ktyさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

千曲川絶唱(1967年製作の映画)

4.5

北大路欣也が荒ぶるトラック運転手を熱演。正統派美人の星由里子の清楚な看護婦と、クールな運転手の友人を田中邦衛、冷静な医師を演じる平幹二朗、さらにいしだあゆみも共演。新潟ロケの昭和42年102分。

>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.4

美男美女に負けない背景と衣装、家具、色の階調が素晴らしい。ヒロインの永野芽郁の女子高生役はともかく、少女時代の子役の稲垣来泉の雰囲気と性格の、成長後との一貫性が感じられる演技は将来楽しみな逸材。

>>続きを読む

遊侠列伝(1970年製作の映画)

3.5

健さんの不器用なテキ屋稼業が微笑ましい😁昭和45年96分。藤純子、浜木綿子のダブルヒロインに、テキ屋の元締めの嵐 寛壽郎の貫録、テキ屋仲間の藤山寛美、由利徹、玉川良一など豪華なメンツ。

テキ屋だけど
>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

3.6

アラジンがルフィーとダブる😧役の作り込みはウイル・スミスが突き抜けてる😁

清々しいほど金かけたセットと衣装とオーケストラの劇伴、名曲の数々、、、

絵が凄くて、テーマパークのアトラクションを体感して
>>続きを読む

ニキータ(1990年製作の映画)

3.5

先にハリウッド版『アサシン』を観たせいか、地味なキャスティング。ただしジャン・レノを除く。

ケンカ屋のヒロインのすごろくみたい。これを成長というのだろうか?ヒロインと周囲の人物との関係性が希薄。
>>続きを読む

シークレット・サマー 忘れられない夏(2016年製作の映画)

3.5

カリフォルニアの奥の田舎町の図書館の売却をめぐり、都会の女性不動産鑑定士と、図書館を守りたい地元の人々との交流、家族愛、ラブコメてんこ盛り。ほのぼのとしか言いようがない84分。

善人しかいない!
>>続きを読む

ロスト・イン・マンハッタン(2014年製作の映画)

3.4

リチャード・ギアがマンハッタンで浮浪者?

終電を逃して朝まで過ごす店も見つからず、震えながら始発を待った経験があるので、寒さに震えるリチャード・ギアに感情移入できました😁

『林檎とポラロイド』にも
>>続きを読む

現代やくざ 与太者の掟(1969年製作の映画)

3.4

昭和44年府中の刑務所を出所した菅原文太が新宿のヤクザの抗争に巻き込まれる。降旗康男監督作品

昔の中央線の車両、手打ちのパチンコ.
ピンキーとキラーズ、名曲喫茶、ネオン管の夜の街にタイムトリップした
>>続きを読む

ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.6

トム・クルーズが演じる若手弁護士が就職したのはとんでもない法律事務所😮再鑑賞

ジーン・ハックマンがただのエロ親父で残念😩でもエド・ハリスとか脇役陣が豪華で見応えあり。

特にデイブ・グルーシンの劇伴
>>続きを読む

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.7

1961年イギリス、ニューカッスルに住む、反骨精神豊かな老人が世間を騒がせた実話の映画化。

ユーモアに富んだ彼の発言が醸し出す不器用な人生と、家族の愛情が染み込んだようなアパートの粗末な壁や古い家具
>>続きを読む

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.7

記憶喪失の病気が流行するギリシャ。バスの終点で気づいたら記憶を無くした中年男性が、記憶回復プログラムを履行する。

普通に働いている日常と比べると、彼の毎日が日曜日の自分探しの日々は、贅沢な時間に見え
>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

フィンランドの爺さんがランボー?

一人で軍隊相手に大暴れする爺さん😐
何度死んでもおかしくないが、顔面にみなぎる闘志に、俺は不死身なんだと押し切る圧が観客に伝わる😦

そして、重厚な劇伴、ワンコと、
>>続きを読む

犬人間(2022年製作の映画)

2.9

人を🐕として飼う大富豪のイケメンがマッチングアプリで女性と付き合う。79分。

原題「Good Boy」からストレート過ぎる邦題そのまんまの作品😦コメディー?スリラー?😳後味が悪いので一般的におすすめ
>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.9

手作りSF大作1965年制作。ムービープラス副音声解説だからこそわかる制作秘話が貴重。

例えば
本編の二百倍の量のフィルムを撮影😳
アニメーター13年分かかるから13人アニメーター採用した😵
あまり
>>続きを読む

瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと(2022年製作の映画)

3.6

瀬戸内寂聴さんのドキュメンタリー。99歳で亡くなられるまでの日常、寂庵に訪れる救いを求める人々とのやりとりに胸が苦しくなる😒

50を過ぎて毎年桜の時期になると、この桜は後何度見れるのだろうと思う。
>>続きを読む

キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.2

低価格高品質ジーンズが発展途上国の人々の犠牲の上に成立する社会風刺とホラーが合わさった低予算作品。

こういうのを観ると、ユニクロより古着屋で宝探しするほうが楽しく思える☺️

送料無料が運送業者の方
>>続きを読む

カーテンの向こうに(2014年製作の映画)

3.3

フィンランドの小学生の友情短編7分。
疲れた時、優しい気持ちになれる秀作😃
主人公の男の子が不細工なのが良い😊

BS松竹東急 短編映画劇場 録画

天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.5

島根県、浜田市ロケ、方言全開で初々しい中学生を演じる夏帆と、クールな東京からの転校生を演じる岡田将生の淡い恋物語と『スタンド・バイ・ミー』風味の長閑な村の風景に浸る。

