。
モノクロの美しい世界だけど、お着物とかカラーで
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イディオッツ(1998年製作の映画)

5.0

すごい久しぶりに。これも配信されるようになったとは、いやはや(^q^)
善意と偏見を浮き彫りにというより、さらにその上いく感じのラース・フォン・トリアー。ドグマな時代の生々しい映像で余計にくるものがあ
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アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

5.0

逆時系列だからこそ、ほほー!っとなった元作品をあえての時系列で再構築のこちら。ワクワク、キャッキャなところから、ドロドロバイオレンス&ゲイゲイしているぐるぐる真っ赤っか画面のドラッギーさで終わるのもな>>続きを読む

銀座カンカン娘(1949年製作の映画)

4.8

デコちゃんも笠置シヅ子もキュート!
カラッと元気でコミカルミュージカルから古今亭志ん生の落語で〆る、江戸っ子ー!な芸が詰まってて楽しい。わんぽも可愛い。野っ原な世田谷?や銀座や迎賓館も外国みたいでお洒
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

5.0

お久しぶりに鑑賞。あぁ、素晴らしき哉!
退廃の美の王をヘルムート・バーガーで、ヴィスコンティが撮るんだもの最高に決まってる。ピュアすぎる藝術家肌のルートヴィヒ2世の哀しい生涯だけども、後世の我々にはワ
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みかへりの塔(1941年製作の映画)

4.4

実際にあった感化院の話を、その場所でロケしているらしくて、戦前にしてはちょっと特殊な教育なんだろうな、と思いながらもみんなちゃんとしてるように見えちゃう。帝愛ばりの水を引く工事とか、今じゃ児童搾取とか>>続きを読む

バウンス ko GALS(1997年製作の映画)

4.4

チョーど真ん中の世代BBAなので、今観るとひぇーっと、ホラーすら感じるあの空気。危うい時代というかすでにぶっ壊れてたなぁ。でもまあオヂサンからみたJKって感じだけど。おばちゃんの知ってる渋谷の風景、朝>>続きを読む

眺めのいい部屋(1985年製作の映画)

4.8

どこまでも理想的な英国の風景。
フィレンツェでの出会いと、ポピーと麦畑でのキスシーン。なんとまぁロマンティックなこと!
聖なる湖での男三人の水浴びシーンのワクワクさ、不器用な文学青年ダニエル・デイ・ル
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