黒旗さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

黒旗

黒旗

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親愛なるきみへ(2010年製作の映画)

3.3

今も戦争で引き裂かれる男女はいるのだろう。朴訥・粗野なタイプのテイタムさんが役にハマっていた。彼にとっては縁がなさそうな女性を演じたセイフライドさん。自作の歌を披露していた。こんな経緯でなくとも年月を>>続きを読む

バトルフロント(2013年製作の映画)

2.8

子連れ兄貴。愛する守るべきものがあると、やはりそこを突かれてしまう。シリアスな展開を狙ってるが、暴力に至る経緯にご都合主義を感じる(スタローン調)。アクション場面も混沌とした画が多過ぎる

大空港(1970年製作の映画)

3.5

配役的に大満足なので甘いスコア。それぞれの立ち位置、画面に映り演技している配分もいい。そしてベストセラー小説の複雑な原作を見事にまとめた監督の手腕に拍手を送りたい

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.3

原作は未見だが新機軸の作品として人気を集めたことだろう。ワンカメのショートフィルムは正にB級だったが、続く制作までの経緯と舞台裏の描写に納得・感嘆。ワンテイクだからこそ起きる事故や波乱が、転じて作品の>>続きを読む

パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.2

異次元に現実とは少しだけ異なる日常が存在する。この手の話が以前から好きなのでつい観てしまう。入れ替わりに関しては、ジョーダン・ピール監督の「アス」より説得力があると思った

チャトラパティ(2005年製作の映画)

3.3

チャトラパティじゃない。民のために生きる男、チャっトラパティだ!そう聴こえる。プラバースさんの怒り顔やドヤ顔は散々見てきたが母親や腹違い弟から辛辣な言葉を浴びせられたときの表情も味があるじゃないか〜。>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

2.8

ヴォーンさんは楽しい作品にたくさん出演してる。彼の女の子演技がストーリーを牽引しているので多少の強引さはご愛嬌?テンポは良かった

マーベリックの黄金(1971年製作の映画)

2.8

とにかくブリンナーさんの笑顔がたくさん見られる珍しい作品。場面を端折り過ぎてて制作者ほどストーリーに入り込めなかった。音楽は好き

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.4

マーレイさんが運転するパトカーの助手席にドライバーさん収まって二人とも制服だったらふつー期待するだろ。親バカ監督が息子の要望ぜんぶ叶えて撮っちまったみたいなやつだった。良かったのはスターウォーズネタだ>>続きを読む

地下室のメロディー(1963年製作の映画)

3.7

後に色々と模倣もあっただろうが、この時代でこんなにハイセンスで完成度の高いクライムが作られていたとは。しかも仏作品で!ダクト内のドロンさん等、撮影や視点も関心させられる部分が多く、導入からテンポ良く後>>続きを読む

マーベラス(2021年製作の映画)

2.7

すんごいドラマ「ニキータ」番外編感。杵柄狙い過ぎだろ。色々と維持されてるのはホント見習いたいが…。懐かしのアクションスター集合をこれだけ大真面目に撮られると眠くなりゅ

バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.1

シティーハンターの彼らがまたやってくれちゃってる。ラショーさんはシリアスなイケメン役もできると思うがなー。パクりは悪くないがオチはちょっとクサかったかも。毎度笑いをありがとう

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.3

ストーリーラインを大まかになぞった、または短編的な印象は残るが、御年91歳ということを考えれば驚異的な仕事。強がる若者にも未だ父親は貴重な存在であり、必要とされたことで諦めきっていた人生にも光が射した>>続きを読む

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.7

上質なエロティシズム。男の中には、少年期の願望が脈々と息づいている。そんな描き方が良い。映像が醸し出す雰囲気、奇妙な踊り、音楽。混然としたこれらが調和を見せ、訴えかける不思議な魅力があったと思う

バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

3.6

大好物なやつだった。シナリオの作りこみが良い。あまり70年代に感じられなかったとこだけ残念。あと少佐フォークナーさんがリー・ヴァン・クリーフさんに見えてしかたがなかったw

オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

2.9

作品はともかくライダーさんこれ一生もんだろう。若く輝いてた姿を映像にずっと残せるっていいよな。既出のヒロイズム感はあるが、テンポの良さとサラッとした描き方は好感が持てる

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

2.9

正直、鑑賞前のキャッチコピーで「意外性」を匂わせてしまうだけで軽い印象になってしまいそう。アイエロさんはけっこう好きだった。イタリア系はじめクセの強い面々。レストラン内部等、ワン・シチュエーションに近>>続きを読む

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.4

国内で書籍が出版された時点でかなり話題になっていた。自分は薦められ手渡されたのに未読だった。作者は男性だが劇中はまったく女性視点のロマンス。恋が始まると、毎度の朝の目覚めまで違うものになる。そんな気持>>続きを読む

ウェイ・ダウン(2021年製作の映画)

2.8

海外ドラマ廃人となった弊害が顕著に出てしまった。ドクター・マーフィーとダヴォスさんの映画として記憶に残るのだろう。二人とも少しは役作りとかしてほしい。設定は少し捻ってあるが、ゆるい金庫破りもの。ラスト>>続きを読む

グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

2.6

人気TVアニメを多く手がけているライターが監督。現実味の薄いホーム・コメディ。大したドラマ性もなく大人は退屈かも。デ・ニーロさんはこの手の役を度々演じていて違和感ないが、ウォーケンさんはじめみなさん歳>>続きを読む

不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

1.5

家庭を持つ男の野心。この描き方では劇中でどんな野心だったかもわからないのだが…。とにかくこれまで綺麗な奥さんと子どもに苦労させた風でもないのに、行動を起こす心理が不自然で理解できない。酒やギャンブルに>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

2.9

自分にはテンポのつかみ辛い、予想を外される展開で少々困惑した。悪党夫婦のラブロマンスとして観れば良かったのかも知れない。逃避行や鞄を奪い返すシーンはスリラー感があったが、ルッティエリさん演じるルディが>>続きを読む

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.1

前作よりも笑った。うさぎたちの表情は今のCG技術でいかようにもできるはずだが、もともと動物に表情は無い。そこは最小限の味付けにとどめているのだろうな、という気がする。むしろぬいぐるみのような無表情さで>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.0

ひさびさ健康的な笑いを提供してもらった。下ネタも無く、安心してお子様にも観てもらえる内容だったが、ロマンスはやや不自然な描き方かも知れない。お子様には無問題だが。お皿やマグカップでよく見かけるイラスト>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.4

著者と直接対談までしただけあり真実味のある当時日本の描写、巨匠の画作りには賞賛しかない。17世紀の日本人がこうも流暢に英語(語彙力)を操れるものかとも思うが、イッセー尾形さんも好演。笑顔や優しい口調で>>続きを読む

(1975年製作の映画)

3.4

気後れしていた尺はそれほど気にならなかった。オープニングのシークエンスは60年代頃までの西部劇風。まあ内容もほぼその路線だった。様々な作品の影響は感じられるもののライフル片手撃ちとかインドらしい突っ込>>続きを読む

カサブランカ(1942年製作の映画)

3.3

短い台詞を決めていく飄々とした演技のボガートさんは見事なまでに適役と思えるし、バーグマンさんは美しい。ラ・マルセイエーズのシーンは胸の奥で熱いものを感じ、ラストのルノー署長にほっこりする。幸運にも戦時>>続きを読む

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年製作の映画)

2.0

人気シリーズとは言え前2作品しかないのに、いきなりそれまでのプロット無視したアナザー・ストーリー作っちゃダメだろ。外国人の日本への妄想を眺めるのもたまにはいいが、G.I.ジョーを謳えば前作を意識させる>>続きを読む

G.I.ジョー バック2リベンジ(2013年製作の映画)

3.2

ストームシャドウを攫うシーンは圧巻。崖ロープのアイデアがいい.。前作に比べ全体的にスッキリした作風というか今っぽい作品になった。荒唐無稽さはあるが、ある種の美学がシナリオから感じられる。軽そうな戦車は>>続きを読む

G.I.ジョー(2009年製作の映画)

3.2

118分の本編にどれだけの撮影時間を費やしたのか。拘りと、やりきった感みたいのまである。湧き出てしょうがないものぜんぶ入れました的な。話や悪役もベタだが、いやむしろこの作品ベタじゃなきゃダメでしょみた>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

3.5

暴徒と化した民衆に囲まれ、乗っている車の窓を叩かれる恐怖。文化的な意識の相違がアメリカの油断を招いたか。大使館の柵を乗り越えられるまで事態を把握できなかったのは、あるいは驕りだったのかも知れない。大使>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

2.9

出会ってすぐ意志の疎通が図れ、バディ共生始まってしまうのが前作は子ども向けっぽいと感じたのだが、今作はその関係を大いにギャグに振ってみせたところが面白いと思った。これはアメコミ版「寄生獣」なのか

ヴェノム(2018年製作の映画)

2.7

ダークヒーローは普通のヒーローものより手の込んだ設定なら面白くなると思うが本作は厨二病全開、TVアニメシリーズを実写化したような作品に感じた。CGでの表現ももっとよくできてるアニメ作品がいくらでもある>>続きを読む

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.3

稀な才能を持つ人とは。気難しく御しにくく、打ち解けるのは無理、そう思える輩も多い。だが、一度壁を乗り越えてしまうと案外心地好い関係を築けたりするのかも知れない

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.5

ミンスミートが伝統的保存食の名前なのは鑑賞後に調べて納得。多くの具材を入れた料理の様に、嘘を散りばめて敵軍を騙す作戦だった。その立案から遂行までの間に複雑な人間関係、ロマンス、友情が盛り込まれ、成功の>>続きを読む

シーワールドZ(2021年製作の映画)

1.0

ヘンな期待と違う意味での怖いもの見たさで、またもアサイラム作品を鑑賞。酷かった。「死んでるけど死んでない」海洋生物なんだそれ。カニに襲われる男二人のやり取りが一番良かった。床に寝てるアオザメを跨いで進>>続きを読む