コムギさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

オオカミの家(2018年製作の映画)

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なにこれは…悪夢に閉じ込められて出られない感じ。
いや、よくわからんな…。

絶えず変化し続ける絵は面白かった。破壊と再生、流転する物語。
支配から逃れてきたマリアが森の小屋で出会ったブタを支配する立
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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アバンのテロップで完璧に掴まれて、エンディングまであっという間。
め、めちゃくちゃ面白れ〜!
ゲーマーが本物のレースの世界を駆け上がっていく。相棒はかつて夢破れて引退した名レーサーとか。どこまで脚色さ
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

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午前十時の映画祭で初鑑賞。
おもしろかった。怖いというよりやめて~って感じの不快感が終始漂ってる感じ。
頭のレントゲン撮るところがいちばん嫌だったな。血が吹き出す痛々しさとか、レントゲン写真がバババッ
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

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アニメーションのパワーとキャストの演技は間違いなく今年トップクラス。官能性というか、匂い立つような濃厚なルックや、生々しい感情の発露といった要素は人を選びそうだけど。

世界観もすこし複雑で初見では理
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

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地味な工程を黙々と繰り返す漆器作りの様子を丁寧に描写したシーンが印象に残る。静かな作業場で会話も少なく黙々と漆を塗る職人の手付き、リズミカルな作業の音、愚直なまでのひたむきさが美しかった。

全体を通
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アシスタント(2019年製作の映画)

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映画プロデューサーを夢見て掴んだ、映画業界の大物のアシスタント業は長時間労働でパワハラも常態化してて…。
しんどい。アシスタントとしての彼女の一日を87分っていうコンパクトな尺で描いてるんだけど、観終
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わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~(2023年製作の映画)

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国立西洋美術館が休館していた約2年間の舞台裏を撮影したドキュメンタリー。想像以上に面白かった。

まず工事に伴う絵画や彫刻作品のお引っ越し作業が面白い。
映画のメインビジュアルにもなってる、緩衝材がぐ
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

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先月の記録忘れ。
ワインスタインと作り上げた輝かしいひとつの時代の終わりって感じの描き方で寂しさ漂っててよかった。
監督作はたぶん全部観たけど、トゥルー・ロマンスとかナチュラル・ボーン・キラーズとか観
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

Eテレで初鑑賞。
眩しいほどに明るくてポップな色彩設計やキャラクターデザインと、甘酸っぱくてド直球な青春ストーリー。コンプレックスと葛藤。そしてありったけの想いをのせた魂の叫びのような告白。めちゃくち
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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午前十時の映画祭で初鑑賞。
難しい。町山智浩氏の解説映像無いと全然わからなかったな。
アナの可愛さと静かな雰囲気がよかった。なんとなくとなりのトトロっぽさもあるような。
パンズ・ラビリンスはそのうち観
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

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ジメッとした空気感の演出がいい。特に音響演出の不快な感じが画面に緊張感を出していてよかった。しゃっくり、舌打ち、首筋を掻く音、ボールペンのノック音…そして鼻歌。

平成初期っぽい絶妙な古さの家も雰囲気
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傷物語Ⅲ 冷血篇(2017年製作の映画)

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阿良々木くんVSキスショット面白すぎた。人体破壊と再生を繰り返しながらスーパー作画で描かれる人外バトルはグロテスクとか飛び超えて美しくて魅入った。
骨格というか身体の厚みを感じさせるキャラクターデザイ
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傷物語II 熱血篇(2016年製作の映画)

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やば…こんな同人作品みたいなリビドーとかグロとかバイオレンスとかいろんな欲望を前面に押し出したアニメを商業でやるなよ!!(大賛辞)アクション作画はもちろんすごいけど舞台みたいな長い独白の応酬で進む会話>>続きを読む

傷物語I 鉄血篇(2016年製作の映画)

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変な映画。原作は十数年前に読んだけどあまり覚えてない。
3DCGの背景美術と手描きキャラの融合した絵はなんとも言えない不気味さがある。モブが一切いなくて現実感が乏しいのも、いい意味で気持ち悪い。
キャ
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ミューズは溺れない(2021年製作の映画)

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破壊と創造を繰り返すことで前に進んで行く。この青くて瑞々しい空気感が堪らない。
舟を作るのがすごくいい。造形がとても素敵。
雨の夜に二人で作った舟で大海へ漕ぎ出して行くんだな。素晴らしい。

キャスト
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

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家爆破からの復讐劇。めちゃくちゃわかりやすい筋書きで、全てはアクションを魅せるためのお膳立てって感じでいい。
ローマの地下遺跡、未来的なニューヨークの地下鉄駅、鏡張りの美術館とロケーションも多彩で楽し
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SAND LAND(2023年製作の映画)