スター性のある二人と、正反対の
>>続きを読む

沖縄狂想曲(2024年製作の映画)

3.3

戦後沖縄のドキュメンタリー。
映画というより、NHKがドキュメンタリー番組として放送して広く国民に問題提起すべき内容だと思いました。

ただタイトルと効果音が不安を煽るようで残念。暴動を正当化する左翼
>>続きを読む

ナイトブレーカーズ(2021年製作の映画)

3.0

トンネルを歩く男女の緊迫する短編。
電飾をまとった姿が説明不足で不完全燃焼だけど、危機迫る表情が良かった🙂

BS松竹東急 短編映画劇場 録画

クイーン+アダム・ランバート・ストーリー: ショウ・マスト・ゴー・オン(2019年製作の映画)

3.2

アダム・ランバートを迎えたクイーンのドキュメンタリー。

改めて、ブライアン・メイの歌心溢れるギターと、劇的なロジャー・テイラーのドラミングはいいなあ😁

フレディーの白短パン一丁のステージは貴重😉
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.5

エマ・ストーン演じる改造人間とウィレム・デフォーのマッドドクターを軸に予測不能の展開が衝撃的な作品。

色彩の鮮やかな映像、凝りに凝った美術と衣装、それから不協和音全開の劇伴が渾然一体となった、これま
>>続きを読む

ディンゴ(1991年製作の映画)

3.6

俳優?マイルス・ディヴィス本人を拝める映像。幼少期、赤土の農地で、マイルス演じるビリーのトランペットの音色に痺れたオーストリアの若者ディンゴ。

トランペットを吹けてもパッとしない生活を送るディンゴは
>>続きを読む

フィラデルフィア(1993年製作の映画)

4.5

1993年ジョナサン・デミ監督の名作の余韻に浸る😊
若々しいトム・ハンクスがエイズの発症で苦しむ弁護士を熱演🙂し、彼を支えるデンゼル・ワシントンの弁護士の正々堂々とした振る舞い、そして法律事務所代表チ
>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

映画好きのためのゾンビコメディー😉
カウリスマキ監督の『枯葉』で引用された作品と知り鑑賞😀

報道ニュースだけの壮大な世界観や過去の名作のメタファーの数々、豪華俳優陣にくだらない演技を全力でさせる監督
>>続きを読む

ヒーローの掟(2015年製作の映画)

3.2

チープこの上ない女性ヒーロー短編5分。
今後、〇〇ウーマンとか冷めた目で観そう。ばかばかしくて良い。

BS松竹東急 短編映画劇場 録画

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

5.0

スーパースター達の顔圧とオーラがぶつかり合う録音現場。共作のプロセスとプロジェクトの進行が細やかに説明された80年代洋楽ファン必見のドキュメンタリー😀

インターネットのない時代に電話で交渉、カセット
>>続きを読む

向かい風(2022年製作の映画)

3.5

ノルウェーの海岸の断崖絶壁で風力発電所建設に反対して佇む老女。彼女を退去させようと警備員が説得しようと試みる。

山口の上関原発の建設反対運動を思い出した。そんな世間に報道されない世界観というか虚無感
>>続きを読む

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.5

1934年アカデミー賞五部門受賞作品。
恐慌真っ只中の当時のアメリカ国民に受け入れられたのも納得の心暖まるラブストーリーいやコメディー。☺️

今観ても全く色褪せない若い二人の軽妙なやり取りにずっと引
>>続きを読む

百万粒の涙(2015年製作の映画)

3.5

初老の男性が見知らぬ若い女性と出会う切ない短編。

二人のギクシャクした噛み合わない会話が最後に収束する終わらせ方が深い。

短編映画劇場は良作揃い。

BS松竹東急 録画

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

4.0

信州の山村で愛犬と暮らす老人、努の質実剛健な生活。二月の立春から始まる一年を沢田研二がゆったりと演じる。

囲炉裏端のダイニング、ピクチャーウインドウの採光が素敵な畳敷きの居間、電化製品は照明器具のみ
>>続きを読む

エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.5

ロンドンの景勝地が無残に破壊される。アメリカの製作陣は容赦がない。前半は爆破や戦闘シーンが爽快。

銃弾の雨あられも主人公には当たらないので安心して見てられるが、主人公と大統領のキャラが被ってるのが残
>>続きを読む

海辺のオクトパス(2019年製作の映画)

3.5

トルコの海辺で遊ぶ男の子と女の子の夏の日の短編映画。

冒頭の世界観が映す子供達の無邪気さと、海の青、余韻がしっかり残る終わり方が秀一。

ポスターもオシャレ。

BS松竹東急 録画

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.7

ジャン=ポール・ベルモンド演じるミシェルの自由奔放で無軌道な生き方に付き合わされる。ヌーベルバーグの代表作を再鑑賞。

多くの方々が本作の偉大さを述べられているので敢えてコメントすべきこともないかな。
>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.3

18世紀イギリス王宮、美しいヒロイン、レイチェル・ワイズとエマ・ストーンが、ゴジラみたいな女王のご機嫌を取り、競い合う。

天井から壁の隅々まで作り込んだ美術と、華麗な衣装に注がれる、光と影の濃淡。そ
>>続きを読む

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

3.0

1977年のニューヨーク。
そこで暮らす一人暮らしの娘に向けて、ベルギーの母が綴る手紙が読まれるドキュメンタリー。

劇伴の代わりに都市の雑音。

左右対称にこだわる構図。

通りの虚無感。

積極的
>>続きを読む