こくさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.3

何度観ても、これがデビュー作という事自体が、映画史的に凄い。

テンポも悪くダラダラと続くオフビートな会話←褒めてます。それを切り裂く唐突にくる暴力。もうタランティーノ完成しちゃってる。

マイケル・
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約束のネバーランド(2020年製作の映画)

2.1

アニメ、実写ともに盛大な原作レイプがなされた作品として歴史に残したい。少年ジャンプ掲載の人気原作って、それなりの配慮されないのかな。

原作の子供たちを成人に改変。大人と子供の頭脳戦という設定が、足元
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.9

スピンオフが本編に肉薄したというか、少し超えてしまった部分もある。凄い映画です。時空的には『エピソード3.9999999』くらいという設定も絶妙。

『エピソード4』で勝利を呼び込む設計図入手のために
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.3

前田監督、デビュー時の軽さはなくなり、どんどん重厚に進化してます。

例の大量殺人が起こらなければ、映画にならなかった題材だろう。

大量殺人者は単なる異常者ではなく、実は理にかなった善人かもと思わせ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

殺し屋バトルロワイアルが3回くらいあり、全編がクライマックスなので、満足感はありますが観ていて疲れます。3時間弱ありますが、90分でできる話。

日本での大虐殺、パリ凱旋門皆殺し、蒲田行進曲な階段落ち
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あまろっく(2024年製作の映画)

3.9

最初は鶴瓶をアイコンとした安易な緩い映画と舐めていたのですが、なかなか観せます。

家族映画であり、親子映画であり、なんとシスターフッド映画でもあります。

中条あやみが、ちゃんと女優していて驚きまし
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.4

近年のマネー映画では抜群の面白さ。スコセッシもオリバー•ストーンも完敗かと。
2020年のコロナ禍のアメリカで起きた、個人投資家たちの連帯が、クソ投資家たちを倒した現象の映画化らしい。

株の信用取引
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トラック野郎 故郷特急便(1979年製作の映画)

3.5

シリーズ何作目かわからないですが、順番無視で楽しめる凄いシリーズ。菅原文太がトラック運転して旅して恋してってだけで、多幸感満載なんです。

全編全作、細けえ事はいいんだよ!って乗りなので細かいストーリ
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ウォール・ストリート(2010年製作の映画)

3.6

20年以上経過しての続編。何よりやばいのは、不正取引で懲役を喰らった主人公が、出所したらまた不正取引連発してること。ちょい父親らしい仕草も見せますが、やはり極悪銭ゲバ。

人間は全く変わらない。バブル
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ウォール街(1987年製作の映画)

3.8

得体の知れない株屋の実態は描ききれてないが、その胡散臭さをよく描いている。バブル期の世界の狂いっぷりがよくわかる。オリバー・ストーンの好きそうな題材。凄いのは、真面目に2時間観ても、彼らの仕事内容がほ>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

2.5

丁寧に紡がれたシリーズのオチとしては余りにも酷い。テレビシリーズはスペシャル含めて大好きでした。

漫画原作も中断し、あくまでもフジテレビが金のために作った完結編。

主人公の医師を難病にして、島では
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

大人の淡過ぎる純愛。昔から好きだった人と、ただ再会するだけ。本当にそれだけの映画ですが、魅せます。過去の恋愛に対する男女の捉え方の差も、すごい残酷だけど現実的。

大好きな人と、ただもう一度会って少し
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

4.1

クズをクズのまま描いているのに、なんとなく尊い感じになるのが三浦マジック。また、ジャニ俳優さんは、皆さんこういったクズ役を演じると上手い。何か下地があるのかもしれない。

今作では、ひたすら嫌な事から
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コンジアム(2018年製作の映画)

2.9

世界中で流行ったPOVホラー。それが何も進化も工夫もないまま安易に量産され続けているという事が実感できる。

迷惑系YouTuber集団が心霊スポットに行き、予想通り心霊現象地獄に。完全な素人である自
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.3

オシャレな雰囲気だけの映画監督と荻上監督をみくびってました。ジャンピング土下座謝罪します。

これまでの監督作品で描かれていた無駄に小洒落た人々は消え、氾濫する川のそばに暮らす底辺の人々の姿が。

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スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

うーむ。いつもの陰謀論大好きオリバー•ストーン全開。アメリカがこんなやばいことをっ!

確かにやばい話ですが、実在のスノーデンはCIAなどの組織ではかなり末端だったと思われます。それを自分がプロジェク
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.2

ダルそうに日々を送る普通の女の子が殺し屋って設定で勝ってます。主演のふたりが、キュートですが最高の美女でないラインなのが素晴らしい。あと全く賢くない感じもいい←褒めてます。

阪元監督作品の中では、最
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地獄の更生キャンプ(2023年製作の映画)

3.0

凄い。面白くはないが、凄いドキュメンタリー。観て損はない。

不登校、反抗期の子供達。彼らに手を焼いた親が頼ったのは、スパルタ過ぎる更生キャンプ。送り込まれた子供達がバタバタと死にます。

古い話です
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劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

3.5

まさかの劇場版2作目。全くスケールアップしていないのが素晴らしい。

何気に誰にも認知されていないが、このシリーズで市原隼人は映像の世界に大きな足跡を残した。

彼が給食を食べる時のオーバー過ぎるアク
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ハングリー・ラビット(2011年製作の映画)

3.6

あなたの妻をレイプした男を殺害してあげようか?

