四畳半さんの映画レビュー・感想・評価

四畳半

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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

4.5

劇場で鑑賞

自然と共生しているイーグル族の青年猿の目を通して人間という種を客観視しつつ、エイプと人間の共存というテーマに誠実に向き合った傑作。
話運びのテンポの良さと、猿主観だからこそのドラマとその
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鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞

仕掛人同様、鬼平も今作が初めてだったが問題なく楽しめた。
主演の松本幸四郎さん人情味溢れる長谷川平蔵役めちゃくちゃハマってた!
個人的にはアクションもドラマも藤枝梅安の方が好きではあるけ
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.9

劇場で鑑賞

ド直球ラブコメ映画。
単純な作りに見えて、観客が純粋に楽しめるように下品な下ネタをギリギリで回避したり、差別的なジョークや人種セクシャルの偏りを無くすなどのポリティカルコネクトネスが徹底
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猿の惑星(1968年製作の映画)

3.8

自宅で鑑賞

シリーズはシーザー三部作しか観たことない。
何より猿の特殊メイクがクオリティ高すぎて今の目で見てもヤバい。
檻に入れられる所などは状況的に創世記と逆の構図になってるのも面白いし、映画史に
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.8

自宅で鑑賞

前半と後半で大分印象が違うけど、台詞ではなくしっかりアクションで見せ切っていて面白かった。
引っ張った割にラストは呆気ない気がしないでもないが。
でも満を持して登場するインターセプターは
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モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

3.8

自宅で鑑賞

モスラとゴジラの初対決!
シリーズの中でも結構悪役顔のゴジラだが、名古屋テレビ塔に尻尾が絡まったり、転んで拍子に名古屋城を破壊したり割とおっちょこちょいでギャップ萌え。
対するモスラ成虫
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.1

劇場で鑑賞

「しょうがない」
理不尽な事をこの一言で片付けて思考停止して頑張ることを諦める。
でも生きてればしょうがない事の連続なんだからその度に諦める人生なんて楽しい筈がない。
真ん中には真ん中の
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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

4.5

劇場で鑑賞

砂まみれのプールという潤いゼロの場所を舞台にした青春映画。
完璧なキャスティングと、ほぼワンシチュエーションながら停滞しない話運びと撮影が見事。
まさに“ここから始まる”ラストが凄く良か
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クラユカバ(2023年製作の映画)

4.1

劇場で鑑賞

クラメルカガリに引き続き(制作順はこっちのが先らしいけど)スチームパンクな世界観が最高なのと、こちらはストーリーが大変面白くて、次に何が起こるかワクワクしながら観てた。
こういう世界観で
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.7

劇場で鑑賞

大正浪漫×スチームパンクな世界観、多足メカのデザインと増改築を繰り返して迷宮化したカオスな炭鉱の町が素晴らしい。
個人的にはストーリーが分かりにくかったけど寺田農さんの声に泣いた。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.7

劇場で鑑賞

ストーリーはシンプルで感情移入し易い内容ながら、単純な二元論では片付けれないこの世界の仕組みを突きつけられる。
自然をコントロール可能だと信じる人間の驕りを風刺すると同時に、善も悪も存在
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シン・ゴジラ:オルソ(2023年製作の映画)

5.0

自宅で鑑賞

カラーと全然違う!
オルソになったことでゴジラと役者の顔のディテールが強調されてめちゃくちゃ格好良くなってるのと、画面の構図、レイアウトの巧みさがより際立って見える。
岡本喜八監督の『日
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

-

劇場で鑑賞

現在進行中の戦争、今まで無意識のうちに他人事だった戦争の生々しさや理不尽を改めて目の前に見せつけられて涙が止まらなかった。
子供達が容赦なく次々殺される映像を見せられると、どんな大義があ
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.8

劇場で鑑賞

相変わらずの時系列シャッフルに序盤は混乱したが、ストーリーが進むにつれて点と点が線になる快感、そして浮かび上がってくる真実、そのどうしようもない詰みっぷりに主人公と同じく絶望する。
面白
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異人たち(2023年製作の映画)

4.6

劇場で鑑賞

想像以上に感情揺さぶられる映画体験だった。
人間の根源的な恐怖の映像化だし、あり得たかもしれない、でも存在しない時間との別れ。
上手く言葉に出来ないけど暫く言葉にしないでおきたい映画かも
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞

極限まで怪獣プロレスに振り切った結果、未だかつてない程に純度の怪獣プロレス特化型映画が誕生した。
人間側が実況と解説に徹してるお陰か前作までのノイズも少なく、全身で怪獣ドラマに身を委ねら
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.7

自宅で鑑賞

超絶大傑作すぎてヤバい!
マンガ的アクション映画の現状最高到達点!
ケレン味溢れまくりの格闘アクションとガンアクションに痺れる。
そして鈴木亮平氏の圧倒的な仕上がり具合による劇中リアリテ
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.3

自宅で鑑賞

ベトナム帰還兵を髑髏島へ送るプロットからして面白い個人的には大傑作怪獣映画。
次々現れる巨大生物と戦争に取り憑かれたサミュエルLジャクソン、第二次大戦の生き残り、ロキにキャプマ姉さん。
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.3

