コムギさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

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編集でここまで印象が変わるのか。新鮮な驚きに満ちた素晴らしい総集編だった。阿良々木くんとキスショットの関係性にフォーカスが絞られたことで、主題の輪郭がはっきりし、一生残る“傷”を背負った男の喘ぎと叫び>>続きを読む

リアリティ(2023年製作の映画)

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全台詞がFBIの尋問録音データの書き起こしという会話劇。
FBI捜査官が彼女の家にやってくる冒頭から、事件の経緯が判明するクライマックスまで緊張感が途切れる瞬間が全くない。臨場感たっぷりでめちゃくちゃ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

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最高最高最高!
寡黙なライアン・ゴズリングかっこ良すぎ。
台詞は少なく映像で魅せるかっこよさ。静かでゆったりした時間が流れていたかと思えば突然のバイオレンス。何かが起こりそうな緊張感が常に張り詰めてて
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フューリー(2014年製作の映画)

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曳光弾ってあんなレーザーみたいに光るの?スターウォーズかと思った。

エンタメ戦車映画。ひらけた丘での戦闘や市街地戦闘、ティーガー戦と盛り沢山。っていうかティーガー強すぎ、めっちゃ怖い。
最後の戦闘は
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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なにこれなにこれなにこれ…。

誰からも理解されない性的指向・嗜好を持つ人間はどうすれば愛を見つけられるのか。去年公開の『正欲』よりもそこに迫ってる気がした。描き方がぶっ飛び過ぎてるけども…。

なん
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

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ハイウェイ脇に立ち並ぶカラフルなモーテル群がどこか空虚で寂しい。
ヘイリーはクズで母親としては最低なんだけどムーニーに対する愛情だけは本物だったんだなって。
子供の足ですぐ行ける距離に夢の国はあるのに
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

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ノリのいい音楽とカーアクションの融合。特にクライマックスのアクションの音ハメは気持ちよかった。
でも、それ以外の要素は特にハマらず。昔のクライム映画の焼き直しみたいにしか思えなかったな。狙ってやってる
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薄暮(2019年製作の映画)

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スコア低い割には面白かった。モノローグに頼り過ぎてるのは気になるけど、抑えた演出でドラマチックにしすぎてない高校生のラブストーリー。

平松禎史いるし、良い芝居作画もけっこうあるけと、登場人物の目線と
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マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

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タロットカード占いするホドロフスキー面白い。
ライアン・ゴズリングがキュート。
奥さん大変そうだな。

らくだい魔女 フウカと闇の魔女(2023年製作の映画)

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子供向けでしょ?ってあんまり期待してなかったけどすごくよかった。
60分の尺で世界設定やキャラクターをしっかり描いてるし、“人を信じる力”で闇に打ち勝つっていうメッセージ性がシンプルだけど普遍的でいい
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

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あー、しんどいしんどい…いま観るべきじゃなかった…タイミング悪かったね。
いやでも映画は面白かった。大災害での混乱、住人達の肩書きや地位が全て消失してから新しい秩序が生まれたり、家族や大切な人を守るた
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BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-(2024年製作の映画)

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ヤクザに吸血鬼にサイボーグまで出てくるカオスな終末世界?が舞台の逃亡劇。
疲れてたのか中盤までは話が全然頭に入ってこなくて寝落ちしかけたけど、終盤の盛り上がりはけっこうよかった。

サイバーパンクっぽ
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

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「バケモンにはバケモンをぶつけるんだよ!」怪異マッチョ理論好き。めっちゃ笑った。井戸の上で衝突するところ好き過ぎる。
短い尺の中で貞子サイドも伽椰子サイドも(意外と)丁寧に話を積み上げてて面白い。ツッ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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音楽やファッション、60年代ロンドンの魅力がたっぷりで楽しい。
タイムリープものでスリラーで女性差別問題へのメッセージもあって、色々てんこ盛りなのに無理なくまとまっててすごい。プロットやミスリードがよ
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都会のアリス(1973年製作の映画)

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青年と少女のロードムービー。ふたりのユーモラスなやり取りと、関係性の変化が可笑しくも愛おしい。モノクロの映像とゆったりして淋しげな劇伴のせいか、終始もの悲しさが漂っててよかった。
アリスかわいい。

獣兵衛忍風帖(1993年製作の映画)

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エロと暴力!
アイデアを出し惜しみしない忍法バトルがテンポ良くて楽しい。蛇使いのくノ一好き。
アクションと馬の作画、人体破壊表現すごい。
絵に色気がある。影がいいな。

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

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ナスターシャ・キンスキー、出番少ないけど印象に残る美貌。マジックミラー越しの非対称な双方向コミュニケーションはレイアウトも凝ってて面白い。
トラヴィスのことは最後までよくわからなかったけど、ゆったりし
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バンパイアハンターD(2000年製作の映画)