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国内の3DCG作品ではトップクラスのクオリティでは!?鳥山明のイラストのタッチを再現したような質感がいいし、背景美術も素晴らしい。
サンライズ制作だけあってメカニックのモデリングも最高峰。中盤の戦車戦
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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まだ頭の奥が痺れている。
レオのまなざしにクロースアップするカットが多用されていて強く印象に残る。まなざしの映画。
近くにいても心の中まではわからない。最後の一線を越えてしまったことさえも自覚できずに
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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エレメント・シティのデザインが美しくて魅入ってしまう。もっと見せてくれてもよかったのよ。
それぞれのエレメントの特徴を生かしたアイデアが、これでもかと詰め込まれてるのがめちゃくちゃ楽しくて、知的好奇心
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バービー(2023年製作の映画)

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思想とか抜きにエンタメとして楽しめた。あのパステル調のバービーランドと、それと同じくらい現実味のない現実世界の不気味さに悪酔いする感じ。

メッセージ詰め込みすぎてとっちらかってる感じはしちゃった。単
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

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ガレージ?の床のコンクリートをデカいハンマーでぶっ壊すところよかった。そこに銃隠してるの!?っていうサプライズと、叫びながらハンマー振り下ろす姿に向こうの世界に戻るんだっていう決意が表れてて。
ひたす
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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

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初の3DCG作品でありながらお約束や過去作のオマージュ的要素たっぷり。原点回帰って感じでよかった。
3DCGを活かした絵がたくさんあったし、一方で手書きアニメを再現したようなキャラクターの表情や芝居が
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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せわしない!
登場人物がみんなクレバーだから状況をすんなり受け入れてサクサク進んで気持ちいい〜と思いきや、人間関係のトラブルがいろいろと発生するのが適度なストレス。
基本的に笑えるんだけど、佳境でのブ
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テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

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スシデリバリーに来たときに披露した歌声から素質を見抜いたとはいえ、先生が彼にこだわる理由がいまいち謎だったのだけど、終盤で先生の抱えている問題が明らかになるとその理由がわかった気がしていい脚本だなぁ、>>続きを読む

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

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ファンサービスたっぷりで最高だった。欲を言えばもっと見ていたかったけども。

梨々花ちゃんとほっぺたつつき合う奏ちゃん、久美子に向かってキレのないシャドーボクシング披露する奏ちゃん。奏ちゃんの可愛さ爆
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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祝Blu-ray発売!ということで久しぶりに観たけどなんかいいよね、なんか。言葉にできない良さ。
イーニドずっとそのままでいてくれ、来るはずのないバスに乗って、ここではない何処かへ行ってそのままの君で
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

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小さな仕立て屋を切り盛りする夫婦と見習いの職人の、3人の関係性の緻密で丁寧な描写。タブーである同性愛の葛藤が切実。
邦題にもなっている青いカフタンはアラブの民族衣装のこと。上質な生地に細かな刺繍を施す
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小説家の映画(2022年製作の映画)

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小気味よい会話劇が癖になる。人間関係のミニマル感もふふっとなってしまう可笑しさ。

モノクロの画には寒々しい印象を受ける。高層タワーからの景色の良さとかも全然伝わってこないのもあえての演出なんだろうな
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バックドラフト(1991年製作の映画)

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午前十時の映画祭で初鑑賞。
消防士の兄弟の絆、連続放火事件の真相を追っていくサスペンス、魅力的なキャラクターとミスリード。
リッチなスケールで描かれる火事の恐怖、火の魅力に惹かれてしまう人間たち…。
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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ミッション∶インポッシブル最新作にしてシリーズ初鑑賞。
なるほど、トム・クルーズの体を張ったアクションがメインな感じなのね。

冒頭の潜水艦のシーンはパトレイバー2のオマージュを、フィアット500での
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

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静かだけど刺激的な映画表現にクラクラしっぱなし。
ストップモーションとモキュメンタリーの組み合わせがこんなに面白いなんて!

マルセル、第一印象は若干不気味だったけど、言動がめちゃくちゃキュートですぐ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

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王道エンタメアクションホラーって感じでよかった。ホラー演出はもちろんだけど謎解き要素やアクションもよくできてて飽きさせない。

ラッセル・クロウ演じるアモルト神父が凄腕のエクソシストとして大活躍する映
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はざまに生きる、春(2022年製作の映画)

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恋愛映画は苦手意識があってほとんど観ないけどよかった。キュンとしたシーンもいくつか。

はざまで揺れる葛藤や苦しみを恋愛と重ねているのがうまい。
春のように自覚がないために、はざまで苦しんでいる人は社
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プチ・ニコラ(2009年製作の映画)

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『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』の上映に合わせて地元の映画館で上映されたので鑑賞。
フランスでは有名な絵本の実写化作品なのね、全然知らなかった。

フレンチ・コメディってやつかな。このジャンルはあま
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

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百合ぃ…ですかねぇ…。
スタンダードサイズに切り取られた世界で自分らしく生きようとする女性たちの話…ってまとめちゃうとなんか薄っぺらいけど、嫌いじゃないです。女優さんがみんなきれいに撮られててよかった
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