自宅で鑑賞

ゴジラ3作目にして早くもかなりコミカルになったゴジラ。
腕をブンブンやって威嚇する姿は可愛い。
シリーズ初カラーと初シネスコサイズということでか横に伸びた構図のショットが多い印象。

赤い糸 輪廻のひみつ/月老 また会う日まで(2021年製作の映画)

4.8

劇場で鑑賞

冥土と現世を廻る笑えて泣ける台湾の大傑作純愛ラブコメ映画。
まず冥土の世界観や美術がとても面白くて、更にその設定を破茶滅茶に上手く活かした脚本がとにかく凄い。
一つ一つの展開が多層的で、
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モスラ(1961年製作の映画)

3.8

自宅で鑑賞

『空の大怪獣ラドン』同様、円谷特撮お得意の強風描写と操演技術をふんだんに味わえる。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

2.9

劇場で鑑賞

ファンムービーと言ってしまえばそれまでだが、興収100億超えを狙ってる作品でこのクオリティなのかと心配になる。
このまま続けてファンが満足なのかもしれないがMCUと同じく早くもクオリティ
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

4.0

自宅で鑑賞

昔はヘビロテしまくってたコナン映画。
キザな探偵達による命懸けの推理ゲーム。
いまやワイスピ化が激しいコナン映画だが、今作はしっかりミステリーしてるから大好き。
怪盗キッドとの絡みも表立
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞

オーメンというシリーズ自体知らずに鑑賞したが問題なく楽しめた。
教会の権威回復に利用される女性達という構図と絵面のグロテスクさに吐きそうになる。
ジャンプスケア多めだけど個人的には良質な
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貴公子(2023年製作の映画)

3.9

劇場で鑑賞

思ったよりかはポップな韓国ノワールで楽しかった。
観客が主人公と同じ目線で訳もわからず怖そうな大人達に振り回されるアトラクションのようなエンタメ娯楽。
謎の貴公子のキャラクターがとにかく
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.6

劇場で鑑賞

カンヌの時から好評だったので期待はしていたが想像以上に多層的で普遍性のある恋愛映画で悶絶。
メインの3人を客観的に映した冒頭のショットからしてもう凄いのだが、人間の複雑な内面の厚さと、イ
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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

4.5

劇場で鑑賞

『ソウルフル・ワールド』と同時上映の短編
自分の夢と他人の夢を比較して劣等感を感じる必要はない。
勇気を出して周りと協力すればもっと素敵な夢を実現出来るかも。
これまた物凄くクオリティの
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.8

ゴジラ至上主義者の監督が撮ったガチの怪獣優生思想映画なので、人間の倫理観では理解出来ない内容になってるが、私は超絶大好き!
人間側の描写はスゲー適当なのに対して、怪獣達の方が遥かに生き生きして人間味が
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地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.8

自宅で鑑賞

ミステリアンのコスチュームや宇宙船、あとモゲラなどのデザインがなんともシュールで可愛らしいが、明らかに被爆者のメタファーな辺り反核のテーマがズシンと重い余韻を残す。
あとは進撃するモゲラ
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.7

自宅で鑑賞

『プロメテウス』に引き続きリドスコ監督ということで、エイリアン一作目のセルフリメイク色が強い。
お馴染みの黒いエイリアンも出てくるが、アクションに全振りしてる為かあまり怖さは感じず。
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プロメテウス(2012年製作の映画)

4.1

自宅で鑑賞

エイリアン前日譚?詳しくないのでシリーズ内の位置付けはよく分からないが、個人的には結構楽しめた。
やたらと映像がリッチなのとアンドロイドファスベンダーとイドリス・エルバ船長だけで大満足。
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.6

劇場で鑑賞

とにかく全体的に気持ち悪い映画だった。良い意味で。
クローンとはいえ自分が殺される場面を見せられた人達が総じて気が狂ってて、そこは最高なんだが、主人公だけ尋常ではない感じになるのはよく分
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.8

劇場で鑑賞

偉大なプロレスラーである父からの期待と相次ぐ身内の不幸。
身体的な強さと精神的な強さは必ずしも比例しない。
所謂伝記映画でありながら家父長制やマッチョイズムによって連鎖する悲劇と、競争社
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.0

劇場で鑑賞

大筋はディズニーやピクサーで散々見たストーリーなのだろうとたかを括ってたが、演出が上手すぎるのと劇場効果でまんまと泣かされた。
シチリア島っぽい海辺の町が主な舞台なのだが、海から宇宙へ広
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毒娘(2024年製作の映画)

3.8

劇場で鑑賞

ホラーというかシスターフッド映画な印象。
序盤から悪質な嫌がらせを繰り返す<ちーちゃん>を終盤ではついつい応援してしまう。
全体的にスローテンポすぎる気もするが、心底胸糞悪いモラハラ夫へ
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.0

劇場で鑑賞

わかっちゃいたけどおもんなかった。
仕事終わりにポップコーン食いながら観るのが丁度いい映画やな。
ECTO-1でもっとNYの街中を駆け回って欲しかったわ。

あからさまに子供向け映画なの
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