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やば…あまりにも“““良すぎ”””て途中からずっと泣いてた…作画凄すぎてわけわからん、なにこの密度と官能性は…吸血鬼と人間の生きる時間の違い、種族を超えた愛のドラマも好き過ぎるやつ…退廃的で耽美で…悲>>続きを読む

おまえうまそうだな(2010年製作の映画)

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びっくりするくらいよかった。草食いに育てられたハートが、肉食いである自分の本能とのギャップに葛藤して群れを飛び出す展開が人間くさくてよかった。母親の役割、父親の役割を対比して描いたクライマックスが完璧>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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怖かったし面白かった。若者が夢中になる90秒憑依チャレンジには、飲酒やドラッグの問題を重ねているのかな。

“手”を握るっていうのもよくて。ミアは死者の手じゃなく、家族や大事な人の手を取って、会話をす
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ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間(2018年製作の映画)

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めちゃくちゃよかった。こういうのでいいんだよポノック!

1作目カニ。
水中の表現とか魚の不気味さとか。名前以外の台詞が無いのになんとなくストーリーがわかるのもよかった。
トンボの妖精?が出てきたあと
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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いい夢を見ていたような。心地いい時間がずっと流れててよかった。
渋谷のトイレ清掃員の日常を描いた作品…なんだけど、全然リアルじゃなくて笑ってしまう、美化されて、理想化された仕事と生活。なんか空気が乾い
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

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楽しいなぁ、うまいなぁ、面白いなぁ!
ファミリーコメディのフォーマットを生かしたエンタメ作劇。誰が観ても楽しいよね。
WITのアクションもCloverWorksの撮影も、もう全部入りで絵がずっと楽しい
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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スプリットスクリーンを生かした演出、構図、視線誘導の上手さ。
ふたつに分割された画面が、夫婦といえど結局は個人でしかないよね、と突きつけてくるような。
多くの場面で息子と母親は同じ画面に収まっていたり
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

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ウィッシュと同時上映で鑑賞。
ディズニー作品をもっと観ていたら、より良さがわかったかもしれない。
ミッキーがウォルト・ディズニーにお辞儀するところはよかったな。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

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字幕で鑑賞。100周年にふさわしいと言えばふさわしいのかな。ディズニーだなって感じ。ミュージカルシーンよかった。テーマ曲も耳に残るし。
絵本みたいなルックかなり好き。トゥーンシェーダーってやつ?立体感
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

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つまらない台詞の応酬に、盛り上がらないストーリー。イマジナリたちのデザインも平凡で面白くない。
フランスのアニメーション表現を取り入れたというルックも手間はかかっているのだろうけど、あまり好きになれな
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

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メアリの所作にフェティッシュを感じてよかった。マーニーほどじゃないが。
杉咲花の声もよかった。
あ、あと動物の作画も力入ってた。
そ、それくらい…ですかね…。

既視感しかないデザインワークスとストー
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市子(2023年製作の映画)

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結婚目前に失踪した恋人。彼女と関わりのあった人たちの証言によって、徐々に輪郭がはっきりしてくる市子という人物、彼女の壮絶な人生。
サスペンスとしては抜群の面白さ。杉咲花を始めとしたキャストの演技がすご
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劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの(2023年製作の映画)

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ピタゴラ装置とかいろんな発明品とか出てきてEテレの工作番組みたいで楽しい。
アクションパートの躍動感すごいし、発明品でまさかの大惨事だし、いろいろ予想外でびっくり。破壊力って単語まで飛び出してくるのは
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

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吹替で。
よかった、すごくよかった。よすぎるとなにも言うことがないな。
夢を持つことの大切さというメッセージも、ファンタジー要素たっぷりな楽しいミュージカルパートも、ティモシー・シャラメも、伏線回収も
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

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丁寧な作画と、緻密な背景美術の融合。最高峰のアニメーションによる子どもの目線、子どもらしさの表現が本当に素晴らしい。
冒頭の切符を持った手が見えるところで早々に心を掴まれて泣きそうになってた。すごい…
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

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父と娘のドラマ、悪魔に取り憑かれるまでの導入、悪魔祓いの準備パート、丁寧に要素を積み上げていく脚本はよく出来てる。面白い!
しかも、初代へのオマージュたっぷりだなとか思ってたらまさかの正統続編でテンシ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

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最初の妻ジョゼフィーヌとの愛憎劇が、悲しくもあり可笑しくもありって感じで愛おしい、人間くさいナポレオン。
戦場シーンは圧巻、スクリーンで観るべき大スペクタクル。セットや衣装の作り込みで世界観を構築する
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理想郷(2022年製作の映画)

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閉鎖的な田舎を舞台にした心理スリラー。貧しい田舎で畜産や農業を生業にして細々と暮らしてきた住人と、田舎でのスローライフに憧れてフランスから移住してきた夫婦の価値観の衝突が辛い。嫌な感じの空気が終始漂う>>続きを読む