じゃいろさんの映画レビュー・感想・評価

じゃいろ

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マラソン マン(1976年製作の映画)

3.7

70年代らしいハードサスペンス
歯医者の拷問シーンが有名だが、そこ自体は思ったほどではなく、それ以外の暴力描写の方がエグかった
主人公が典型的な巻き込まれ型であり、更に自分から謎を解いていくわけでもな
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[Focus](1996年製作の映画)

4.0

今までモキュメンタリー映画はあまり得意ではなかったが、本作は間違いない傑作だ
見てはいけないものを見ているような生々しい質感の映像がゾクゾクする

盗聴マニアの金村を取材するTV局の人間は口では金村の
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ビジランテ(2017年製作の映画)

3.8

地方都市の闇を描く邦画は当たりが多い印象 本作も邦画特有の胃がキリキリするようなむず痒い気持ちにさせられる作品で非常に面白かった
終盤の展開で少しダレたが全体的には悪くない作品だった

ストーリーライ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

ヨルゴス・ランティモスらしい変な映画で非常に面白い 今作はその変な要素がホラーや厭な描写に全振りされていてコメディさが微塵もないのがまた面白い

解説を読んでようやく理解できるような難解な映画だが、そ
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦 ディレクターズカット版(2008年製作の映画)

3.7

面白いんだけど何も感想が浮かばない!
見てから数時間後に書いてるけどもう記憶が朧気になってきた

ストーリーより出ている役者陣で楽しむ感じはあったな
ハゲたトム・クルーズと子供をぶん投げるベン・スティ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版(1984年製作の映画)

4.0

そのあまりにも長いランタイムから存在こそ知っていても見ていない人は多いと思う
自分のその1人だったが、いざ見るとこれがとても良く出来ていて長さを感じない
休憩しながら見ようと思ったが結局3時間49分ノ
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英雄の条件(2000年製作の映画)

3.8

フリードキン監督の撮る法廷劇は骨太でありながらしっかり厭な描写も他作品に比べると少ないがあるのが素晴らしい
片足のない女の子とトミーリージョーンズの絡みはなかなか厭だった
さらにその後の回想で女の子も
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

5.0

既にオールタイムベスト級に好きな映画だったが再見したら尚更その魅力にハマってしまった
やっぱタランティーノの感性は自分に見事にぶっ刺さる

デス・プルーフはよく前半はつまらないけど最後まで見たらめち
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.7

邦画の金字塔とも言える本作をついに鑑賞

唯一の被爆国である日本でこの映画が作られ絶賛されていることに意味を感じる
序盤のバスジャックと終盤のジュリーと菅原文太のチェイスは面白いが、中盤で流石に長いか
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デスペラード(1995年製作の映画)

3.6

数年ぶりの鑑賞だが、相変わらず面白いんだけどどこか自分には刺さりきらない
タランティーノが出てたりして自分好みのはずなんだけどなんだか集中力が切れる

終盤のドンパチは好きだけどそれくらいかな ギター
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エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

3.6

超低予算ながら初期からロバート・ロドリゲスらしさは健在であり、殺し屋と勘違いされて戦いに巻き込まれるプロットはなかなか面白い

低予算故の雑さは気になるが、アクションのキレはしっかりあって結構楽しめる
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.8

常時Fワード連発でハードな内容でも楽しく見れる
起きてること自体はシビアだしトーニャのバックボーンを考えるとあんな粗暴な人間になってしまったのも頷けるから複雑だが、基本的には娯楽性に富んでいる良い伝記
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.2

今年公開の映画ではかなり楽しみにしていたモンスターヴァースの新作
頭空っぽで楽しめるおバカ路線に突き抜けて最高の映画になっていた

ゴジラとコングの関係性や話の進め方が怪獣でありながらもどこか不良漫画
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蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

3.7

復讐を終えた男の虚無感を全くの容赦なく描いた作品
どことなく北野武作品のような雰囲気もあり、何気ない日常に暴力描写が挟まれる作風がまさにそれっぽかった
と思ったら急に幽霊画出てきたり、ジャンルレスな作
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.8

黒沢清の作品は回路とCUREしか見ていないが、今作蛇の道が今のところ1番面白いな 蜘蛛の瞳でどうなるか期待

助走なしで初めから物語の途中のような始まり方で動揺こそするがこのソリッドな作りが尖っててめ
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.5

ゴジラやキングギドラが画面にいる間だけ面白い そこ以外の人間ドラマはつまらなすぎる

宗教画のように怪獣を神々しく描く監督のスタイルはあまり自分にはハマらない

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.6

GODZILLA(2014)に比べれば怪獣の出番が多くて概ね楽しめた
人間ドラマがどうしても弱くてやや飽きてしまったが、コングが画面にいる間はずっと面白い

残酷描写もしっかりしていてコングのそこら辺
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.6

面白いは面白いんだけどゴジラの出番がとにかく少ない
ムートーとゴジラが空港で初対面したときは既に1時間が経過しており、ようやく派手なゴジラの暴れっぷりが見れると思ったらバトルはカットで人間ドラマへ、こ
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.9

