こめぐさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

数年前に観た時は精神年齢(?)のせいか「自分にはまだ早い」という感想だったけれど、改めて観たら前より分かった気がするしとても好きな作品の一つになった。

音楽、イタリアの鮮やかだけれど落ち着きのある色
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恋は光(2022年製作の映画)

3.0

透明感のある明るめの画面が綺麗だった。
みんな素直でどろどろしていなくて観やすい。

恋愛映画(邦画)は理解できないことが多くてあまり好まないけれど、この作品は哲学的な要素が比較的多かったので楽しめた
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バーレスク(2010年製作の映画)

5.0

まさに歌と踊りの世界。
アリの真っ直ぐな性格が清々しくて観ていて心地良かった。

華やかな衣装と踊り、パワフルな歌声、力強い女性たちに元気をもらえる。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

役所広司の演技の上手さと集中力が凄過ぎて怖いくらい。

三上さんは可愛らしかったし怖かったし悲しかった。腕力だけが成長してしまった子どものよう。純粋で単純で母親の愛に飢えている。整えられた部屋や手作り
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市子(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

市子の過ごしたあたたかい時間が詰まったラスト15分、ずっと観ていたかった。

市子が生まれた頃からお母さんへの適切な支援があれば随分違ったのではないかなと、どうしようもないけれど思ってしまう。母子だけ
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大脱走(1963年製作の映画)

4.0

団結力と行動力、それぞれの技がとにかくすごい。

軽快な有名テーマソングがやっぱり良くて、どことなく漂う切なさや悲しさを中和してくれていたので最後まで暗い気持ちになり過ぎず観ることができた。映像作品に
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

4.0

ミリー•ボビー•ブラウン、自立した強い女性の役がぴったり。

ツッコミどころはあったけれどサクッと楽しめるファンタジーだった。
作品の長さもちょうど良くて、短めの童話を読んだ感覚。

終わり方も颯爽と
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

マクマーフィーの気遣いや反射的な優しさが印象的。登場人物それぞれをじっと見つめるような映画だった。

後半の展開は予想できないことばかり。
有名作品だけれど予備知識なく観たので結末には驚いた。

婦長
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ニューヨークの恋人(2001年製作の映画)

3.5

若い頃のヒュー・ジャックマンの作品は初めて観たけれど気品があって貴族がとても似合う。

テンポや設定はとても良いというわけではないけれど、雰囲気の良い作品だった。映像も綺麗。

花屋のシーンと屋上のシ
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.0

軽快で楽しいラブコメディ。

展開も面白いし冒頭からは予測できないラストも良い!
沢山移動するし人も沢山出てくる、わちゃわちゃした感じが楽しい。

2人の早着替えとクオリティの高い女装姿、モンローの華
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.5

あみ子の視野の中だけを描いていて完全にあみ子目線なので思考回路がわかりやすい。
ストーリーがどうのというよりは、あみ子という人間をそのまま画面に映し出した作品。

お父さんの顔にほぼいつも影がかかって
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ある男(2022年製作の映画)

5.0

どこか静けさのある口数の多くない映画。
宮崎の風景や林業のシーンの影響か、空気のきれいな作品だと感じた。

それぞれの関係性も説明的でないし、誰もが自身の心の内や心の動きを言葉で分からせようとはしない
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マスク(1994年製作の映画)

3.0

映画だけど40年代のアメリカンアニメーションを観ているよう。
主人公の感じやブロンド美女とかもまさに。

マイロが1番好き。

パレード(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

柔らかくてやさしい映画だった。

亡くなった人たちのお話だけど、みんなの自然な笑顔が印象的で、悲しいとか可哀想ではなく穏やかさが心に残った。もちろん切なさはあったけれど。

出演者や温かみのある映像が
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

ロバート・デニーロの演技が本当に上手い。
つらいけれど終始穏やかな で落ち着いた雰囲気のある映画だった。

カレとカノジョの確率/一目で恋に落ちる確率(2023年製作の映画)

4.5

ありがちなボーイミーツガールとは違う、最初の台詞の通り恋愛というよりも巡り合わせ(運命)についての作品だった。

語り手的な存在のジャメーラ・ジャミルのおかげで視聴者の目線が定まること、物語の流れ方な
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

午前4時という時刻の独特な静けさが良い。
エピソードそれぞれ全部、同じくらい好きだった。

どの物語でも運転手と乗客の刹那的な関係性だけが描かれていて、その前のことも後のことも描かれないし匂わせること
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

