じゃいろ

その男、凶暴につきのじゃいろのレビュー・感想・評価

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)
3.9
3年ぶりほどに鑑賞したが、やはり最高の暴力映画
初監督作品で荒削りながらもここまでの傑作を生み出した北野武は天才だ

まず開幕すぐの非行少年がたけし演じる主人公の暴力刑事にボコボコにされる流れが最高にイケてる 少年が帰宅してからカットなしでたけしが現れるシーンのかっこよさが半端じゃない
ストーリー自体も一見するとありがちなハードボイルド刑事映画かもしれないが、監督が北野武となると一気に乾いた暴力映画となり、深みがぐっと増す

もはや暴力映画のひとつの完成系とも思える 街中で全く無関係の女性が被弾して死んでしまう場面もあり、そういった不条理で理不尽な部分も暴力を表現する上では必要不可欠なものだと思える
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