黒旗さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

黒旗

黒旗

映画(1969)
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ティル・デス(2021年製作の映画)

3.3

これも真夏に観たほうがいい作品。ミーガン・フォックスさんを見直した。作品が彼女の個性をうまく引き出していた気がする。反対に夫役マッケンさんは「ナイトシフト」で好きだったのにB級臭出ちゃって…。二人組登>>続きを読む

コルドラへの道(1959年製作の映画)

2.9

冒頭、農園に奇襲をかける騎兵隊と迎え撃つメキシコ人の戦闘は映像センスに優れ迫力もある。名誉勲章候補を引き連れての展開は、後半に向かうに連れ辞退を願う側と主人公のドラマに無理があるように感じられ微妙。美>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.4

謙虚さ高潔さまで学ばせていたのは恐れ入る。常識を打ち破るような夢を叶える人は、一般人には理解不能な独特の個性を持っているだろう。彼がいかに娘たちを大切にしてきたかが伝わる。根底は同じ想いの夫婦の対話、>>続きを読む

サン・スーシの女(1982年製作の映画)

3.3

人物描写は「痒いところに手が届かない」感。被告として法廷に立つ男の動機を表すにしては、続く少年期の描写では足りない気がしてしまう。夫人に熱を上げたナチス協力者も、もっと下衆に描いてやっていいのにと思う>>続きを読む

プライベート・レッスン(1981年製作の映画)

2.9

ハリウッド映画として色分けされることなく公開された時代の大らかさを感じる。若いメイドが少年に発する色香はストーリー的にうまく紐付けされ彼女の好感度も上げている。羨ましさしかないw 格上の演技を見せる運>>続きを読む

リーサル・バレット(2022年製作の映画)

2.0

プロデューサーは俳優も入れて47人もいる。かなり資金繰りに苦労したか、映画バカ集団による制作かと思った。同じ監督による2009年「ゲーマー」はB級ながらそれなりに面白かった。歴史上の事件を反芻させるき>>続きを読む

ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016年製作の映画)

2.6

映像にする部分をもっと吟味するべきだったと思う。長男ホランドさんは、ゲーム中プレイヤーに決まった言葉だけ言うNPCのように感じた。作られたキャラに言葉を与えてるみたいな。ラベルなどクラシック音楽の使い>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

よし。これならエルたんがシャラメさんのファンに嫉妬されることもあんまりないだろう。土台は古典だが、監督は現代の若者の特徴をよくとらえて作品に落とし込んでると思う。世代を超えて彼等にも精通した脚本を書け>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

3.8

通夜に参列した者たちの会話で故人の功績が明らかになっていく描き方が秀逸。またその通夜シーンのシナリオが格段に良くできている。役者たちのアドリブもあるか知れないが、生々しい喋り方や言葉の濁し方、言うに言>>続きを読む

エンドレス・ラブ(1981年製作の映画)

2.7

シールズさんの魅力でそこそこ当っただろう。イタい実話を弄ったようなシナリオ。が、作品は映画ならではのまとめで、壊れた関係が起点となった負の連鎖にはもっと悲惨な例もある。亡くなる父親の反応は至極まともに>>続きを読む

ディンゴ(1991年製作の映画)

3.2

ンまぁ…自分的には妄想全開映画だった。ふらりと寄った土地で夢のきっかけを与えた少年が、時を経て海を越え自分を訪ねてくる。そのレジェンドな役を引き受けたマイルス・デイヴィス氏の人柄を感じる。ファンなら観>>続きを読む

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.5

メロメロになったケイジさん同様、こちらもアンジェラにすっかり騙されていた。演じたローマンさんも巧い。染まりきってはいないからこそ、娘に道を踏み外させたくない。受け入れ、受け入れられたい。詐欺師の中年男>>続きを読む

太陽が知っている(1968年製作の映画)

3.0

見下す態度でも友人は正論を説いていたように思える。娘との外出が省かれているため、彼女に頼まれた犯行なのかとも考えてしまった。衝動的だったのか。重い十字架を共に背負うことになったマリアンヌがかわいそうだ>>続きを読む

椿三十郎(1962年製作の映画)

3.7

礼節や忠義にがんじがらめの侍たちを横目に自分のスタイルを押し通す三十郎だが、唯一苦手と思われる夫人の言葉で己の性分を気づき、見つめ直したのかも知れない。「抜き身の刀」は後年の作品でパクられてたりもする>>続きを読む

ピースメーカー(1997年製作の映画)

2.9

ウソ臭さ満載のシナリオ。いきなり国家の責任を負わされてしまうキッドマンさんはみずみずしい美しさ。リスク恐れず正義を遂行したがるクルーニーさんは…たぶんどっかのERドクターも同じ行動しそう。他がどうでも>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.2

導入と船長のお仕事パートが良く、主人公の人となりがわかる。結婚後も少しは謎めいてる相手のほうが魅力的であり続けるかも知れない。そのスタイルにこだわったのだろうが、セドゥさん側の内面描写が皆無なのでラス>>続きを読む

L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.2

この腐敗は現在も継続中なんだよな。Me Tooのように現職警官が声を上げても無意味で人の欲が勝ち続けてるってことだ。作品は、時間軸移動と切替の多さがあまり効果的ではないばかりか安っぽさも生んでる気がし>>続きを読む