5.0

最悪な男性達を薙ぎ倒しながら突き進んでいくロードムービー。
前半と後半でテルマとルイーズの頼りがいと気弱さが逆転してくるところが良い。

倫理観はさておき、2人共女性達の力強い味方でヒーローだった。オ
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

5.0

この映画を観ると、何でも前向きに楽しく面白くとらえることって良いなと思える。

国内のリメイク版を先に観ていたけれど、どちらも好き。
ちゃんと別の映画になっているけれどやっぱり同じ映画なのでリメイクと
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しあわせの百貨店へようこそ(2018年製作の映画)

5.0

百貨店の女性たちを中心に等身大の生活が描かれている、人間の可愛らしい部分を丁寧に扱った映画だった。

それぞれが進学、家庭、仕事など人生の岐路に立っていて新たなステージへと向かっていくストーリーであっ
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

5.0

アスペルガーのことや9.11のことなど、表面的な知識だけでは描けない繊細な題材をいくつも扱っていること、映画にしようとしたことがまずすごいと思う。

大人たちとオスカーの関係性がとても好きだった。
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.5

久しぶりに観たけれど展開が予測しづらくてやっぱり面白い。

上役達の最悪っぷりとバクスターの誠実な人柄の対比が清々しい。

字幕のセリフが小粋。
ラストが好きだな〜。

ショコラ(2000年製作の映画)

3.5

チョコレートが魔術っぽく映されていて面白い。

伯爵がとても人間らしくて、最後まで主役級の存在感。結構すきだった。
ジョニー・デップの登場は思っていたよりも後半だった。

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

5.0

スポーツものは普段あまり気持ちが乗らないのだけれど、この作品は映画としてとても楽しく観ることができた。
それぞれのシーンの長さの加減や過去の映像を入れるタイミングなども心地良くて、好きな映画の一つにな
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恋人はゴースト(2005年製作の映画)

5.0

捻くれた人もいないし陰湿な感じのない、気持ち良く観られる映画だった。
ファンタジー要素もストーリーの大らかも丁度良くて少しディズニー映画っぽさも感じた。

主演2人が良い!
マーク・ラファロ、最近やっ
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カラーパープル(1985年製作の映画)

5.0

人種差別、女性蔑視、親子関係などたくさんのことが描かれて登場人物も比較的多いのに、それぞれがバラけずにひとつの作品として完成していてスピルバーグの才能を感じた。

現実はもっと厳しくてハッピーエンドで
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.5

不気味で面白い。
中身が変わると外見も変わって見えるのは演技のせいか、見る側の脳のせいか、その両方なのか…。
自分が奥さんだったら人間不信になる。

ドラえもん のび太のパラレル西遊記(1988年製作の映画)

4.5

ドラえもん映画全作制覇計画①

後半の展開の速さが清々しい。
改めて観て、小学生の描き方の上手さに気がついた。

優しさの押し付けや説教くささなど作り手の大人の変な意図が見えないシンプルな冒険ストーリ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

スカーレット・ヨンハン、少年みたいなショートがとてもよく似合っていた。

冒頭からラストまでの流れがとても好きな映画。
気持ちの面、物理的な面、子どものことなど離婚の大変さはしっかり描かれているのに、
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そばかす(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

三浦透子さん演じる蘇畑さんの柔らかい雰囲気に安心できた。
お父さんとのやりとりと結婚式での演奏シーンがとても好き。

蘇畑さんの日常は良かったものの、台詞として自身のアセクシャルのことをカミングアウト
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

4.0

エノーラの成長過程を見れてたのしいし、
1作目に引き続き意外とアクションもあって飽きさせない。

まだまだ続編があって欲しい!

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

4.5

語りと目線の使い方がチャーミングで好きだった。

テンポも良いしキャストも魅力的だったのであっという間に見終わってしまった!

インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

4.0

2人の子どもと少しずつ心を通わせていく様子がとても良かった。

素直で人が良い夫婦。
明るい気持ちになれる映画だった。

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.5

上質なアニメーションと素晴らしいミュージカル。クオリティの高い作品だった。
言いたいこともとても分かりやすい。

バッドエンドとどこかで聞いたような気がしていたけれど、観てみたらハッピーエンドで明るい
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銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

4.5

北海道の大学の学祭に行ってみたくなった。

ストーリーは綺麗にまとまっていた。
畜産について考えさせられる良い映画だった。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

5.0

透明感があって、活字を読んでいるかのような静けさのある映画だった。

何が良いとか悪いとかを言っていないところが良かった。
春の公園の草の香りとか雨の匂いとか、季節の匂いが伝わってくるシーンが沢山あっ
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