じゃいろ

タクシードライバーのじゃいろのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.8
4.5年振りに再鑑賞
前見た時はとにかく難しい印象だったが、久しぶりに見ても難しいもんは難しい
だが、暴力描写の容赦なさやハーヴェイ・カイテル出てたんだってところや再発見が多くて初見時より楽しめた

改めて見るとトラヴィスが戦争の傷が癒えぬというバックボーンありきでも痛い人間で共感性羞恥を感じさせる
極悪人では無いけど明らかにヤバい奴の方が悪いやつよりよっぽど怖い
怖いけどあの心の壊れ方は可哀想でもある

明確な目的はなくとも何者かになりたいトラヴィスが最終的には妄想だろうが現実だろうが、再びタクシードライバーになって何気ない日常に戻されるラストがグロい

ストーリーも印象的だが1番はスコセッシの死体の見せ方が光っていた
さっきまで生きていた人間が銃弾で物言わぬ死体になる瞬間の見せ方が厭で素晴らしい
じゃいろ

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