そんな誘いにまんまと乗り、予想通りに交換殺人地獄に巻き込まれるニコジ。

定番ではありますが、それなりにハラハラしながら観れました。警察の中枢にまで食
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.4

中国の小説を映画化。大成功してると思います。金子修介監督も、久々に力を出し切れた作品かと。またまだ良い映画撮れるじゃん。

少年法で守られている間に、邪魔者を全て始末して大金を得ようとするアンダーZ世
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

4.1

余りにもバカバカしく楽しい阪元監督作品。最近は安っぽい画はそのまま、作品としてクオリティも上がってます。もうついていきますよ。

ゆるい殺し屋の日常生活からの、大虐殺。その緩急の激しさ。ターゲットを間
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

実話を元にした作品。

女子大生が生きたまま焼き殺される事件が発生。警察が捜査を進めると、被害者はかなりのヤリマンでセフレも沢山いるやばい女の子だった。

余りに容疑者も多く事件は迷宮入り。いかにも実
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

完成度の高かった庵野&樋口の後に挑んだだけでも勇気あります。その心意気は凄い。

戦後復興直後の日本が、またまたゴジラに鞭打たれます。

映像はド迫力でしたが、物語全編が山崎監督らしい予定調和だったの
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7月22日(2018年製作の映画)

4.2

ノルウェーの大量殺戮テロ事件を、事件発生前からその後の裁判まで、丁寧に描いた作品。

銃乱射大量殺戮場面のみを映画化した『ウトヤ島、7月22日』の後に観ると、テロ事件の全貌がよくわかる。

新自由主義
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PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

2.8

王道の青春映画です。

ただ肝となるオンライン対戦ゲームが本当につまらなさそうで、皆が熱狂するのが謎だった。車を操作してサッカーをする。書いてるだけで厳しい。

事情は察するが、既存の人気ゲームを使っ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.4

出所した殺人犯のその後の生活を、ドキュメンタリーとして撮影。フジや日テレなら無難な美談にするところを、嫌な作品に仕上げてくる西川監督凄い。タイトルも含めて、凄い露悪的な映画です。

人間には様々な顔が
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ザ・シューター/極大射程(2007年製作の映画)

4.2

なかなか無骨なアクション映画。マーク・ウォールバーグには苦境がよく似合う。あと、あまり評価されていないが、マーク・ウォールバーグのアクションってレベル高いよな。

超有能な退役スナイパーが、『大統領暗
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最後の忠臣蔵(2010年製作の映画)

3.4

赤穂浪士討ち入りのあの47人。実は密かに生き残りがいて、その後も主君への忠義を尽くしていた!

忠義を言葉でなく生き様で見せて死んでいく主人公。時代は違えど、その生き様は余りにも切ない。

古いと言わ
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スリーデイズ(2010年製作の映画)

3.0

ポール•ハギス監督も巨匠扱いされてますが、ムラあります。

殺人罪で投獄された無実の妻を救う方法が、脱獄と国外逃亡。そのためには、他者を殺してしまう主人公。うーむ、なんとも言えん。

サスペンスとも言
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ある用務員(2020年製作の映画)

4.0

良くも悪くも、阪元作品の中では一番メジャー寄りというか見易い映画。ちょいいつもの毒がなくて、画の安っぽさが際立ってる。

それにしても、『ベイビーわるきゅーれ』のコンビや『最強殺し屋伝説国岡』の国岡な
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.5

アフガニスタンにおけるタリバンとの戦いが、いかに無意味だったか。近年のアメリカ軍撤退時とその後の地獄は、みなさんもニュースで見ているはず。

その無意味さの犠牲となったアフガン人と米兵の友情物語。
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聖地X(2021年製作の映画)

2.5

入江監督はムラがある。近年は特に。

今作はそのムラがかなり悪い方にでた。ホラーと思わせてドッペルゲンガーSF? 

舞台を韓国にして、日本人を主役にしている意味が皆無な映画でした。

ドク・ハリウッド(1991年製作の映画)

2.5

当時は人気スターだったマイケルの、正しいアイドル映画。

ハリウッドでお金持ち医師を目指したはずの男性が、道中の田舎町で町医者として幸せな時を過ごす。

本当にそういう話です。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

2.3

映画制作の裏側が描かれているという事で期待したが、なかなか厳しい。

とにかく主人公から天才プロデューサーまで、あまりにキャラクターがアニメ的。アニメなので野暮ですが、クリエイターとして、異世界チート
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.5

ノワール映画に上好にファンタジーを融合。因果応報映画としても教科書レベル。

デルトロ監督の世界観は素敵。ただ、ファンタジー寄りだと最高なんだけど、リアルなドラマになるとちょい弱いのも、監督の個性なの
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