3年ぶりほどに鑑賞したが、やはり最高の暴力映画
初監督作品で荒削りながらもここまでの傑作を生み出した北野武は天才だ

まず開幕すぐの非行少年がたけし演じる主人公の暴力刑事にボコボコにされる流れが最高に
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さざなみ(2015年製作の映画)

3.7

"異人たち"を見に行きたいのでその前に同監督作品でも見とこうと思ったが、地味ながら暗黒夫婦映画として非常に怖くてもの悲しげな作品になっていて良かった

過去の思い出に囚われる人間の感情の変化をゆっくり
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その怪物(2014年製作の映画)

3.6

開幕から謎のギャグ漫画ノリが始まり、どう話を転がすか不安になるが、そこは流石の韓国クオリティ すぐさま血みどろの復讐劇にスライドしつつコメディ要素も散りばめており、散らかった印象を持つ人もいるかもしれ>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

4.5年振りに再鑑賞
前見た時はとにかく難しい印象だったが、久しぶりに見ても難しいもんは難しい
だが、暴力描写の容赦なさやハーヴェイ・カイテル出てたんだってところや再発見が多くて初見時より楽しめた
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

センスがない邦題を付けられてしまう映画も少なくは無いが、"俺たちに明日はない"という邦題はさすがにセンスがいい
正しく明日を捨てた刹那的な生き方しかできない若者の破滅までを描く作品にふさわしい

完全
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

劇場スルーするか迷ったが、この音響効果は間違いなく映画館で見て正解だった
映画そのものはあまり面白いものではなかったが、映画館で観る価値は十分ある

多少は予習をしてから鑑賞したから置いてけぼりはされ
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インソムニア(2002年製作の映画)

3.8

ノーラン作品の中では評価が低くて見るまで時間がかかったが、いざ見れば十分面白いサイコサスペンスとなっていた

確かに地味な作風ではあるが、刑事が犯人を追うだけに留まらず、刑事側の贖罪や汚職も描かれ普通
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貴公子(2023年製作の映画)

3.7

重厚な韓国ノワールを期待すると少々違うものが出てくるが、軽いノリのアクション映画と思えば面白い作品だった
韓国らしい厭な暴力はあまり見れないがそれでも血みどろ展開にはなってくれるから安心して見られる
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.8

オーメン1作目は微妙だったが本作はかなり面白いしめっちゃ怖かった
久々にこんな怖い映画を見た

ゴシックホラーでサスペンスフルな内容になっているがしっかり恐怖濃度も高い
1作目オマージュのショックシー
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ドッグマン(2018年製作の映画)

3.7

気弱な主人公は粗暴な友人に飼い慣らされる犬なのな、それとも凶暴な犬を飼い慣らせない飼い主なのか

ジャイアンとスネ夫みたいな2人のハードすぎる関係を描いた暴力映画
不条理に振り回される主人公が不憫なが
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ホームドラマ(1998年製作の映画)

3.7

初めてフランソワ・オゾンの作品を見たが初期作でここまで毒気の強いブラックコメディを撮ってるとは思わなかった

ネズミに触れた家族が自分の深層心理にある欲望を解放するファンタジーじみた作風をとことんブラ
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オーメン(1976年製作の映画)

3.6

オーメンの新作を見たいがために鑑賞したが、正直怖さもさほどなく面白いところはショッキングなシーンばかりだった

グレゴリー・ペック演じる主人公がもっと精神的に追い詰められる演出がなされていれば、よりホ
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ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018年製作の映画)

3.8

突飛な邦題(ほぼ直訳)とは裏腹に超渋いハードボイルド映画に仕上がっていて最高に面白い
タイトル通りヒトラーを殺した男がビックフットを殺す映画なんだけど、現在と回想を交えながら進行するフォーマットは面白
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.7

贖罪の物語であり、ギャンブル映画としての側面はあまり強くは感じなかった

話は面白くはないんだけど面白い、この表現が適切かはわからないが自分の中ではこれが1番ピッタリくる
ギャンブル映画である必要はな
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イベント・ホライゾン(1997年製作の映画)

3.7

SFホラー映画でありながら、エイリアンが出てくるわけでもなく、宇宙船自体が怪異になるフォーマットは下手にクリーチャーを出すよりよっぽど怖かった

SF版シャイニングのような作風はなかなか挑戦的で面白い
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.8

あのマーターズを撮ったパスカル・ロジェが監督なだけあって、絶望的で少女がボコボコにされる不快指数の高いホラー映画になっている

ストーリーライン自体はシンプルだが、その見せ方を捻った作りになっており、
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