伝説の女優 サーヴィトリ(2018年製作の映画)

3.3

重婚が合法化されていた時代とは言え、彼女ほどの才があればもっと別の人生も開けていたのでは。当時の人に特有の男女感情もあったのかも知れない。インド人俳優の強みもあるが、10代から晩年まで違和感なく演じら>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

ぶっちゃけ曲が良ければバンドの内情なんてどうでもいい自分だが、伝説となっている彼等だからこそ軌跡を追う価値がある、と鑑賞。楽曲の誕生にまつわるエピソードが良かった。好きこそものの上手なれ。一人によって>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

2.6

母親の描写には皮肉も込められているのかも知れないが動画配信やSNSの闇を感じた。主演の子がこんな役を演じなければならなかったことを少しかわいそうに思う。恵まれ過ぎた容姿のせいもあるが。中盤から帰結のみ>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.3

公開年付近に鑑賞すればスコア爆上げしたと思う。シュヴァイガーさんのほうが今はかなり有名だが、タイプの異なる二人のキャスティングは良かった。残された余命を知ったら自分は何をするだろうしたいだろう。リスト>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.4

期待もしていなかったが、さすがに映像的に驚くべきものは無い。が、シリーズを一気見して記憶の新しいまま本作を鑑賞してみるとメモリアル的な感慨があった。思えば最初からラブストーリーであったかも知れない。ピ>>続きを読む

シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~(2019年製作の映画)

3.3

夫・息子の帰りを待つ軍人妻たちによる合唱団とかそれだけで涙腺崩壊は必至だった。肩を寄せ合うように暮らしていると何かで知っていたが、熱中させるものを持たせるという軍の試みは正解と思う。そうでもしなければ>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

-

全員ドリル経験者か?一糸乱れぬ動きと決めポーズ同時照明オフとかまるでステージドリルを観ているようだった。バーンさんの音楽はトーキング・ヘッズ時代含めまったく知らなかったが主義主張を込めて演奏するのはい>>続きを読む

グランド・ジョー(2013年製作の映画)

3.5

救い難い毒親を演じたポールターさんがガチでホームレスだったと鑑賞後に知りほかぜんぶ霞むくらいの衝撃受けた。主人公も怒りを制御できない人だが、辺境の廃れた集落で公然と起こっていそうなドラマだと思った

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.4

悪党と同じくらいワルそうな重犯罪課ですか仕事で家庭がぶっ壊れそうなおっさん刑事ですかそんなんこっちはドラマで見過ぎていてなーとなっていたが、後半に行くにつれ引き込まれていった。ラストの捻りはビミョーか>>続きを読む

アイスマン 超空の戦士(2014年製作の映画)

3.0

冒頭に延々と協賛ロゴが出ないのと、コメディのセンスが好き。三国志ネタや秘孔、針、わけのわからない名前の体術技など、国ならではの味わい。続きめちゃくちゃ気になる

カウボーイ(1958年製作の映画)

2.9

牛追いという職業の過酷さと特異性、男社会と長旅で求められ培われていく気性などよく描写されていた。経験も人望もある叩き上げのフォードさんと、ホテルマンからその道に飛び込んだレモンさん。意外にも両者が互い>>続きを読む

裸の銃を持つ男PART33 1/3 最後の侮辱(1994年製作の映画)

3.1

監督が変わってたが、くだらなさと面白さは健在。出産のオチは蛇足だったように思う。公開年はシンプソンさんの事件にも重なる。以前ドラマで観たグッディング・Jrさんには悪いが、本人のほうが善人に見えてしまう>>続きを読む

彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)

2.7

ミスコンを非難する側と、利用して恩恵を得ようとする出場者側を描いたのは良いと思った。映画作品、エンタメとしては、的を広げ過ぎてしまったような気がする

少年の君(2019年製作の映画)

2.8

実話ではないだろう。受験が若者の心を歪めているような描き方だが、苛めるほうの心理はレイシズムにも通じるような人の持つ負の感情。その実態や犠牲となり自死を選ぶ者の心境に、一辺倒の描写で迫るのは難しい。一>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.3

頭から締め出したわけでもなく、それまでの生き方や選択で自然と触れないようになった記憶ってのはある。偶然にも身体が知覚するもので甦ったりするのは不思議だ。見るもの聴こえるもの、匂い、味も。ストーリーは自>>続きを読む

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.1

センスのない邦題は夜の警察署で始まる殺し合いを暗示したかったのか。主人公とも言える女性警官は旧式ガンマニア。留置所の二人は自ら逮捕されそこに居る。珍客が現れると宴もたけなわ。人物の真意を測りかねる展開>>続きを読む

ブロークン・シティ(2013年製作の映画)

2.8

警官が市民を射殺する冒頭で、どんな重い話が始まるのかと思えば…。よろしくないシナリオを豪華俳優陣が懸命に盛り上げた印象。青臭いセリフも散見

天国から来たチャンピオン(1978年製作の映画)

2.9

気持ちがいいくらい特殊効果は使わない。他人の身体に入っても演じているのはベイティさん。純粋にスポーツを愛し、夢を追った男の物語は、もう少し伏線回収があっても良いかと思ったが、あっさりしたラストだった。>>続きを読む